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ロケールの指定

SAS起動時のローケルの指定法

LOCALE=システムオプションを使用すると、SAS起動時にSASセッションのロケールを指定できます。LOCALE=によって、次のSASシステムオプションも暗黙的に設定されます。
  • DATESTYLE=
  • DFLANG=
  • ENCODING=
  • LOCALEDATA
  • MAPEBCDICTOASCII
  • ODSLANGCHG
  • PAPERSIZE=
  • RSASIOTRANSERROR
  • TIMEZONE
  • TRANTAB=
  • URLENCODING
Windowsの例:
sas9 -locale English_UnitedStates
注: ロケールは、POSIX命名規則を使用しても指定できます。たとえば、POSIXのen_USは、SAS値のEnglish_UnitedStatesに相当します。
LOCALE=オプションのデフォルト値は、各動作環境で同じです。 詳細については、ENCODING、PAPERSIZE、DFLANG、DATESTYLEオプションのLOCALE=値とデフォルト設定を参照してください。
LOCALE=にEnglish_UnitedStatesの値を設定すると、SAS起動時に、次のオプションが指定されたデフォルト値に暗黙的に設定されます。
  • DATESTYLE=MDY
  • DFLANG=English
  • ENCODING=wlatin1
  • PAPERSIZE=Letter
  • TRANTAB=(lat1lat1, lat1lat1,wlt1_ucs,wlt1_lcs,wlt1_ccl,,,)
起動時に、明示的に設定されたシステムオプションは暗黙的に設定されたオプションより優先されます。
Windowsの例:
sas9 -papersize A4;
起動時に、明示的な設定されたPAPERSIZE=A4は、LOCALE=オプションで暗黙的に設定されたPAPERSIZE=オプションより優先されます。詳細については、 PAGESIZE=システムオプションを参照してください。

SASセッション中のロケールの指定法

LOCALE=システムオプションを使用すると、SASセッション中にSASセッションのロケールを指定できます。ただし、変更されたLOCALE=の値を反映して暗黙的に変更されるのは、次のシステムオプションの値のみです。
  • DATESTYLE=
  • DFLANG=
  • PAPERSIZE=
注: DATESTYLEオプションおよびPAPERSIZEオプションは、LOCALEに設定されている場合にのみ影響を受けます。詳細については、DATESTYLE=システムオプションおよびPAGESIZE=システムオプションを参照してください。
次のシステムオプションの値が、変更されたLOCALE=の値を反映して暗黙的に変更されることはありません。
  • ENCODING=
  • TRANTAB=
注: ENCODING=は、SASセッション中は再設定できません。設定できるのは、起動時のみです。
注: LOCALE=オプションとENCODING=オプションの違いの詳細については、SASセッションエンコーディングの設定を参照してください。
Windowsの例:
options locale=Italian_Italy;
LOCALE=オプションにItalian_Italyという値を割り当てると、次のオプションが、変更されたLOCALE=システムオプションの値を反映して、SASセッション中に暗黙的に再設定されます。
  • DATESTYLE=DMY
  • DFLANG=Italian
  • PAPERSIZE=A4
ENCODING=オプションとTRANTAB=オプションの値は、再設定されません。以前の値がそのまま保持されます。
これらのシステムオプションの詳細については、 DATESTYLE=システムオプションを参照してください。

言語切り替え

SASメッセージは、起動中にSAS構成ファイルの設定で指定された言語で表示されます。SASセッションエンコーディングでは、言語切り替え機能を使用して別の言語でSASメッセージを表示できます。言語切り替え機能には、ODSLANGCHGシステムオプションを使用してアクセスできます。ODSLANGCHGが有効な場合、LOCALEシステムオプションの値によって、プロシジャの出力、ユーザーインターフェイス要素およびODSフォントの言語が決まります。ODSLANGCHGが無効な場合、メッセージは起動中に設定された言語で表示されます。この機能は、Unicodeサーバーでサポートされます。詳細については、ODSLANGCHGシステムオプションを参照してください。
LOGLANGCHGシステムオプションは、SASログメッセージの言語切り替えを制御します。このオプションは、SASログ出力のメッセージ切り替え言語を制御します。LOGLANGCHGが指定されると、SASログの言語はLSWLANGまたはLOCALE=オプションに依存します。LSWLANGは最優先されます。LSWLANGオプションが有効なSAS言語に設定されると、SASログはその値によって制御されます。他の場合、LOCALE=オプションによってSASログの言語が決定されます。詳細については、LOGLANGCHGシステムオプションを参照してください。
LOGLANGCHGまたはODSLANGCHGが有効な場合、LSWLANGオプションがメッセージ言語を指定します。LSWLANGがLOCALEに設定されると、LOCALE=オプションによって切り替え言語が設定されます。LSWLANG=LOCALEはデフォルトです。また、LSWLANG=オプションの設定は、SASセッションエンコーディングとの互換性も必要です。他の場合は無視されます。詳細については、LSWLANGシステムオプションを参照してください。
LOGLANGENGオプションはLOGLANGCHGとLSWLANGより優先される切り替えオプションであり、これらのオプションをLOGLANGCHG=ONおよびLSWLANG=ENに設定します。この結果、ログは英語で出力され、NLフォーマットの出力は変更されません。このオプションは、ODSLANGCHGの設定を変更します。ODSLANGCHG=OFFの場合、ODS出力のシステムメッセージの言語はSAS構成によって設定されます。ODSLANGCHG=ONの場合、LSWLANGの設定のためすべてのメッセージは英語になります。詳細については、LOGLANGENGシステムオプションを参照してください。
言語切り替えの詳細については、 Multilingual Computing with SAS® 9.4を参照してください。
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