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SYSERR自動マクロ変数

一部のSASプロシジャとDATAステップによって設定されたリターンコードのステータスが格納されます。

種類: 自動マクロ変数(読み込み専用)

詳細

SYSERRの値を条件として使用して、さらにアクションを実行するかどうかを判定したり、実行するSASプログラムの部分を決定したりできます。SYSERRは、一部のプロシジャやDATAステップで使用された場合、メモリ不足やコンポーネントシステムの障害などの重大なシステムエラーを検出するために使用されます。SYSERR自動マクロ変数は、各ステップ境界でリセットされます。完了したジョブのリターンコードについては、SYSCC自動マクロ変数を参照してください。
SYSERRには、次の値が格納される可能性があります。
SYSERRの値
説明
0
実行が正常に完了し、警告メッセージもありませんでした。
1
ユーザーによってRUN CANCELステートメントが使用され、実行がキャンセルされました。
2
ユーザーによってATTNコマンドまたはBREAKコマンドが使用され、実行がキャンセルされました。
3
バッチモードまたは非対話型モードで実行されたプログラムのエラーによって、SASが構文チェックモードになりました。
4
実行は正常に完了しましたが、警告メッセージが発生しました。
5
ユーザーによってABORT CANCELステートメントが使用され、実行がキャンセルされました。
6
ユーザーによってABORT CANCEL FILEステートメントが使用され、実行がキャンセルされました。
>6
エラーが発生しました。返される値は、プロシジャによって異なります。
次の表に、警告リターンコードを示します。これらのコードは、具体的な問題を示しません。これらのコードは、問題の性質を識別するためのガイドラインを提供します。
SYSERRの警告コード
警告コード
説明
108
1つ以上のBYグループでの問題
112
1つ以上のBYグループでのエラー
116
1つ以上のBYグループでのメモリの問題
120
1つ以上のBYグループでの入出力の問題
次の表に、エラーリターンコードを示します。これらのコードは、具体的な問題を示しません。これらのコードは、問題の性質を識別するためのガイドラインを提供します。
SYSERRのエラーコード
エラーコード
説明
1008
一般的なデータの問題
1012
一般的なエラー状態
1016
メモリ不足状態
1020
入出力の問題
2000
セマンティックアクションの問題
2001
属性処理の問題
3000
構文エラー
4000
無効なプロシジャ
9999
プロシジャのバグ
20000
ステップが停止したか、ABORTステートメントが発行されました。
20001
ABORT RETURNステートメントが発行されました。
20002
ABORT ABENDステートメントが発行されました。
25000
重大なシステムエラー。システムを初期化または続行できません。

例: SYSERRの使用

次の例では、エラーメッセージを作成し、%PUT &SYSERRを使用して、リターンコード番号(1012)をSASログに書き込んでいます。
data NULL;
   set doesnotexist;
run;  
%put &syserr;
次のSASログ出力には、リターンコード番号が示されています。
2 3 data NULL; 4 set doesnotexist; ERROR:File WORK.DOESNOTEXIST.DATA does not exist.5    run; NOTE:The SAS System stopped processing this step because of errors.Warning:The data set WORK.NULL may be incomplete.When this step was stopped there were 0 observations and 0 variables.注:DATA statement used (Total process time): real time           1:03.70 cpu time            0.07 seconds 6    %put &=syserr; SYSERR=1012
リターンコード番号の代わりに、エラーと警告のテキストを取得するには、SYSERRORTEXT自動マクロ変数およびSYSWARNINGTEXT自動マクロ変数を参照してください。
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