XMLドキュメントを処理します。
該当要素: | 任意の場所 |
カテゴリ: | データアクセス |
XMLドキュメントをインポートする際にXMLMapファイルを自動的に生成するよう指定します。
SAS出力形式を使用するかどうかを指定します。
出力形式カタログが作成される場所となる既存のSASライブラリのライブラリ参照名を指定します。
CDISC ODM CodeList要素の変換時にXML Engineが生成する出力形式と同じ名前を持つ既存の出力形式エントリが存在する場合、出力形式カタログ検索パス内にある既存の出力形式エントリを置き換えるかどうかを指定します。
エクスポートされたXMLドキュメント内にあるネストされている各要素をインデントする場合の列数を指定します。
出力ファイルで使用する文字セットを指定します。
出力されるXMLドキュメントの行末をマークするレコード区切り文字の生成を制御します。
出力ファイルで使用する変換テーブルを指定します。
個々のXMLMapのCOLUMN要素の生成時に、要素名を属性名に連結することによりSAS変数名を定義するかどうかを指定します。
XMLTYPE=に指定されたマークアップタイプにより使用されるデフォルトのタグセットをオーバーライドするタグセット名を指定します。
インポートするファイルに、複数の連結されたXMLドキュメントを含めるかどうかを指定します。
SAS変数情報(名前とデータ)を含める要素のタグが、開かれた要素形式であるか、囲まれた属性形式であるかを示します。
数値のインポートまたはエクスポート結果を制御します。
出力ファイルのSASデータセットのエンコーディングをオーバーライドします。
エクスポートまたはインポートの対象となるXMLドキュメントの物理的な場所に関連付けるSAS名を指定します。
特定のXMLMap構文を含む、ユーザーが作成したXMLドキュメントを指定します。
エクスポートするマークアップ内にメタデータ関連情報を含めるかどうかを指定します。または、入力されるXMLドキュメント内に含まれているメタデータ関連情報をインポートするかどうかを指定します。
XML EngineがW3C規格に従っていない文字データをどのように処理するかを指定します。
メタデータ関連の情報を含める外部ファイルを指定します。
XMLマークアップタイプを指定します。
XMLドキュメントの物理的な場所に関連付ける短縮名として機能する有効なSAS名を指定します。この名前は、SAS名の規則に従っている必要があります。ライブラリ参照名の最大長は8文字です。
XMLドキュメントのインポートやエクスポートを行うSAS XML LIBNAME Engineのニックネームを指定します。
SAS 9.1.3のXML Engine機能にアクセスするXML Engineのニックネームを指定します。XMLというエンジンニックネームでのみ利用可能な機能の構文には、XML Only
というラベルが付けられています。
SAS 9.2以降のXML Engine機能にアクセスするXML Engineのニックネームを指定します。XMLV2というエンジンニックネームでのみ利用可能な機能の構文には、XMLV2 Only
というラベルが付けられています。
別名 | XML92 |
制限事項 | XMLV2 Engineを使用してXMLドキュメントをエクスポートする場合、エクスポートするSASデータセットは最大19個まで指定できます。 |
注 | 機能の構文にXML Only およびXMLV2 Only のどちらのラベルも付けられていない場合、その機能は両方のエンジンニックネームで利用できます。
|
ヒント | システム管理者がXML LIBNAME Engineに別名を割り当てている場合、そのサイトではエンジンニックネームが異なる場合があります。別名が割り当てられているかどうかについては、各サイトのシステム管理者にお問い合わせください。 |
エクスポートまたはインポートの対象となるXMLドキュメントの物理的な場所を指定します。物理的な場所は、一重または二重引用符で囲みます。
SASシステムにより認識され、1つの単位として参照および保存される、1つ以上のファイルからなる集合体のパス名を指定します。たとえば、'C:\My Documents\XML'
のように指定します。
パス名、ファイル名、ファイル拡張子を指定します。たとえば、'C:\My Documents\XML\myfile.xml'
のように指定します。
操作 | FILENAMEステートメントを使うと、エクスポートまたはインポートの対象となるXMLドキュメントの物理的な場所に対してファイル参照名を割り当てることができます。ファイル参照名とライブラリ参照名が一致する場合、LIBNAMEステートメント内でXMLドキュメントの物理的な場所を指定する必要はありません。たとえば、次のプログラムは、XMLドキュメントFred.XMLの内容を出力します。filename bedrock 'C:\XMLdata\fred.xml'; libname bedrock xml; proc print data=bedrock.fred; run; |
