いずれかの引数が負の場合、結果は欠損値になります。負の引数が無効であること示すメッセージがログに表示され、_ERROR_が1に設定されます。いずれかの引数がゼロの場合、幾何平均はゼロになります。すべての引数が欠損値の場合、結果は欠損値になります。それ以外の場合、結果は非欠損値の幾何平均になります。
は、非欠損値の引数の数で、
は、それらの引数の値です。幾何平均は、次の値の積の
の平方根です。
同様に、幾何平均は次のようになります。
多くの場合、浮動小数点の計算では僅かな数値誤差が生じます。正確に計算すればゼロになる計算でも、浮動小数点の計算が使用されると僅かな非ゼロ値になる場合があります。そのため、GEOMEANはほぼゼロの引数の値をファジー処理します。ある引数の値が最大の引数と比較して極端に小さい場合、前者の引数はゼロとして扱われます。極端に小さい値をSASでファジー処理しない場合、GEOMEANZ関数を使用します。