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セルフサービスインポート

概要

デザイナ、エクスプローラ、またはデータビルダ内で実行されるデータインポートのことを、セルフサービスインポートと呼びます。このトピックでは、管理者がセルフサービスインポートをサポートする場合に役立つ情報を提供します。ユーザー向けの手順については、SAS Visual Analytics: User’s Guideを参照してください。

必要条件: ユーザー権限

  • 個々のデータソースに固有の機能は、すべてのセルフサービスインポート操作の利用可能性に影響を与えます。デザイナやエクスプローラでは、データのインポートおよびロード機能が、すべてのセルフサービスインポート操作を行う上での前提条件となります。たとえば、Oracleからのセルフサービスインポートを実施するユーザーは、次の両方の機能を持つ必要があります。
    • データのインポートおよびロード
    • Oracleからのインポート
  • セルフサービスインポート操作はデータをメモリにロードするため、ユーザーはターゲットとなるLASRライブラリ、サーバー、フォルダに対する適切なメタデータ層アクセスを持つ必要があります。 LASRテーブルやサーバーの操作に必要となるアクセス許可を参照してください。
  • セルフサービスインポート操作はWorkspace ServerとSAS LASR Analytic Serverを使用するため、ユーザーは適切なホスト層アクセスを持つ必要があります。 ホストアカウント権限を参照してください。
    注: セルフサービスインポートでは、ジョブ実行サービスをサポートするWorkspace Serverが必要となります。 複数のSAS Application Serverの使用を参照してください。

必要条件: SAS/ACCESS

ほとんどのデータソースの場合、SAS/ACCESSエンジンをWorkspace Serverマシン上でライセンスし、同エンジンのインストールおよび設定を行う必要があります。たとえば、Oracleからのセルフサービスインポートを実施する場合、SAS/ACCESS Interface to Oracleが必要となります。
ヒント
ライセンスを追加または更新した後、メタデータ内のSAS Installation Data (SID)ファイルを更新する必要があります。Usage Note 49750を参照してください。
あるデータソースに関してSAS/ACCESSライセンスが必要であるにもかかわらず利用できない場合、そのデータソースはデータのインポートペインにはリストされません。この配置レベルの除外は、機能に関係なく、すべてのユーザーに影響します。
注: Salesforceからのインポートでは、SAS/ACCESS Interface to ODBCとSalesforceドライバを使用します。

インポートされたデータの保護

各データソースへのユーザーアクセスは、当該データソースの認証システムにより制御されます。
セルフサービスインポート操作を行うたびに、1つのソーステーブルがメモリにロードされます。データのIn-Memoryコピーは、オリジナルのデータソースの認証システムによるアクセス制御を受けません。そのかわりに、In-Memoryデータへのアクセスは、メタデータ層のアクセス許可により制御されます。アクセス許可がLASRテーブルに関して直接設定されていない限り、そのLASRテーブルの親フォルダのアクセス許可によりアクセスが決定されます。
次のガイドラインが適用されます。
  • ソースデータに対する特権的アクセスを持つユーザーは、適切なメタデータ層の保護を持つ場所に対してのみ同データをインポートする必要があります。
  • ソースデータに対するきめ細かいIDベースのアクセスを持つユーザーは、プライベートな場所に対してのみ同データをインポートする必要があります。たとえば、UserAが給与情報を含むソーステーブルをインポートする場合、UserAが自分の給与しか見えないようにする行レベルの制御がそのソーステーブルに設定されていると、インポートされたテーブルのIn-MemoryバージョンにはUserAに関する情報のみが含まれます。
お使いの配置が機密データのセルフサービスインポートをサポートしている場合、次の方法を使用します。
  • セルフサービスインポート機能を、先述したガイドラインを理解していて、それに従うことができるユーザーに対してのみ付与します。
  • 異なるレベルのアクセスごとに、適切に保護された出力場所(メタデータフォルダ)を設定します。セルフサービスインポート機能を持つユーザーが、データをそのような適切な場所にロードすることを保証します。
    ヒント
    初期設定では、セルフサービスインポート操作は、汎用的な場所にデータをロードします。ただし、ユーザーは、汎用的な場所のかわりに、プライベートな場所(My Folderなど)を選択できます。データの作成機能を持つユーザーのみが、デフォルト以外の場所を選択できます。

インポートサイズの制限

行の制限

ユーザーが極端にサイズの大きなDBMSテーブルをインポートすることを禁止するには、DBMSテーブルのセルフサービスインポートでの最大行数を設定します。DBMSソーステーブル内の行数がこの上限値を超える場合、データはインポートされません。初期設定では上限値は設定されません。 va.SelfService.ImportRowsHardCapを参照してください。
セルフサービスインポート操作に関する警告しきい値を設定できます。ユーザーが指定の行数を超える(ただしインポート可能な最大行数は超えていない) DBMSテーブルのインポートを試みた場合、インポートに長い時間がかかる可能性があることをユーザーに知らせる警告メッセージを表示できます。ユーザーはインポート操作を継続するか、それとも同操作を取り消すかのどちらかを選択できます。初期設定では、警告しきい値は設定されていません。 va.SelfService.ImportRowsSoftCapを参照してください。

ファイルサイズの制限

ユーザーがインポートできる最大ファイルサイズ(メガバイト単位)を指定する方法については、va.SelfServe.MaxUploadSizeInMegabytesを参照してください。

テーブルの制限

SAS LASR Analytic Serverがテーブルのホスティングに使用するスペースの合計量を制限する方法については、テーブルのスペースの制限を参照してください。
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最終更新: 2018/10/24