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KEEPステートメント

出力SASデータセットに含める変数を指定します。

該当要素: DATAステップ
カテゴリ: 情報
種類: 宣言

構文

引数

variable-list

出力データセットに書き込む変数の名前を指定します。

ヒント SASで使用可能な任意の形式で変数をリストします。

詳細

KEEPステートメントでは、DATAステップで指定した変数のみを1つまたは複数のデータセットに書き込みます。KEEPステートメントは、同一のDATAステップ内で作成されたすべてのSASデータセットに適用されます。また、ステップのどの位置に指定してもかまいません。KEEPまたはDROPステートメントが存在しない場合、DATAステップで作成されたすべてのデータセットにすべての変数が含まれます。
注: 同一のDATAステップでKEEPステートメントとDROPステートメントの両方を使用しないでください。

比較

  • SAS PROCステップでは、KEEPステートメントは使用できません。KEEP=データセットオプションは使用できます。
  • KEEPステートメントはDATAステートメントで指定したすべての出力データセットに適用されます。データセットごとに異なる変数を書き込むには、 KEEP= データセットオプションを使用します。
  • DROPステートメントは、出力データセットから除外する変数を指定する同種のステートメントです。
  • KEEPステートメントでは出力データセットに含める変数を指定し、DROPステートメントでは出力データセットから除外する変数を選択します。サブセット化IFステートメントでは、オブザベーションを選択します。
  • KEEPステートメントとRETAINステートメントを混同しないでください。RETAINステートメントは、DATAステップの繰り返し間で変数の値を保持するものです。KEEPステートメントは変数の値には影響を与えず、出力データセットに含める変数の指定のみ実行します。

例1: KEEPステートメントの基本的な使用法

これらの例では、KEEPステートメントで変数をリストする場合の正しい構文を示します。
keep name address city state zip phone;
keep rep1-rep5;

例2: データセットでの変数の保持

この例では、KEEPステートメントを使用して、出力データセットに変数NAMEおよびAVGのみを含めます。AVGの計算に使用される変数SCORE1からSCORE20は、データセットAVERAGEには書き込まれません。
data average;
   keep name avg;
   infile file-specification;
   input name $ score1-score20;
   avg=mean(of score1-score20);
run;

関連項目:

データセットオプション:
XisError: No pubcode in link data found for ledsoptsref
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