ライブラリ参照名に一致しないXMLドキュメントのファイル参照名を指定するには、 XMLFILEREF= オプションを使用します。たとえば、次のプログラムは、XMLドキュメントWilma.XMLの内容を出力します。filename cartoon 'C:\XMLdata\wilma.xml'; libname bedrock xml xmlfileref=cartoon; proc print data=bedrock.wilma; run; |
XMLドキュメントをインポートする際にXMLMapファイルを自動的に生成するよう指定します。 XMLMapファイルには、XMLマークアップをSASデータセット、変数(列)、オブザベーション(行)に変換する方法を記述した構文が含まれます。XMLMap構文は、指定のXMLドキュメントの構造を分析することにより生成されます。XMLMapファイルを自動的に生成するには、既存のXMLドキュメントと、出力されるXMLMapファイルの物理的な場所を指定する必要があります。
既存のXMLMapファイルを上書きします。 指定された物理的な場所にXMLMapファイルが存在する場合、既存のXMLMapファイルは生成されるXMLMapファイルにより上書きされます。指定された物理的な場所にXMLMapファイルが存在しない場合、生成されるXMLMapファイルが、指定されたパス名とファイル名で出力されます。
既存のXMLMapファイルを上書きしません。 指定された物理的な場所にXMLMapファイルが存在する場合、その既存のXMLMapファイルを使用します。指定された物理的な場所にXMLMapファイルが存在しない場合、生成されるXMLMapファイルが、指定されたパス名とファイル名で出力されます。
制限事項 | このオプションは、インポートを行う場合にのみ使用します。 |
要件 | 既存のXMLドキュメントの物理的な場所を指定する場合は、完全なパス名、ファイル名、ファイル拡張子を使用するか、または物理的な場所に関連付けられているファイル参照名を使用します(DISKまたはTEMPデバイスタイプの場合のみ)。XMLドキュメントはディスク上に存在していなければなりません。AUTOMAP=オプションは、FTP、SFTP、URL、WebDAVなどのアクセス方式を使用したXMLドキュメントへのアクセスをサポートしていません。 |
生成されるXMLMapファイルの物理的な場所を指定するには、 XMLMAP=オプションを含める必要があります。同オプションの値には、完全なパス名、ファイル名、ファイル拡張子を指定するか、または物理的な場所に関連付けられているファイル参照名を指定します(DISKまたはTEMPデバイスタイプの場合のみ)。AUTOMAP=オプションは、FTP、SFTP、URL、WebDAVなどのアクセス方式を使用したXMLMapファイルへのアクセスをサポートしていません。 | |
操作 | 個々のXMLMapのCOLUMN要素の生成時に、要素名を属性名に連結することによりSAS変数名を定義するかどうかを指定するには、 PREFIXATTRIBUTES= オプションを使用します。 デフォルトでは、生成されるSAS変数名に要素名が関連付けられます。 |
ヒント | XMLMapファイルの自動生成機能は、SAS XML Mapperでも利用できます。AUTOMAP=オプションはXMLV2 LIBNAME Engineの機能を提供するため、単一のLIBNAMEステートメントでXMLMapの作成と使用が行えます。 |
生成されたXMLMapファイルは、SASセッションの終了時に削除される一時的な場所に割り当てることもできます。これを行うには、ファイル参照名を物理的な場所に関連付ける際に、デバイスタイプとしてTEMPを指定します。 | |
例 | AUTOMAP=オプションを使用してXMLMapを生成し、XMLドキュメントをインポートする |
SAS出力形式を使用するかどうかを指定します。 CDISCODMマークアップタイプの場合、FORMATACTIVE=オプションは、CDISC ODM CodeList要素(CDISC ODMドキュメント内のトランスコーディング表示データに関する命令を含むもの)をSAS出力形式に変換する(またはその逆変換を行う)かどうかを指定します。
インポートおよびエクスポートの両方で、フォーマット制御を抑制します。
インポートを行う場合、CDISC ODM CodeList要素を対応するSAS出力形式に変換し、それらのSAS出力方式を参照先の変数に登録し、作成されたSAS出力形式を出力形式カタログに保存します。
ヒント | デフォルトでは、出力形式カタログはWorkライブラリ内に作成されます。カタログを永続的なライブラリに保存する場合は、FORMATLIBRARY=オプションを使用します。 |
出力形式カタログを更新する場合、デフォルトの動作では、CDISC ODM CodeList要素の変換により作成された新規SAS出力形式が、同じ名前を持つ既存のSAS出力形式を上書きします。既存のSAS出力形式が上書きされるのを防ぐには、FORMATNOREPLACE=YESを指定します。 | |
