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カテゴリ別のDATAステップステートメント

実行ステートメントと宣言ステートメントの他に、SAS DATAステップステートメントは5つの機能カテゴリに分類できます。
DATAステップステートメントのカテゴリ
ステートメントのカテゴリ
機能
アクション
  • 変数の作成や変更を行います。
  • DATAステップで処理する特定のオブザベーションのみを選択します。
  • 入力データのエラーを調べます。
  • 作成されるオブザベーションを操作します。
制御
  • 特定のオブザベーションに対して、ステートメントをスキップします。
  • ステートメントの実行順序を変更します。
  • ある箇所から別の箇所にプログラムの制御を移動します。
ファイル操作
  • データセットへの入力として使用するファイルを操作します。
  • DATAステップで書き込むファイルを操作します。
情報
  • プログラムデータベクトルに関する追加情報を提供します。
  • 作成する1つまたは複数のデータセットに関する追加情報を提供します。
ウィンドウ表示
  • ウィンドウの表示とカスタマイズを行います。
次の表に、カテゴリ別のDATAステップステートメントの一覧と簡単な説明を示します。
カテゴリ 言語要素 説明
アクション ABORTステートメント 現在のDATAステップ、SASジョブまたはSASセッションの実行を中止します。
割り当てステートメント 式を評価し、その結果を変数に格納します。
CALLステートメント SAS CALLルーチンを呼び出します。
DELETEステートメント 現在のオブザベーションの処理を中止します。
DESCRIBEステートメント コンパイル済みDATAステッププログラムまたはDATAステップビューからソースコードを読み込みます。
ERRORステートメント _ERROR_を1に設定します。SASログに書き込まれるメッセージはオプションです。
EXECUTEステートメント コンパイル済みDATAステッププログラムを実行します。
IFステートメント、サブセット化 指定した式の条件に一致するオブザベーションの処理を継続します。
LISTステートメント 現在処理中のオブザベーションの入力データレコードをSASログに書き込みます。
LOSTCARDステートメント 1オブザベーションあたりのレコードが複数あるデータに欠損レコードや無効なレコードが検出された際に、入力データを再同期します。
OUTPUTステートメント 現在のオブザベーションをSASデータセットに書き込みます。
PUTLOGステートメント SASログにメッセージを書き込みます。
REDIRECTステートメント ストアドプログラムを実行するときに、別の入力SASデータセットまたは出力SASデータセットを参照します。
REMOVEステートメント SASデータセットからオブザベーションを削除します。
REPLACEステートメント 同じ場所にあるオブザベーションを置換します。
STOPステートメント 現在のDATAステップの実行を中止します。
合計ステートメント 式の計算結果を合計変数に加算します。
WHEREステートメント SASデータセットから特定の条件を満たすオブザベーションを選択します。
ウィンドウ表示 DISPLAYステートメント WINDOWステートメントで作成したウィンドウを表示します。
WINDOWステートメント アプリケーションにカスタマイズしたウィンドウを作成します。
情報 ARRAYステートメント 配列の要素を定義します。
配列参照ステートメント 処理する配列要素を記述します。
ATTRIBステートメント 1つまたは複数の変数に出力形式、入力形式、ラベル、長さを設定します。
DROPステートメント 出力SASデータセットから変数を除外します。
FORMATステートメント 変数に出力形式を関連付けます。
INFORMATステートメント 変数に入力形式を関連付けます。
KEEPステートメント 出力SASデータセットに含める変数を指定します。
LABELステートメント 説明を示すラベルを変数に割り当てます。
LENGTHステートメント 変数の保存時に使用するバイト数を指定します。
RENAMEステートメント 出力SASデータセットの変数に新しい名前を指定します。
RETAINステートメント DATAステップを繰り返す際に、INPUTステートメントまたは割り当てステートメントで作成される変数の値を保持します。
制御 CONTINUEステートメント DOループの現在の繰り返しを中止し、次の繰り返しから処理を再開します。
DOステートメント 1単位として実行するステートメントのグループを指定します。
DOステートメント、反復 インデックス変数の値に基づいて、DOステートメントとENDステートメントにはさまれている各ステートメントを実行します。
DO UNTILステートメント 条件が真になるまで、DOループ内のステートメントを繰り返し実行します。
DO WHILEステートメント 条件が真の間、DOループ内のステートメントを繰り返し実行します。
ENDステートメント DOグループまたはSELECTグループの処理を終了します。
GO TOステートメント 指定したステートメントラベルにプログラム実行を移動します。RETURNステートメントが後に続く場合、DATAステップの先頭に実行を戻します。
IF-THEN/ELSEステートメント 特定の条件を満たすオブザベーションに対して、SASステートメントを実行します。
label:ステートメント 他のステートメントから参照されるステートメントを識別します。
LEAVEステートメント 現在のループの処理を中止し、シーケンス内の次のステートメントから再開します。
LINKステートメント 指定したステートメントラベルにプログラム実行移動します。RETURNステートメントが後に続く場合、LINKステートメントの直後のステートメントに実行を戻します。
RETURNステートメント DATAステップ内の現在の位置でステートメントの実行を中止し、ステップで事前に定義されている位置に戻ります。
SELECTステートメント 複数のステートメントまたはステートメントグループからその1つを実行します。
ファイル操作 BYステートメント DATAステップ内のSET、MERGE、MODIFY、UPDATEの各ステートメントの実行を制御し、特別なグループ変数を設定します。
CARDSステートメント データ行の始まりを示します。
CARDS4ステートメント セミコロンが含まれるデータ行の始まりを示します。
DATAステートメント DATAステップを開始します。また、出力データセット、ビュー、プログラムの名前を指定します。
DATALINESステートメント データ行の始まりを示します。
DATALINES4ステートメント セミコロンが含まれるデータ行の始まりを指定します。
FILEステートメント PUTステートメントの現在の出力ファイルを指定します。
INFILEステートメント INPUTステートメントで読み込む外部ファイルを指定します。
INPUTステートメント 入力データレコードでの値の位置を指定し、読み込んだ値を対応するSAS変数に割り当てます。
INPUTステートメント、カラム 指定した列から入力値を読み込み、読み込んだ値を対応するSAS変数に割り当てます。
INPUTステートメント、フォーマット 指定した形式で入力値を読み込み、読み込んだ値を対応するSAS変数に割り当てます。
INPUTステートメント、リスト 入力データレコードの入力値を走査し、対応するSAS変数に割り当てます。
INPUTステートメント、名前付き 変数名と等号の後ろに続くデータ値を読み込み、読み込んだ値を対応するSAS変数に割り当てます。
MERGEステートメント 複数のSASデータセットにある複数のオブザベーションを1つのオブザベーションに結合します。
MODIFYステートメント 既存のデータセットにあるオブザベーションの置き換え、削除、追加を実行します。ただし、オブザベーションのコピーは作成しません。
PUTステートメント SASログ、SASアウトプットウィンドウ、または最後のFILEステートメントに指定した外部の場所に行を出力します。
PUTステートメント、カラム 変数の値を出力行の指定した列に書き込みます。
PUTステートメント、フォーマット 指定した出力形式で変数の値を出力行に書き込みます。
PUTステートメント、リスト 変数値と指定した文字列を出力行に書き込みます。
PUTステートメント、名前付き 変数名と等号の後に変数値を書き込みます。
SETステートメント 1つ以上のSASデータセットからオブザベーションを読み込みます。
UPDATEステートメント トランザクションを適用してマスタファイルを更新します。
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