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TRANTAB=システムオプション

SASのさまざまな構成要素で使用される変換テーブルを指定します。

該当要素: 構成ファイル、SAS起動時、OPTIONSステートメント、SASシステムオプションウィンドウ
カテゴリ: 環境コントロール:言語コントロール
PROC OPTIONS GROUP= LANGUAGECONTROL
操作: TRANTAB=システムオプションでは、ファイル転送を含む、SASセッションで使用される変換テーブルを指定します。TRANTABステートメントでは、エクスポートまたは転送されるSASファイルの文字セットに適用する、カスタマイズした変換テーブル(たとえば、EBCDIC文字のASCII文字へのマッピング)を指定します。

構文

TRANTAB=(catalog-entries)

説明

catalog-entries

変換テーブルを含むSASカタログエントリを指定します。entry-name.typeを指定した場合、SASUSER.PROFILE、SASUSER.HOSTの順に検索されます。

詳細

TRANTAB=は各国語の要件をサポートするためにSAS 6で導入されました。SAS 8.2では、TRANTAB=の機能が改善されたLOCALE=システムオプションが導入されました。SAS 9では、変換テーブルの設定にLOCALE=システムオプションを使用します。これらは外部ファイルのトランスコーディングに使用されます。SASファイルに対しては、セッションエンコーディング間の直接トランスコーディングが発生します。
SAS 9.2では、TRANTABプロシジャが下位互換性のためにサポートされています。ただし、SAS 8.2以降のリリースでは、LOCALE=システムオプションを使用することをお勧めします。
変換テーブルはPROC OPTIONSを使用して表示できます。次の例では、z/OS環境でロケールオプションを使用してen_USに設定しています。
TRANTAB=(eol1wlt1,wlt1eol1,elat_ucs,elat_lcs,elat_ccl,,,elat_scc)
変換テーブルは、10個の位置を含むかっこで囲まれたリストで指定します。リスト内でのテーブルの位置によって指定する変換テーブルの種類が決まります。リストの各エントリはカンマで区切られます。次の位置と種類のリストを参照してください。
位置
変換テーブルの種類
1st
local-to-transport-format
2nd
transport-to-local-format
3rd
lowercase-to-uppercase
4th
uppercase-to-lowercase
5th
文字の分類
6th
スキャナ変換
7th
デルタ文字
8th
スキャナ文字の分類
9th
未使用
10th
DBCSユーザーテーブル
注意:
利用方法がよくわからない場合は変換テーブルを変更しないでください。
変換テーブルはSASのシステムにより各国語サポートを提供するために内部的に利用されます。変換テーブルの利用方法がよくわからない場合や、技術的な支援がない場合は設定を変更しないでください。
1つのテーブルを変更するには、変更しない他のテーブルにはNULLエントリを指定します。たとえば、リストの3番目にあるlowercase-to-uppercaseテーブルを変更するには、uppercaseを次のように指定します。
options trantab = ( , , new-uppercase-table);
他のテーブルは変更されません。OPTIONSプロシジャの出力には、TRANTAB=オプションのすべての指定が反映されるのではなく、最後の指定のみが反映されます。次に、例を示します。
options trantab = ( , , new-uppercase-table);
options trantab = ( , , , new-lowercase-table);
PROC OPTIONSでは、TRANTAB=の値は
( , , , new-lowercase-table)と表示されますが、new-uppercaseテーブルとnew-lowercaseテーブルの両方が有効な値です。

関連項目:

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