例 | CDISC ODMマークアップのXMLドキュメントのエクスポート |
GENERICマークアップタイプの場合、出力される値がSAS出力形式による影響を受けるかどうかを指定します。
実際のデータ値をXMLマークアップに出力します。
フォーマットされたデータ値をXMLマークアップに含めるようにします。
制限事項 | GENERICマークアップタイプの場合、フォーマットされたデータ値を含んでいるSASデータセットをエクスポートした後、生成されたXMLドキュメントをインポートして元のSASデータセットへ戻そうとすると、そのインポート操作は失敗します。フォーマットされたデータ値を含んでいるSASデータセットをエクスポートすると、その結果として、異なる変数や異なる変数属性が生成される場合があります。 |
デフォルト | NO |
制限事項 | このオプションは、CDISCODMおよびGENERICマークアップタイプに対してのみ使用します。 |
出力形式カタログが作成される場所となる既存のSASライブラリのライブラリ参照名を指定します。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをインポートする場合にのみ使用します。 |
このオプションは、CDISCODMマークアップタイプでFORMATACTIVE=YESが指定されている場合にのみ使用します。 |
CDISC ODM CodeList要素の変換時にXML Engineが生成する出力形式と同じ名前を持つ既存の出力形式エントリが存在する場合、出力形式カタログ検索パス内にある既存の出力形式エントリを置き換えるかどうかを指定します。
同じ名前を持つ出力形式を置き換えません。
同じ名前を持つ出力形式を置き換えます。
デフォルト | NO |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをインポートする場合にのみ使用します。 |
このオプションは、CDISCODMマークアップタイプに対してのみ使用します。 |
エクスポートされたXMLドキュメント内にあるネストされている各要素をインデントする場合の列数を指定します。 この値は、0 (インデントなし)~32の範囲で指定します。この指定は、テキストエディタで表示した場合の見かけを良くするためのものであり、XML対応のブラウザでは無視されます。
デフォルト | 3 |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
出力ファイルで使用する文字セットを指定します。 文字セットには、表示や印刷で使用される文字、表語文字、数字、句読点、記号、制御文字が含まれています。文字セットの例としては、ISO-8859-1が挙げられます。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
要件 | このオプションを使用する場合、十分な注意が必要です。文字セット、エンコーディング方式、変換テーブルについて十分理解していない場合、専門家による技術的な助言なしにこのオプションを使用しないでください。 |
ヒント | 文字セットと変換テーブル(エンコーディング方式)の組み合わせにより、特定のファイルのエンコーディングが決定されます。 |
参照項目 | SAS各国語サポート(NLS):リファレンスガイド のODSCHARSET. |
出力されるXMLドキュメントの行末をマークするレコード区切り文字の生成を制御します。
SASジョブが実行される動作環境に基づいてレコード区切り文字を生成するかどうかを、XML Engineが決定できるようにします。
ヒント | 複数の環境間でXMLドキュメントを転送しない場合、デフォルトの動作を使用します。 |
レコード区切り文字を生成しないよう指定します。
要件 | 現在の出力先であるファイルの論理レコード長は、最小でも生成される最長の行と同じ長さでなければなりません。ファイルの論理レコード長が十分な長さでない場合は、不適切な箇所でマークアップが次の行に折り返されることがあります。 |
操作 | レコード区切り文字を含んでいないXMLドキュメントを転送すると、問題が発生する場合があります。たとえば、FTPの場合、ASCII (テキスト)モードでデータを適切に転送するためには、レコード区切り文字が必要となります。 |
レコード区切り文字を生成するよう指定します。
デフォルト | XML Engineは、SASジョブが実行される動作環境に基づいて、レコード区切り文字を生成するかどうかを決定します。 |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
操作 | ほとんどの転送ユーティリティは、レコード区切り文字を、キャリッジリターン(復帰)シーケンスとして解釈します。たとえば、FTPをASCII (テキスト)モードで使用して、レコード区切り文字を含んでいるXMLドキュメントを転送した場合、転送先の環境で適切に構築された改行が生成されます。 |
