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SORTSEQ=システムオプション:UNIX、Windows、およびz/OS

SORTおよびSQLプロシジャが現在のSASセッションで使用する、言語固有の照合順序を指定します。

該当要素: 構成ファイル、SAS起動時、OPTIONSステートメント、[SASシステムオプション]ウィンドウ
カテゴリ: 並べ替え:プロシジャオプション
PROC OPTIONS GROUP= SORT

構文

説明

collating-sequence

SORTプロシジャが現在のSASセッションで使用する照合順序を指定します。有効な値をユーザーが指定するか、次のいずれかを選択できます。

  • ASCII
  • DANISH (エイリアスはNORWEGIAN)
  • EBCDIC
  • FINNISH
  • ITALIAN
  • NATIONAL
  • POLISH
  • REVERSE
  • SPANISH
  • SWEDISH

LINGUISTIC

指定した言語のルールに基づき文字を並べ替えます。ルールおよびデフォルトの照合順序は、現在のロケール設定で指定した言語に基づきます。International Components for Unicode (ICU)ライブラリにより実装されます。詳細については、 Linguistic Sorting of Data Sets and ICU (Base SASプロシジャガイド)を参照してください。

詳細

照合順序を作成または変更するには、TRANTABプロシジャを使用して変換テーブルを作成または変更します。独自の変換テーブルを作成すると、作成したテーブルはPROFILEカタログに保存されます。これはHOSTカタログに同じ名前で保存された変換テーブルより優先されます。
注: システムマネージャは、新しく作成したテーブルをPROFILEカタログからHOSTカタログにコピーすることで、HOSTカタログを変更できます。新しい変換テーブルまたは変更された変換テーブルには、すべてのユーザーがアクセスできます。
ウィンドウ環境の場合は、エクスプローラウィンドウを使用してSASHELP HOSTカタログを表示します。HOSTカタログでは、タイプTRANTABのエントリに、エントリ名で識別される照合順序が含まれています。
ウィンドウ環境でない場合は、次のステートメントを発行して、HOSTカタログのコンテンツのリストを生成します。タイプTRANTABのエントリが照合順序です。
proc catalog catalog=sashelp.host;
   contents;
run;
特定の変換テーブルのコンテンツを表示するには、次のステートメントを使用します。
proc trantab table=translation-table-name;
   list;
run;
照合順序のコンテンツは、SASログに表示されます。

この例は、SORTSEQと一緒にPROC SORTおよびPROC SQLを使用した場合の機能を示しています。
options sortseq=reverse;                                                        
proc sort data=sashelp.class out=foo1;                                          
by name;                                                                        
run;                                                                            
proc sql;                                                                       
create table foo2 as select * from sashelp.class order by name;
quit;
run;
SASでは、言語オプション(SORTSEQ=LINGUISTIC)がBase SASプロシジャのPROC SORTに指定されると、ICU照合を提供します。SAS 9.4のメンテナンスリリース3から、言語照合を指定する際に、SQLプロシジャのSORTSEQ=オプションを使用することも、システムオプションSORTSEQ=LINGUISTICを指定することもできようになりました。
注: SORTSEQ=LINGUISTICシステムオプションの指定時、PROC SORTとPROC SQLのみ影響します。
言語オプションの指定時、SASはICUライブラリをUnicode照合アルゴリズム(UCA)の参照実装として、業界標準として依存します。UCAアルゴリズムやInternational Components for Unicode (ICU)ライブラリ実装の詳細については、 Download the ICU 4.8 Release および CLDR 2.0 Release Noteを参照してください。

関連項目:

システムオプション:
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