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開始時のリロード

概要

開始時のリロードは、特定の種類のサーバー再起動後に、対話的にロードされた一部のデータを使用可能のままにしておくのに役立つ特定用途の機能です。次に、キーポイントを示します。
  • 開始時のリロードは、データを使用可能にしておくための汎用方法としては使用しないでください。自動ロードは、データを使用可能にしておくためのお勧めの汎用方法です。
  • 開始時のリロードを使用する前に、その他の注意点に記述されている制限を確認してください。
  • 初心者向けのオリエンテーションと推奨事項についてはSAS Visual Analytics: Getting Started with Data on Windowsを参照してください。

開始時のリロードの動作

次の例では、開始時のリロードがどのように動作するかを示します。
  1. エクスプローラで、ユーザーがXLSファイルのインポートを開始します。
  2. SASシステムは、ソースデータのデータセットコピーを、ターゲットLASRライブラリ用に指定されたバッキングストアであるデータプロバイダライブラリ内に配置します。
  3. SASシステムはデータをロードした後、対応するLASRテーブルオブジェクトを作成します。
  4. サーバーが停止し、テーブルがアンロードされます。
  5. LASRサーバータブからサーバーが再起動され、データがバッキングストアからリロードされます。
    注: リロードは、開始時のリロードをサポートしているLASRライブラリに対してLASRテーブルオブジェクトを関連付けることにより実施されます。このLASRライブラリは、オリジナルのソースデータのバッキングストアコピーを含んでいるデータプロバイダライブラリに関連付けられている必要があります。

開始時のリロードを有効にする方法

開始時のリロードを有効にするには、次の方法のいずれかを使用します。

SAS管理コンソール

  1. SAS 管理コンソールで、LASRライブラリを右クリックした後、プロパティを選択します。
  2. オプションタブのデータプロバイダライブラリフィールドで、Base SASライブラリを選択します。指定したライブラリは参加テーブルのバッキングストアとして機能します。
  3. 拡張属性タブで、次のように属性を設定します。
    VA.ReloadOnStart.Enabled
    Yes
    VA.ReloadOnStart.TableDefault
    Yes
    VA.ReloadOnStart.Method
    Selective
  4. (オプション)特定のLASRテーブルを選択的に除外するには、そのテーブルの拡張属性タブで、VA.ReloadOnStart.EnabledをNoに設定します。

SAS Environment Manager

  1. SAS Environment Manager の管理ウィンドウで、サイドメニューアイコンをクリックまたはタップして、サイドメニューからライブラリを選択します。
  2. LASRライブラリを開きます。
  3. プロパティページにあるライブラリのドロップダウンリストから、オプションプロパティページを選択します。データプロバイダライブラリフィールドで、Base SASライブラリを選択します。指定したライブラリは参加テーブルのバッキングストアとして機能します。
  4. プロパティページにあるライブラリのドロップダウンリストから、拡張属性プロパティページを選択します。次のように属性を設定します。
    VA.ReloadOnStart.Enabled
    Yes
    VA.ReloadOnStart.TableDefault
    Yes
    VA.ReloadOnStart.Method
    Selective
  5. 保存アイコンをクリックします。
  6. (オプション)特定のLASRテーブルを選択的に除外するには、次の操作を行います。
    1. プロパティページにあるライブラリのドロップダウンリストから、テーブルプロパティページを選択します。
    2. LASRテーブルを開きます。
    3. プロパティページにあるLASRテーブルのドロップダウンリストから、拡張属性プロパティページを選択します。
    4. VA.ReloadOnStart.Enabledのセルで、Noを入力します。
    5. 保存アイコンをクリックします。

その他の注意点

  • すべてのテーブルが開始時のリロードに参加できるわけではありません。 リロード方式を参照してください。
  • 開始時のリロードに参加できるテーブルは、次のすべての追加要件が満たされている場合にリロードされます。
    • テーブルがMy Folderのメタデータの場所には存在していない。または、テーブルが、サーバーを開始するIDに所属するMy Folderのメタデータの場所に存在している。
      注: 他のユーザーのMy Folderのメタデータの場所にアクセスできる管理者であっても、開始時にリロードを使用しているロケーションのテーブルをリロードすることはできません。
    • サーバーを開始するIDは、テーブルとその親フォルダとその親ライブラリへのメタデータ層のアクセス権限を持ちます。 タスク別のアクセス許可を参照してください。
    • サーバーを開始するIDはテーブル(関連するデータプロバイダライブラリの)ホストのアクセス権限を持ちます。
  • 開始時のリロードは、Administratorでの明示的な開始要求や自動開始をトリガするユーザーのアクションによって、SAS LASR Analytic Serverが自動ロードにより開始された後に実行されます。
  • 開始時のリロード用の指定されたバッキングストアとして使用できるのは、Base SASライブラリのみです。
  • 機密データを含んでいるライブラリで開始時のリロードを有効にする場合、対応するデータプロバイダライブラリを不正アクセスから保護する必要があります。
  • バッキングストア内のファイルの保護を改善する方法については、開始時のリロードファイルのディスク上での暗号化を参照してください。

リファレンス

ログとプロセスID

ディレクトリva.monitoringPath/Logsには、リロードアクションのログが含まれています。
ディレクトリva.monitoringPath/PIDsには、プロセスIDを記述したテキストファイルが含まれています。
va.monitoringPathを参照してください。

開始時のリロードに関するライブラリレベルの属性

VA.ReloadOnStart.Enabled (No | Yes)
LASRライブラリが開始時のリロードをサポートするかどうかを指定します。ライブラリに関して値Noを指定すると、個々のテーブルに関して値Yesが指定されていたとしても、同ライブラリのすべてのテーブルが開始時のリロードに参加できなくなります。新しいライブラリでは、この値はNoになります。
VA.ReloadOnStart.TableDefault (No | Yes)
開始時のリロードを明示的に有効化も無効化もしていないテーブルを、デフォルトで開始時のリロードに参加させるかどうかを指定します。新しいライブラリでは、この値はNoになります。このため、拡張属性VA.ReloadOnStart.Enabledが指定されていないテーブルは、開始時のリロードには参加しません。
VA.ReloadOnStart.Method (All | Selective)
テーブルの開始時のリロードへの参加に影響を与えます。
All テーブルレベルの設定が逆であったとしても、資格のあるすべてのテーブルを参加させます。
Selective テーブルレベルの設定( VA.ReloadOnStart.Enabledの値)を尊重します。
新しいライブラリでは、この値はAllになります。

開始時のリロードに関するテーブルレベルの属性

VA.ReloadOnStart.Enabled (No | Yes)
テーブルが開始時のリロードに参加するかどうかについて影響を与えます。新しいテーブルの場合、この属性は存在しません。この場合、テーブルが開始時のリロードに参加するかどうかは、ライブラリレベルの属性であるVA.ReloadOnStart.TableDefaultの値により決定されます。必要ならば、VA.ReloadOnStart.Enabled属性をテーブルオブジェクトに手動で追加できます。
このテーブルレベルの設定は、次の両方の条件が満たされている場合にのみ有効となります。
  • 親ライブラリで開始時のリロードが有効になっている
  • 親ライブラリのVA.ReloadOnStart.Methodの値がSelectiveである
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最終更新: 2018/10/24