ロケール には、各地域の言語、データのフォーマティングなどの地域規則および文化が反映されています。この地域規則には、その国や地域の日付、時刻、数字のフォーマティングや通貨記号が含まれます。ページ順、用紙サイズ、住所、電話番号などもロケールに含まれます。
日付には、文化圏で受け入れられた地域規則に応じて、多くの表示形式があります。月は、数字または名前で表記される場合があります。名前は、完全に入力するか、略称が使用される場合があります。月、日および年の順序は、ロケールによって異なる可能性があります。
たとえば、"2002年の10月の3日目"はロケールごとにさまざまな方法で表示されます。
時間は、一部の英語圏の国または地域では12時間表記を使用して表示され、他の英語圏では24時間表記を使用して時間値が表示されています。
言語はロケールの一部ですが、いずれか1つのロケールに固有ではありません。たとえばポルトガル語は、ポルトガルだけでなくブラジルでも話されていますが、それぞれの文化は異なります。ブラジルとポルトガルでは、データの表示形式に類似点があります。数字を表示するときに、整数部と小数部を区切るにはカンマ(,)を使用し、基数文字の左側にある桁を区切るにはドット(.)を使用します。ただし、2つの異なるロケールで使用される通貨記号など、大きな違いもあります。ポルトガルではユーロを使用するため、ユーロ記号
が必要ですが、ブラジルではレアルが使用され、2文字の通貨記号R$で表記されます。
また、1つの国で複数の公用語が使用されている場合もあります。カナダでは、英語とフランス語の2つが公用語として使用されています。LOCALE=システムオプションでは、English_CanadaおよびFrench_Canadaという2つの値を指定できます。
通貨などの数値にもさまざまな表示形式があります。たとえば、小数点区切り文字、つまり基数文字については、一部の地域ではドット(.)が使用され、他の地域ではカンマ(,)が使用されています。桁区切り文字については、ドットやカンマが使用され、スペースが使用されることもあります。貨幣の表記規則もロケールごとに異なります。たとえば、金額にドル記号や円記号を付けることもあります。
用紙サイズおよび測定単位もロケールの考慮事項に含まれます。標準の用紙サイズには、レター(8-1/2×11インチ用紙)およびA4 (210×297ミリメートル用紙)があります。レター用紙サイズは、主に英語圏の国々で使用されています。A4はその他のほとんどのロケールで使用されています。ほとんどのロケールではセンチメートルを使用していますが、一部のロケールではインチを使用します。