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管理データの提供方法

オリエンテーション

必要なデータについて

管理レポートでデータが使用可能になるためには、そのデータはソースシステムにより収集または生成された後、ドロップ領域に抽出され、メモリに自動ロードされる必要があります。特定のレポートセクションでそのデータソースが使用されるかを決定するには、デザイナでレポートを開き、関心のあるレポートセクションを選択した後、左ペインのデータタブを選択します。

すでに使用可能なデータについて

  1. Administratorで、メインメニューからLASR次に管理テーブルを選択します。
  2. 任意の列ヘッダを右クリックし、LASR 名列が選択されていることを確認します。
  3. タブツールバーで、ドロップダウンリストからLASR 名を選択し、検索フィールドにEVDMと入力します。
  4. 先頭の列見出し内にあるチェックボックスをオンにし、すべてのテーブルが選択された状態にします。続いて、タブツールバーでステータスの取得アイコンをクリックします。表示を解釈する方法については、テーブル情報の取得を参照してください。

配置トポロジの注意点

管理データのサポートは次のように制限されています。
  • オペレーティングシステムが異なる別々のマシンに中間層とサーバー層が配置されている場合(一方の層はLinux、もう一方はWindows)、記録データ供給と関係データ供給はサポートされません。
  • 同じようなオペレーティングシステムが搭載された別々のマシンに中間層とサーバー層が配置されている場合(Linuxに両層またはWindowsに両層)、管理データの自動ロードデータディレクトリ(ドロップ領域)が両マシンで利用可能である必要があります。
    Windows固有: ディレクトリを共有します。EVDMLAライブラリのVA.AutoLoad.Location拡張属性を変更して、UNCパスにします。
    UNIX固有: ディレクトリをNFSマウントされた場所に配置します。EVDMLAライブラリのVA.AutoLoad.Location拡張属性を変更して、NFSマウントされた場所を指します。

管理データのライフサイクル

記録データについては、主要アクションの記録を参照してください。
他のテーブルを自動ロードデータディレクトリ(/AppData/SASVisualAnalytics/VisualAnalyticsAdministrator/AutoLoad/EVDMLA)から削除するか、バックアップ場所に移動することで他のテーブルを定期的に破棄することができます。

1.自動ロードの開始

管理データの自動ロードを開始するには次の操作を実行します。
  1. 管理レポートライブラリをホスティングしているマシン上で、スケジューラアカウントを作成または指定します。
    • 関連付けられているSAS LASR Analytic Serverの起動とデータのロードに必要となるホスト層の権限を、そのアカウントに付与します。 ホストアカウント権限を参照してください。
    • UNIX上で、アカウントを有効にしてcronジョブを実行します。
    • SAS構成ディレクトリで、次に示すような自動ロードディレクトリとそのコンテンツに対する読み取りおよび書き込みアクセス権を、そのアカウントに付与します。
      データ:
      /AppData/SASVisualAnalytics/VisualAnalyticsAdministrator/AutoLoad/EVDMLA
      スクリプト:
      /Applications/SASVisualAnalytics/VisualAnalyticsAdministrator/EVDMLA
  2. メタデータで、対応する個別のメタデータIDを作成します。 ユーザーの追加を参照してください。
    注: この要件は、標準構成を反映しています。 Metadata Server接続を参照してください。
    スケジューラアカウントのメタデータIDにターゲットサーバー、ライブラリ、フォルダで必要となるメタデータ層のアクセス許可を付与します。スケジューラアカウントのメタデータIDをVisual Analyticsデータ管理者グループに追加する方法が簡単です。または、次のようにメタデータIDへのアクセス権を付与します。
    サーバー:
    LASR Analytic Server
    RM、WM、A
    ライブラリ:
    Environment Manager Data Mart LASR
    RM、R、WM、A
    フォルダ:
    /Shared Data/SAS Visual Analytics/Autoload/EVDMLA
    RM、R、WMM、W
  3. スケジューラアカウントとしてホストにログオンし、EVDMLAのスクリプトディレクトリに移動して、schedule.sh (UNIX) (またはschedule.bat (Windows))を起動します。
    ヒント
    VisualAnalyticsAdministratorディレクトリにあるスケジュールスクリプトは、異なるライブラリの自動ロードの実装を開始します。/VisualAnalyticsAdministrator/EVDMLAにあるスクリプトを起動する必要があります。 自動ロードを参照してください。
  4. スケジュールされたタスクが実行されていることを確認します。
    Windows固有: タスクスケジューラにアクセスします(たとえば、スタート次にコントロールパネル次に管理ツール次にタスクスケジューラを選択します)。タスクスケジューラライブラリでタスクEnvironment Manager LASR - Auto Load Schedulerを検索します。
    UNIX固有: コマンド: crontab -lを実行します。

