前のページ|次のページ

SAS Studio 3.4の新機能

概要

SAS Studio 3.4には、次のような新機能および強化機能が追加されました。
  • z/OSのファイルをアクセスおよび作成するためのグラフィカルユーザインターフェイス
  • データのインポート
  • ファイルナビゲーションのルートを指定する機能
  • 新しいタスクと強化されたタスク

z/OSファイルのサポート

SAS Studio 3.4は、z/OSのネーティブ環境をサポートします。SAS Studio 3.4を使用して、簡単に既存のz/OSファイルをアクセスすることができます。また、順次および区分z/OSデータセットを作成するためのインタフェースを使用することができます。
詳細については、SAS Studio: Administrator's Guideを参照してください。

データのインポート

Excelファイル、区切りファイル、および他の種類のDBMSファイルをインポートすることができます。ビジュアルプログラミングパースペクティブを使用している場合、プロセスフローのノードをインポートすることもできます。詳細については、データのインポートを参照してください。

ファイルナビゲーションの拡張

SAS Studioでは、ナビゲーションツリーは、ファイルが実際に存在する場所を明確にするために強化されました。SAS Studio Enterprise EditionまたはSAS Studio Basic Editionを実行している場合、SAS Studio管理者は、ナビゲーションツリーの開始点を制御することができます。詳細については、SAS Studio: Administrator's Guideを参照してください。

全般的な拡張

  • コードエディターでは、ライブラリ参照とテーブル名にオートコンプリートを使用できるようになりました。詳細については、オートコンプリート機能の使用を参照してください。
  • SAS Studioでクエリやデータのインポートを実行すると、出力データセットが作成されます。いくつかの事前定義されたタスク(ランク付けタスクなど)は、出力データセットを作成します。SAS Studioでは、これらのデータセットは出力データタブに表示されます。
  • ビジュアルプログラマパースペクティブを使用している場合、プロセスフローが使用可能です。このリリースから、データセットをライブラリペインからドラッグしてプロセスフローに追加することができます。詳細については、プロセスフローへのデータの追加を参照してください。
  • テキストビューアから任意のファイルを開いて簡単にファイル内のデータまたはコードを表示できるようになりました。TXTファイルで使用される区切り文字を確認する場合、この機能が役立ちます。

SAS Studioのタスク

新しいタスク

このリリースの新しいタスクを次に示します。
  • 欠損データの記述タスクは、選択した各変数の欠損値の度数とパーセントを表示します。このタスクに2つ以上の変数が割り当てられている場合、タスクは変数全体の欠損データのパターンを表示します。詳細については、欠損データの記述タスクを参照してください。
  • フィルタデータタスクでは、入力データソースのサブセットを作成するための基本的なフィルタをすぐに作成することができます。詳細については、フィルタデータタスクを参照してください。
  • 3つの新しい予測タスクがあります。
    • 時系列データの準備タスクは、トランザクションデータを等間隔の時系列データに変えます。時系列分析を行うにはこの形式が必要です。詳細については、時系列データの準備タスクを参照してください。
    • 時系列探索タスクは、時系列データを表示し、分析することができるグラフや統計量を作成します。詳細については、データ探索タスクを参照してください。
    • モデリングと時系列予測タスクは、時系列データを使用する予測モデルを作成します。詳細については、モデリングと時系列予測タスクを参照してください。
  • 分割データタスクは、単純または層別ランダムサンプリングによってデータの分割を作成します。詳細については、データの分割タスクを参照してください。
  • SAS高速予測モデラは、データマイニング分類および回帰問題のモデルを構築するために設計されています。詳細については、高速予測モデラを参照してください。
  • 列の積み上げ/分割タスクは、複数の列の値を1つの新しい列に結合します。このタスクを使用して多変量データを単変量構造に変換することができます。詳細については、列の積み上げタスクを参照してください。
  • データの標準化タスクでは、さまざまな手法を使用して1つ以上の数値変数を中心化や標準化できます。標準化された変数は、出力データセットに保存されます。詳細については、データの標準化タスクを参照してください。
  • データの変換タスクでは、入力データセットの1つまたは複数の変数を変換することができます。これらの変換された変数は、出力データセットに保存されます。詳細については、データの変換タスクを参照してください。

強化されたタスク

これら3つのタスクのユーザーインターフェイスは簡略化され、より迅速に結果を生成できるようになりました。

共通タスクモデルの変更点

サイトでカスタムタスクを作成する場合、SAS Studio 3.4の共通タスクモデル(CTM)に次の変更点があります。
  • コンボボックスコントロールには新しいeditable属性があり、ユーザーがコンボボックスコントロールに値を入力することができます。
  • numstepperコントロールでは、新しいpromptMessagerangeMessage属性を使用してカスタマイズしたメッセージを定義することができます。
  • Velocityコードでは、新しいgetRowsCountメソッドとcolumnExistsメソッドを使用してDatasourceオブジェクトに付いて詳しく知ることができます。
  • string入力型に対して新たにVelocity変数が作成されました。
詳細については、SAS Studio: Developer's Guideを参照してください。

ドキュメントの更新

SAS Studio:ユーザーガイドに付録「カスタマイズされた出力環境」が追加されました。
以下のタスクを実行するときは、SAS Studio出力環境をカスタマイズする必要があります。
  • 他の出力先用の出力の生成
  • 結果を別の場所に送信
  • 出力にカスタムスタイルを使用
  • デフォルト以外の画像形式の使用
  • ドリルダウングラフの作成
  • アニメーションGIFやSVG画像の作成
詳細については、カスタマイズされた出力環境を参照してください。
前のページ|次のページ|ページの先頭へ