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VALIDMEMNAME=システムオプション

SASデータセット、SASデータビューおよび項目ストアの命名規則を指定します。

該当要素: 構成ファイル、SAS起動時、OPTIONSステートメント、SAS システム オプションウィンドウ
カテゴリ: ファイル: SASファイル
PROC OPTIONS GROUP= SASFILES
デフォルト: 出荷時のデフォルト値はCOMPATIBLE
適用対象: Base SASエンジンとSPDエンジン
制限事項: VALIDMEMNAME=オプションは、テープエンジンV9TAPE、V8TAPE、V7TAPE、V6TAPEではサポートされません。
注: サイト管理者はこのオプションを制限できます。詳細については、Restricted Options (SASシステムオプション: リファレンス)を参照してください。

構文

VALIDMEMNAME=COMPATIBLE | EXTEND

構文の説明

COMPATIBLE

SASデータセット名、SASデータビュー名または項目ストア名が次の規則に従う必要があることを指定します。

  • 名前の長さは、最大32文字まで指定できます。
  • 名前は、英字(A~Z、a~z)またはアンダースコアで始める必要があります。開始文字以外には、英字、数字、アンダースコアを使用できます。
  • 名前には、空白またはアンダースコア以外の特殊文字を含めることができません。
  • 名前には大文字と小文字を混在させることができます。 メンバ名はSAS内部で大文字に変換されます。このため、メンバ名の大文字と小文字の組み合わせを変更して、異なる変数を表すことはできません。たとえば、customerCustomerCUSTOMERはすべて同じメンバ名を表します。ディスク上に名前がどのように保存されるかは、動作環境によって決まります。
別名 COMPAT

EXTEND

SASデータセット名、SASデータビュー名または項目ストア名が次の規則に従う必要があることを指定します。

  • 名前には各国語文字を含めることができます。
  • 名前には/ \ * ? " < > |: -. 以外の特殊文字を含めることができます。
    注: SPDエンジンでは、メンバ名のどこにも‘.’ (ピリオド)を使用できません。
  • 名前には、少なくとも1文字が必要です(文字、数字、有効な特殊文字、および各国語文字)。
  • 名前の長さは、最大32バイトまで指定できます。
  • NULLのバイトは使用できません。
  • 名前は空白または‘.’ (ピリオド)で始めることはできません。
    注: SPDエンジンでは、メンバ名の最初の文字に'$'を使用できません。
  • メンバが作成されるときに先頭と末尾の空白は削除されます。
  • 名前には大文字と小文字を混在させることができます。 メンバ名はSAS内部で大文字に変換されます。このため、メンバ名の大文字と小文字の組み合わせを変更して、異なる変数を表すことはできません。たとえば、customerCustomerCUSTOMERはすべて同じメンバ名を表します。名前がどのように表示されるかは、動作環境によって決まります。
要件 VALIDMEMNAME=EXTENDが設定されていて、SASデータセット名、SASデータビュー名および項目ストア名に空白や特殊文字や各国語文字が含まれる場合、それらはSAS名リテラルとして書き込まれなければなりません。パーセント記号(%)またはアンパサンド(&)のいずれかを使用する場合、SASマクロ機能との交互作用を避けるために、名前リテラルに一重引用符を使用する必要があります。詳細については、SAS Name Literals (SAS言語リファレンス: 解説編)を参照してください。
動作環境 VALIDMEMNAME=EXTENDが設定されている場合、WindowsとUNIX動作環境では、Base SASのすべてのウィンドウで拡張規則がサポートされます。
WindowsとUNIXの動作環境で、SASファイルを物理名で直接参照する場合、最後のピリオドは拡張子の区切り文字です。ファイルの物理参照でピリオドを含むSASメンバ名を使う場合、ファイルの拡張子を必ず追加してください。たとえば、物理ファイルとしてmy.memberという名前のデータセットを参照する場合、次のSETステートメントのように、拡張子sas7bdatを追加します: set './saslib/my.member.sas7bdat'.
z/OS固有 Base SASのウィンドウ環境では、VALIDMEMNAME=EXTENDが設定されていると、エディタ、ログ、出力ウィンドウで拡張規則がサポートされます。VIEWTABLEなどの他のSASウィンドウでは、, 拡張規則はサポートされていません。
SASファイルを物理名で直接参照する場合、ピリオドの後が有効なSAS拡張子であれば、最後のピリオドは拡張子の区切り文字とみなされます。それ以外は、ピリオドはメンバ名の一部とみなされます。たとえば、my.memberという名前のmemberは、ファイルの拡張子ではなくメンバ名とみなされます。'my.member.sas7bdat'という名前では、メンバ名は'my.member'でファイルの拡張子がsas7bdatとなります。
ヒント 名前は大文字で表示されます。
参照項目 How Many Characters Can I Use When I Measure SAS Name Lengths in Bytes? (SAS言語リファレンス: 解説編)
data “August Purchases”n;
data ‘Años de empleo’n.;
注意:
SAS全体を通して、32バイト制限を超えているか、過剰な埋め込み引用符が使用されているSASメンバ名で名前リテラル構文を使用すると、予期しない結果が発生する可能性があります。
VALIDMEMNAME=EXTENDシステムオプションの目的は、埋め込み空白や各国語文字を許可するなど、他のDBMSメンバの命名規則との互換性を持たせることです。
注意:
VALIDMEMNAME=EXTENDが指定されているときに特殊文字#を使用すると、SASデータセットが生成データセットで上書きされる可能性があります。
VALIDMEMNAME=がEXTENDに設定されていると、生成データセットの命名規則を使用するSASデータセットに名前を付けることができます。その場合、特殊文字#と3桁の数字がメンバ名の最後に追加されます。競合を避けるために、SASデータセットには、アーカイブ済みのSASデータセットと類似する名前を付けないでください。たとえば、Aという名前のデータセットの場合、生成データセットには自動的にA#001、A#002などの名前が付けられます。SASデータセットにA#003という名前を付けると、生成グループに追加する過程で、SASデータセットがSASによって削除される可能性があります。

詳細

VALIDMEMNAME=EXTENDの場合、SASデータセット名、SASデータビュー名および項目ストア名でが使用できる有効な文字は、次の文字まで拡張されます。
  • 各国語文字
  • サードパーティのデータベースでサポートされる文字
  • ファイル名で一般的に使用される文字
DATA、VIEWおよびITEMSTOREというSASメンバの種類のみで、文字の拡張がサポートされます。CATALOGやPROGRAMなどのその他のメンバの種類では、拡張文字はサポートされません。関連付けられたDATAメンバがある場合のみ存在するINDEXとAUDITでは、拡張文字がサポートされます。

関連項目:

Rules for Words and Names in the SAS Language (SAS言語リファレンス: 解説編)
システムオプション:
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