出力ファイルで使用する変換テーブルを指定します。 変換テーブル(エンコーディング方式)とは、特定の文字セット内の文字を数値にマッピングするために使用される規則の集合です。変換テーブルの例としては、EBCDICからASCII-ISOに文字を変換するテーブルが挙げられます。table-nameには、SASシステムが提供する任意の変換テーブルか、またはユーザー定義の変換テーブルを指定できます。この値は、SASUSER.PROFILEカタログ内またはSASHELP.HOSTカタログ内のどちらかに存在するSASカタログエントリの名前でなければなりません。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
要件 | このオプションを使用する場合、十分な注意が必要です。文字セット、エンコーディング方式、変換テーブルについて十分理解していない場合、専門家による技術的な助言なしにこのオプションを使用しないでください。 |
ヒント | 文字セットと変換テーブルの組み合わせにより、特定のファイルのエンコーディングが決定されます。 |
参照項目 | SAS各国語サポート(NLS):リファレンスガイド のODSTRANTAB=オプション |
個々のXMLMapのCOLUMN要素の生成時に、要素名を属性名に連結することによりSAS変数名を定義するかどうかを指定します。 PREFIXATTRIBUTES=NOを指定すると、生成されるSAS変数名に要素名は含められません。
デフォルト | YES |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをインポートする場合にのみ使用します。 |
このオプションは、 AUTOMAP=オプションと一緒に使用します。 | |
例 | AUTOMAP=オプションを使用してXMLMapを生成し、XMLドキュメントをインポートする |
XMLTYPE=に指定されたマークアップタイプにより使用されるデフォルトのタグセットをオーバーライドするタグセット名を指定します。 生成されるタグを変更するには、カスタマイズしたタグセットを作成し、そのタグセットをTAGSET=オプションの値として指定します。カスタマイズしたタグセットの作成に関する詳細は SAS Output Delivery System: ユーザーガイドに含まれているTEMPLATEプロシジャの説明を参照してください。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
要件 | このオプションを使用する場合、十分な注意が必要です。XMLマークアップについて十分に理解していない場合、このオプションを使用しないでください。 |
参照項目 | XML Engineのタグセットの説明と使い方 |
例 | カスタマイズしたタグセットを使用し、XMLドキュメントをエクスポートする |
注意: |
XMLドキュメントをエクスポートする際にタグセットを変更した後、その変更されたタグセットにより生成されたXMLドキュメントをインポートした場合、XML EngineはそのXMLマークアップをSASシステムに独自のフォーマットに戻せないことがあります。
|
インポートするファイルに、複数の連結されたXMLドキュメントを含めるかどうかを指定します。 複数の連結されたXMLドキュメントをインポートすると便利な場合があります(たとえば、アプリケーションで、Webフォームにおけるクエリや応答ごとに完全なドキュメントを生成する場合など)。
別名 | XMLCONCAT= |
デフォルト | NO |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをインポートする場合にのみ使用します。 |
要件 | XMLCONCATENATE=YESオプションを使用する場合には注意が必要です。XMLドキュメントが連結された複数のXMLドキュメントから構成されている場合、そのドキュメントの内容は標準的なXML構成ではありません。このオプションは、利便性のために提供されているものであり、無効なXMLマークアップを奨励するものではありません。 |
例 | 連結されたXMLドキュメントのインポート |
SAS変数情報(名前とデータ)を含める要素のタグが、開かれた要素形式であるか、囲まれた属性形式であるかを示します。 たとえば、変数名がPRICEで、オブザベーションの値が1.98
である場合、このオプションの値としてELEMENTを指定すると出力<PRICE> 1.98 </PRICE>
が生成され、ATTRIBUTEを指定すると出力<COLUMN name="PRICE"value="1.98" />
が生成されます。
デフォルト | ELEMENT |
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
このオプションは、GENERICマークアップタイプに対してのみ使用します。 |
