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分散サーバー: モニタ

メモリゲージ

分散サーバーの場合、Administratorのメインメニューバーに、全体的なメモリゲージが表示されます。全体的なメモリゲージは、サーバーホストの合計物理メモリ量が現在どれだけ使用されているかを示します。全体的なメモリゲージは分ごとに更新されます。
メモリゲージ
次に例を示します。
  • 指定のメモリ使用率に達した場合、分散サーバーは、それ以降のテーブルのロード要求や行の追加要求を拒否します。 メモリ制限を参照してください。
  • このゲージは、SAS構成ディレクトリ (/Applications/SASVisualAnalytics/HighPerformanceConfiguration)内にあるservice.propertiesファイルで参照されている分散サーバーに関する情報のみを提供します。
    注: この制約は、分散サーバーの追加メモリ使用情報(モニタタブおよびLASRサーバータブ)に対しても適用されます。
  • 分散サーバーの場合、個別のメモリゲージは、LASRサーバータブの仮想メモリ列に表示されます。個別のメモリゲージはそれぞれ、クラスタの合計仮想メモリが、特定のサーバーインスタンスでどれくらい使用されているかを示します。個別のメモリゲージは、LASRサーバータブを開いた後、1分ごとに更新されます。
    注: 全体的なメモリゲージの背後で行われる計算は、個別のメモリゲージの背後で行われる計算とは異なります。詳細については、メモリ使用率: 詳細を参照してください。

リソースモニタ

分散サーバーの場合、リソースの使用率をモニタするには、AdministratorのメインメニューでLASR次にリソースのモニタを選択します。
リソースモニタグラフ
リソースモニタタブの上半分にある使用率履歴グラフでは、次のように使用率が時間に対してプロットされます。
  • CPUとメモリ使用率は、容量のパーセント値としてプロットされます。需要が高い場合、上限は100%に達する可能性があります。需要が低い場合、上限は10%未満になる可能性があります。
  • ネットワークの入力と出力の使用率は2つの折れ線グラフで表示されます。このグラフには、転送率がMB/秒単位で表示されます。
特定のサンプリング期間のリソース使用率を表示するには、線にポインタを合わせます。表示領域でそのサンプリング期間を選択するには、線をクリックします。次に、各線上でサンプリング期間にポインタを合わせると、詳細が表示されます。
リソースモニタタブの下半分にあるリアルタイムビューヒートマップには、クラスタ内の各マシンの列が含まれます。ホスト名と詳細を表示するには、セルにポインタを合わせます。
  • 一番上と真ん中のセクションは、それぞれCPU使用率とメモリ使用率を示しています。色はワークロードを反映しています(色の飽和度が高いほど使用率が高いことを示します)。
  • 一番下のセクションはネットワーク出力転送率(開始行)とネットワーク入力転送率(最終行)を示します。色は、毎秒0MBから25MBまでの転送率を反映します。転送率が25 Mbpsを超える場合、色は紫になります。

プロセスモニタ

分散サーバーの場合、プロセスごとの使用率をモニタするには、AdministratorのメインメニューでLASR次にプロセスのモニタを選択します。
プロセスモニタグラフ
プロセスモニタタブの上部にある選択およびフィルタコントロールを使用すると、表示するサーバーインスタンスを指定できます。
プロセスモニタタブには、2つのグラフが表示されます。
  • メモリ使用率と CPU 使用率
    各サーバーインスタンスがバブルで表されます。バブルのサイズは、そのインスタンスのプロセス数を表しています。バブルの場所は、そのインスタンスのリソース使用率を示しています。クラスタ内の各マシンに1つずつプロセスがある状態が理想的です。
  • インスタンス別の CPU およびメモリ使用率
    各棒がサーバーインスタンスのCPUおよびメモリ使用率を示しています。棒が縦に分割される場合、CPU使用率が下に、メモリ使用率が上に示されます。
詳細を表示するには、バブルまたは棒にポインタを合わせます。マシンレベルの情報については、バブルまたは棒をクリックします。ホスト名がリストされ、ホストが(最後に並べ替えた列で)ランク付けされ、使用されたメモリとCPUを含むウィンドウが表示されます。テーブルレベルの情報を表示するには、ウィンドウ内のテーブルの表示をクリックします。ロードされたテーブル、ロード者のユーザーID、および各テーブルの行数と列数がリストされたウィンドウが表示されます。
注: プロセスごとのリソース使用率は、従来的なシステム側の観点から計算されます。次のセクションを参照してください。

メモリ使用率: 詳細

分散サーバーの場合、Administratorは2つの異なるメモリ使用率の式を提供します。
  • メインメニューバーで、全体メモリゲージは、有効な容量に関する実際的な推定値を提供します。
    全体メモリゲージの値は次のように計算されます。
    (total allocations - SASHDAT allocations) / (total memory for the cluster)
    total allocations クラスタ上のすべてのプロセスに対する全メモリ割り当て量。
    SASHDAT allocations HDFSからロードされたテーブルに割り当てられるメモリ量。これらのテーブルは高度に効率的な方式で保存されており、この方式ではテーブルがオンデマンドで即座に利用できる状態に保持されますが、メモリが消費されるのはデータのアクセス時のみになります。このため、全体メモリゲージでは、SASHDAT割り当て量を使用されたメモリ量としてはカウントしません。
  • LASRサーバータブの仮想メモリ列に表示されるそれぞれの個別メモリゲージには、特定のサーバーインスタンス(プロセス)により、現在どれくらいのメモリが使用されているかが示されます。
    個別メモリゲージは、SASHDAT割り当てによるメモリ節約の効率性は無視し、従来的なシステム側の観点からメモリ使用率を表します。個別メモリゲージは、すべてのテーブルが同時にアクセスされるという仮定に基づいて容量を分析する場合に役立ちます。
    個別のメモリゲージの値は次のように計算されます。
    (total allocations for this instance) / (total memory for the cluster)
    注: プロセスモニタタブについてのインスタンスごとの情報でも、前述の計算式を使用してメモリ使用率を表します。
ヒント
LASRサーバータブで、個別メモリゲージの合計は、SASHDAT割り当て量が存在しない場合にのみ、全体メモリゲージの値に一致します。
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最終更新: 2018/10/24