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TRANTAB プロシジャ

概要: TRANTAB プロシジャ

TRANTABプロシジャは、カスタマイズした変換テーブルを作成、編集、表示します。また、PROC TRANTABを使用して、SASが提供する変換テーブルを表示および変更することもできます。これらのSAS提供のテーブルは、Sashelp.Hostカタログに保存されています。作成またはカスタマイズした変換テーブルは、Sasuser.Profileカタログに格納されます。変換テーブルにはTRANTABのエントリタイプがあります。
変換テーブルは、1つの(コーディングされた)文字セットの値を別の文字セットの値に変換する、動作環境に固有のSASカタログエントリです。変換テーブルは、次の2つのテーブルにわかれています。テーブル1は、ASCIIからEBCDICなどの変換で使用します。テーブル2は、EBCDICからASCIIなどの反対(逆)の変換で使用します。変換テーブルの半分は2桁の位置が256個含まれる配列で、それぞれの位置に、コーディングされた文字に対応する1バイトの符号なし数値があります。
SASでは、次の場合に変換テーブルを使用します。
  • SORTプロシジャでの照合順序の決定
  • SAS/GRAPHをIBM環境で実行するときの動作環境とグラフィックデバイス間のデータ通信の促進
  • 英語(U.S.)以外の各国語文字セットへの対応
PROC TRANTABプロシジャを実行しても、出力はありません。SASログの変換テーブルとメモを表示できます。
注: 変換テーブルは各国語の要件をサポートするためにSAS 6で導入されました。SAS 8.2では、変換テーブルの直接使用を向上する、LOCALE=システムオプションが導入されました。SAS 9.2では、TRANTABプロシジャが下位互換性のためにサポートされています。ただし、SAS 8.2以降のリリースでは、LOCALE=システムオプションを使用することをお勧めします。PROC TRANTABは、対話型のプロシジャです。PROC TRANTABステートメントをサブミットすると、PROC TRANTABステートメントを繰り返すことなく、引き続きステートメントを入力して実行できます。プロシジャを終了するには、QUITステートメントをサブミットするか、別のDATAまたはPROCステートメントをサブミットします。
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