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PUTN関数

実行時に数値の出力形式を指定できるようにします。

カテゴリ: 特殊

構文

PUTN(value , format-specification <, w<, d> > )

必須引数

value

フォーマットされる数値を指定します。

format-specification

valueに適用する数値出力形式です。

有効な出力形式の指定方法は次のようになります。
  • format-name
  • format-name.
  • format-namew.
  • format-namew.d
format-nameを除き、format-specificationに–L、–R、および–Cを使用して、左揃え、右揃え、中央揃えで出力を配置できます。たとえば、第2引数format-specificationの値には'weekdate.-c’を使用できます。

オプション引数

w

出力形式に適用する幅を指定する数値定数、変数または式です。

操作 ここで指定した幅は、出力形式での幅の指定より優先されます。

d

使用する小数点以下の桁数を指定する数値定数、変数または式です。

操作 ここで指定した桁数は、出力形式での小数点以下の桁数の指定より優先されます。

詳細

まだ長さが割り当てられていない変数にPUTN関数から値が返される場合、変数にはデフォルトで長さ200バイトが割り当てられます。

比較

PUTC関数は、実行時に文字の出力形式を指定できるようにします。
PUT関数は実行時ではなくコンパイル時に出力形式を指定できるため、PUTNよりも高速です。

例1: PUTN関数での日付と出力形式の操作

PROC FORMATステップでは、SAS日付出力形式の名前で変数値1および2をフォーマットする、出力形式WRITFMT.を作成します。DATAステップで、番号とキーで構成される生データを使用してSASデータセットを作成します。レコードの読み取り後、DATAステップでKEYの値を使用して、適切な日付出力形式の値が含まれる変数DATEFMTを作成します。また、フォーマットされた日付の値が含まれる新しい変数DATEもDATAステップで作成します。PUTNは、NUMBERの値と適切な出力形式の値に基づいてDATEの値を割り当てます。
proc format;
   value writfmt 1='date9.' 
                 2='mmddyy10.';
run;
data dates;
   input number key;
   datefmt=put(key,writfmt.);
   date=putn(number,datefmt);
   datalines;
15756 1
14552 2
;

proc print data=dates;
   title 'Working with Dates and Formats';
run;
PUTN関数使用時の出力
PUTN関数使用時の出力

例2: PUTNからの出力の配置

この例では、値を左揃えにする、出力形式と配置文字の使用方法を示します。
data _null_;
   length y $30;
   y=putn(today(),'weekdate.-l',30);
   put '*' y $char30. '*';
run;
配置結果
*Monday, November 19, 2012 *

関連項目:

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