数値のインポートまたはエクスポート結果を制御します。
エクスポートを行う場合、SAS XML LIBNAME Engineは、保存されている数値変数の値を取り出し、その値の適切な表示形式を決定した後、対応する表示値をXMLドキュメントに出力します。表示値は、指定されたエンジンニックネーム、および割り当てられた出力形式による影響を受けます。
別名 | FORMAT |
エクスポートを行う場合、SAS XML LIBNAME Engineは、保存されている数値変数の値を取り出し、生成された属性と値のペア(rawvalue="value"
形式のもの)にその値を書き出します。SASシステムは、可搬性のあるマシン表現であるbase64エンコーディング方式を使用します。(base64とは、バイナリデータからASCIIテキストへの変換またはその逆変換を行う場合に使用される、MIME形式に似たエンコーディング方式です。)
rawvalue=
属性から、保存されている値を取り出します。その後、同エンジンは、その値を数値変数の中身に変換します。要素内のPCDATAデータは無視されます。インポートを行う場合、エンジンニックネームXMLV2ではXMLDOUBLE=INTERNALはサポートされていません。
別名 | PRECISION |
ヒント | 通常、XMLドキュメントの内容が可読性よりも重要である場合、そのXMLドキュメントのインポートやエクスポートを行う際にXMLDOUBLE=INTERNALを指定します。 |
デフォルト | DISPLAY |
制限事項 | XMLDOUBLE=オプションは、GENERICマークアップタイプに対してのみ指定できます。 |
例 | 数値のエクスポート |
出力ファイルのSASデータセットのエンコーディングをオーバーライドします。 エンコーディング値にハイフンが含まれている場合、その値を引用符で囲みます。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
要件 | このオプションを使用する場合、十分な注意が必要です。文字セット、エンコーディング方式、変換テーブルについて十分理解していない場合、専門家による技術的な助言なしにこのオプションを使用しないでください。 |
ヒント | XMLドキュメントを(FTPなどを使用して)環境間で転送する場合、ドキュメントの内容に基づいて適切な転送モードを決定する必要があります。ドキュメントにXML宣言によるエンコーディング属性が含まれている場合や、XML宣言の前にバイトオーダーマーク(BOM)が記述されている場合、そのXMLドキュメントをバイナリモードで転送します。ドキュメントがこれらのどちらの条件も満たしてない場合、類似した環境間でXMLドキュメントを転送するには、そのドキュメントをテキストモードで転送します。 |
文字セットと変換テーブル(エンコーディング方式)の組み合わせにより、特定のファイルのエンコーディングが決定されます。 | |
参照項目 | SAS各国語サポート(NLS):リファレンスガイドのXMLENCODING=オプション. |
エクスポートまたはインポートの対象となるXMLドキュメントの物理的な場所に関連付けるSAS名を指定します。 ファイル参照名を割り当てるには、FILENAMEステートメントを使用します。XML Engineは、ファイル参照名により参照される任意のデータにアクセスできます。たとえば、次のプログラムは、XMLドキュメントWilma.XMLの内容を出力します。filename cartoon 'C:\XMLdata\wilma.xml';
libname bedrock xml xmlfileref=cartoon;
proc print data=bedrock.wilma;
run;
ヒント | URLアクセス方式を使用して、XMLドキュメントに割り当てられているファイル参照名を参照する場合にも、XMLMapを指定する必要があります。XMLMapを指定すると、XML EngineはXMLドキュメントを単一パスで処理します。XMLMapを指定する必要があるかどうかは、お使いのWebサーバーにより決まります。たとえば、URLアクセス方式を使用してファイル参照名を参照するを参照してください。 |
特定のXMLMap構文を含む、ユーザーが作成したXMLドキュメントを指定します。 XMLMap構文は、インポートやエクスポートを行う際に、XMLマークアップの変換方法をXML Engineに伝えます。XMLMap構文自体もXMLマークアップです。
XMLMapの物理的な場所に関連付けられるSAS名を指定します。ファイル参照名を割り当てるには、FILENAMEステートメントを使用します。
ヒント | URLアクセス方式を使用してXMLMapにファイル参照名を割り当てるには、お使いのWebサーバーで、XMLMapのファイル拡張子が.map ではなく.xml であることが必要となる場合があります。
|