2.自動ロードへのデータ供給

複数のデータ供給を効率的に可能にするには、すべての構成プロパティ変更が行われるまで、サーバーの再起動と検証手順を延期します。

記録データ

記録データをドロップ領域に供給するには、次の操作を実行します。
  1. 記録データの生成と定期的な抽出を開始します。 安全な記録の有効化方法を参照してください。
    注: データ収集の開始に加えて、このステップでは、記録サービスのデータベースから特定の記録レコードを抽出し、そのデータを管理レポートドロップ領域のAppendディレクトリに追加します。
    注: 自動ロードが開始されるまで、データ供給は1度しか起こりません。
  2. 記録レコードを生成するタスクをいくつか実行します。たとえば、テーブルのロードやインポート、レポートや探索の作成および保存を実行します。
  3. 30分後、EVDM.AUDIT_VISUALANALYTICSという名前のLASRテーブルがロードされていることを確認します。
次に例を示します。
  • 記録データは記録サービスにより提供されます。 記録の内容と範囲を参照してください。
  • データビルダのライセンスを所有し、データビルダをインストールして実行している場合にのみ、抽出が発生します。
  • 抽出は、スイートレベルのデフォルトのSAS Application Server 内にあるPooled Workspace Serverを使用します。 va.defaultWorkspaceServerを参照してください。
  • 抽出プロセスを実行するには、自動ロードデータディレクトリとAppendサブディレクトリに対する読み取りおよび書き込みアクセス権が必要となります。
    注: 自動ロードの追加アクションを使用することで、抽出されたテーブルがAppendサブディレクトリに書き込まれます。
  • 自動ロードが実行されていない場合、ドロップ領域へのデータ供給は1度しか起こりません。
  • 個別のスケジュールタスクは、ドロップ領域内にある完全なAUDIT_VISUALANALYTICSテーブルのサイズを管理します。 auditRefreshについてを参照してください。

関係データ

関係データをドロップ領域に供給するには、次の操作を実行します。
  1. 関係データの収集と抽出を有効にします。
    1. スケジュール済みのデータ収集を設定する(または、データ収集がスケジュール済みであることを確認する)には、SAS Intelligence Platform: System Administration GuideConfiguring Automatic Relationship Loading and Cleaningを参照してください。
    2. 定期的な抽出を有効にするには、va.extractRelationshipDatatrueに設定します。抽出間隔は3時間です。
    3. SAS Web Application Serverを再起動します。
  2. 十分な時間が経過した後、LASR table EVDM.RELATIONSHIPS_VISUALANALYTICSがロードされていることを確認します。
次に例を示します。
  • 関係データはリレーションシップサービスにより提供されます。SAS Intelligence Platform: System Administration GuideUsing the Batch Relationship Reporting Toolsを参照してください。
  • 次のオブジェクトの種類に対して関係データが抽出されます。
    • 2Gレポート(Report.BIオブジェクト)
    • 探索(VisualExplorationオブジェクト)
    • データクエリ(VisualDataQueryオブジェクト)
    • データソース(Tableオブジェクト)
    注: 上記のオブジェクトの種類により直接参照されているオブジェクトの関係データも抽出されます。
  • 抽出プロセスを実行するには、自動ロードデータディレクトリに対する読み取りおよび書き込みアクセス権が必要となります。
    注: 自動ロードの更新アクションを使用することで、抽出されたテーブルが自動ロードデータディレクトリに書き込まれます。

エージェントにより収集されるメトリック

注: エージェントにより収集されるメトリックは、分散SAS LASR Analytic Serverに関する情報は提供しません。
エージェントにより収集されるメトリック(ACM)をドロップ領域に供給するには、次の操作を実行します。
  1. データ収集を有効にします。詳細については、SAS Environment Manager: User’s GuideInitializing and Enabling the Service Management Architectureを参照してください。
  2. EVDMLAドロップ領域に対するデータ転送を有効にします。SAS Environment Manager: User’s GuideFeeding Data From the Data Mart into SAS Visual Analyticsを参照してください。
    ヒント
    サポートしている出力形式カタログが利用可能となっている必要があります。このデータ供給を有効にすると、必要な出力形式カタログが/AppData/SASVisualAnalytics/VisualAnalyticsAdministrator/AutoLoad/EVDMLA/Formatsディレクトリに追加されます。一部のアプリケーションでは、出力形式カタログを適切なSAS Application Serverのパスに追加する必要もあります。 ユーザー定義出力形式のサポートを参照してください。
  3. 十分な時間が経過した後、期待するACMテーブルがロードされていることを確認します。ソースデータに関する詳細は、SAS Environment Manager: User’s GuideACM Tablesを参照してください。(同書に示されているテーブルのリストは、SAS Environment Managerの将来のリリースで変更されることがあります。)
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最終更新: 2018/10/24