XMLMapの物理的な場所を指定します。 完全なパス名とファイル名を含める必要があります。ファイル拡張子として.mapを使用することを推奨します。物理名は一重引用符または二重引用符で囲みます。
たとえば、次のステートメントは、XMLドキュメントMY.XMLをインポートする際に、特定のXMLMap構文を含んでいるXMLMapファイルとしてMY.MAPを指定します。XML Engineは、このXMLドキュメントをSASデータセットTEST.MYとして変換します。この例では、LIBNAMEステートメントのオプションとしてXMLMAP=を使用しています。
libname test xml 'C:\XMLdata\my.xml' xmlmap='C:\XMLdata\my.map'; proc print data=test.my; run;
制限事項 | XMLV2エンジンニックネームは、バージョン1.2、1.9、2.1のXMLMap構文をサポートしています。XMLV2エンジンニックネームは、バージョン1.0と1.1のXMLMap構文をサポートしていません。 |
XML Engineニックネームは、バージョン1.0、1.1、1.2のXMLMap構文をサポートしています。XML Engineニックネームは、バージョン1.9と2.1のXMLMap構文をサポートしていません。 | |
要件 | XMLMapを指定する場合、XMLTYPE=XMLMAPを指定するか、またはマークアップタイプの指定を省略します。XMLMAP以外のマークアップタイプを明示的に指定すると(例: XMLTYPE=GENERIC)、エラーが発生します。 |
参照項目 | XMLMap構文: 概要 |
例 | XMLMapを使用し、XMLドキュメントをインポートする |
エクスポートするマークアップ内にメタデータ関連情報を含めるかどうかを指定します。または、入力されるXMLドキュメント内に含まれているメタデータ関連情報をインポートするかどうかを指定します。 メタデータ関連情報とは、テーブルマークアップ内にある列の特性(型、長さ、レベルなど)を記述したメタデータのことです。メタデータ関連情報を含めると、SASデータセットからXMLドキュメントをエクスポートし、同ドキュメントを外部製品上で処理する場合に役立ちます。
メタデータ関連情報を無視します。DATAを指定すると、エクスポートされるマークアップ内にデータ内容のみが含められます。または、入力XMLドキュメントに含まれているデータ内容のみがインポートされます。
エクスポートされるマークアップ内にデータ内容とメタデータ関連情報の両方を含めます。または、入力XMLドキュメントに含まれているデータ内容とメタデータ関連情報の両方をインポートします。
データ内容を無視します。SCHEMAを指定すると、エクスポートされるマークアップ内にメタデータ関連情報のみが含められます。または、入力XMLドキュメントに含まれているメタデータ関連情報のみがインポートされます。
デフォルト | DATA |
制限事項 | このオプションは、GENERICおよびMSACCESSマークアップタイプに対してのみ使用します。 |
操作 | XMLMETA=SCHEMADATAおよびXMLSCHEMA=オプションを指定すると、LIBNAMEステートメントで指定されたXMLドキュメントの物理的な場所にデータが出力されます。メタデータ関連情報は、データとは別に、XMLSCHEMA=オプションに指定された物理的な場所に出力されます。XMLSCHEMA=を省略すると、メタデータ関連情報は、データ内容に埋め込まれた形式でXMLドキュメントに出力されます。 |
ヒント | SAS 9より前のバージョンでは、XMLMETA=オプションと同じ機能を提供するためにキーワードXMLSCHEMA=を使用していました。SAS 9では、オプションキーワードXMLSCHEMA=がXMLMETA=に変更されました。SAS 9.1では、XMLSCHEMA=オプションを使用した新機能が追加されています。 |
例 | メタデータとは別にXMLドキュメントをエクスポートする |
XML EngineがW3C規格に従っていない文字データをどのように処理するかを指定します。
XMLがW3C規格に従っていることを必要とします。W3C規格では、文字データの場合、左山かっこ(<)、アンパサンド(&)、アポストロフィー(')などの特定の文字は、&
のような文字参照または文字列を使用してエスケープする必要があると規定されています。たとえば、属性値に一重引用符や二重引用符を含める場合、一重引用符(')は'
として、二重引用符(")は"
として表されます。
W3C規格に従っていない文字データの受け入れを許可します。この場合、アポストロフィー、二重引用符、アンパサンドのような非エスケープ文字が文字データとして受け入れられます。
制限事項 | 文字データ内にあるエスケープされていない山かっこは受け入れられません。 |
XMLPROCESS=PERMITを使用する場合には注意が必要です。XMLドキュメントが非エスケープ文字を含んでいる場合、そのドキュメントの内容は標準的なXML構成ではありません。このオプションは、利便性のために提供されているものであり、無効なXMLマークアップを奨励するものではありません。 |
デフォルト | CONFORM |
例 | 非エスケープ文字データを含むXMLドキュメントのインポート |
メタデータ関連の情報を含める外部ファイルを指定します。
出力ファイルの物理的な場所に関連付けられるSAS名を指定します。ファイル参照名を割り当てるには、FILENAMEステートメントを使用します。
メタデータ関連情報を含めるファイルの物理的な場所を指定します。完全なパス名とファイル名を含める必要があります。物理名は一重引用符または二重引用符で囲みます。
制限事項 | このオプションは、XMLドキュメントをエクスポートする場合にのみ使用します。 |
このオプションは、GENERICおよびMSACCESSマークアップに対してのみ、XMLMETA=SCHEMADATAオプションと共に使用します。 | |
操作 | XMLMETA=SCHEMADATAおよびXMLSCHEMA=オプションを指定すると、LIBNAMEステートメントで指定されたXMLドキュメントの物理的な場所にデータが出力されます。メタデータ関連情報は、データとは別に、XMLSCHEMA=オプションに指定された物理的な場所に出力されます。XMLSCHEMA=を省略すると、メタデータ関連情報は、データ内容に埋め込まれた形式でXMLドキュメントに出力されます。 |
例 | メタデータとは別にXMLドキュメントをエクスポートする |
XMLマークアップタイプを指定します。
正しく構成されたシンプルなXMLマークアップタイプを指定します。この場合、XMLドキュメントは、ルート(包含)要素と反復要素のインスタンスで構成されます。GENERICを指定すると、変数の属性がデータ内容から決定されます。
要件 | インポートを行う場合、GENERICマークアップタイプは特定の物理構造を必要とします。 |
参照項目 | GENERICマークアップタイプを使用したXMLドキュメントのインポートに必要な物理構造の条件について |
例 | SAS日付値、SAS時刻値、SAS日時値を含むXMLドキュメントのエクスポート |
Clinical Data Interchange Standards Consortium (CDISC)により作成されたOperational Data Model (ODM)で定義されているマークアップ標準に従っているXMLマークアップタイプを指定します。XML EngineはODM 1.2のスキーマ規格をサポートします。ODMは、医薬品や生物医薬品を開発するための臨床試験データおよびそのメタデータの電子的な調達、交換、アーカイブ化をサポートします。
ヒント | ターゲット環境における表示データの読み込み方法や保存方法を指定するには、FORMATACTIVE=、FORMATNOREPLACE=、FORMATLIBRARY=の各オプションを使用します。 |
例 | CDISC ODMドキュメントのインポート |
Microsoft Access database (.mdb)でサポートされているマークアップ規格に従うXMLマークアップタイプを指定します。Microsoft Accessファイルにメタデータ関連情報が含まれている場合、マークアップタイプとしてデフォルトのGENERICではなくMSACCESSを指定する必要があります。埋め込み型のXMLスキーマが存在する場合、MSACCESSマークアップタイプとXMLMETA=SCHEMADATAオプションを指定すると、その埋め込み型のスキーマから変数の属性が取得されます。埋め込み型のスキーマが存在しない場合、MSACCESSを指定すると、属性に関してデフォルト値が使用されます。
例 | Microsoft Accessで作成したXMLドキュメントのインポート |
Oracle 8iのXML実装と同等のマークアップ規格に従うXMLマークアップタイプを指定します。ネストされている各要素をインデントする列数は1であり、SASデータセットの内容を囲む要素タグはROWSETになります。
例 | Oracleでの使用が可能なXMLドキュメントをエクスポートする |
XMLMapにより決定されるXMLマークアップを指定します。XMLMapとは、特定のXMLMap構文を含んでいる、ユーザー作成のXMLドキュメントです。 XMLMapの構文は、SASデータセットを特定のXMLドキュメントの構造に対応付ける方法をXML Engineに伝えます。LIBNAMEステートメントでXMLMapを指定するには 、XMLMAP=オプショを使用します。
制限事項 | XMLMapで制御されるXMLドキュメントのエクスポートを単一のSASデータセットに対して行うよう制限します。 |
例 | XMLMapを使用し、階層構造を持つXMLドキュメントをエクスポートする |
デフォルト | GENERIC |
ヒント | INDENT=、XMLDATAFORM=、XMLMETA= (利用可能な場合)、TAGSET=などのオプションを指定することによりマークアップを制御できます。 |