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SORTKEY関数

言語並べ替えキーを作成します。

カテゴリ: ロケール
制限事項: この関数にはI18Nレベル2ステータスが割り当てられ、SBCS、DBCS、およびMBCS (UTF8)と組み合わせて使用するように設計されています。 詳細については、次を参照してください。 国際化の互換性

構文

必須引数

string

文字式

locale

POSIX名(ja_JP)形式でロケール名を指定します。ロケール名とPOSIX値のリストについては、LOCALE=システムオプションの値を参照してください。

strength

強度の値は、照合レベルに関連付けられます。5つの照合レベル値があります。次の表に、5つのレベルの情報を示します。強度のデフォルト値は、ロケールに関連付けられます。

照合の種類
説明
PRIMARYまたはP
PRIMARYでは、基本文字間の差異を指定します("a"<"b"など)。
この差異は最強です。たとえば、辞書は基本文字により異なるセクションに分割されます。
SECONDARYまたはS
文字のアクセント記号が第2差異となります("as"<"às"<"at"など)。
文字間のその他の差異も、言語に応じて第2差異と考慮される場合があります。文字列内に第1差異がある場合は、第2差異は無視されます。
TERTIARYまたはT
大文字と小文字の差異は、第3レベルで区別されます("ao"<"Ao"<"aò"など)。
例として、通常の仮名と小文字の仮名の違いがあります。文字列内に第1または第2差異がある場合は、第3差異は無視されます。
QUATERNARYまたはQ
レベル1から3で句読点が無視される場合、句読点の有無で単語を区別するために追加レベルが使用されます("ab"<"a-b"<"aB"など)。
第1、第2または第3差異がある場合は、この差異は無視されます。句読点の無視が必須の場合や日本語テキストを処理する場合は、第4レベルを使用する必要があります。
IDENTICALまたはI
他のすべてのレベルが等しい場合、最終的な決定をするために同一レベルが使用されます。各文字列の正規化形式DのUnicodeコードポイント値がこのレベルで比較され、レベル1から4で違いがないことが確認されます。
たとえば、ヘブライ語の詠唱マークのみがこのレベルで区別されます。2つの文字列間でコードポイント値のみが異なることはほとんどないため、このレベルは必要最小限に使用します。

case order

大文字と小文字で並べ替えます。この引数は、TERTIARY、QUATERNARYまたはIDENTICALレベルでのみ有効です。次の表に、case order引数の値と情報を示します。

説明
UPPERまたはU
大文字、小文字の順序で並べ替えます。
LOWERまたはL
小文字、大文字の順序で並べ替えます。

numeric order

数を表す文字のかわりに数値で番号を並べ替えます。

説明
NUMERICまたはN
数値で番号(整数)を並べ替えます。たとえば、"8 Main St."は"45 Main St."より前になります。

collation order

collationの値には、PhonebookとTraditionalという2種類があります。照合値を選択しない場合、ユーザーのロケールのデフォルト照合が選択されます。次の表に、詳細を示します。

説明
PHONEBOOKまたはP
文字の電話帳スタイルの並べ替えを指定します。 PHONEBOOK はドイツ語でのみ選択します。
TRADITIONALまたはT
文字の従来のスタイルの並べ替えを指定します。TRADITIONALはスペイン語でのみ選択します。

詳細

SORTKEY関数により、データの言語並べ替えキーが作成されます。少なくとも1つの引数を入力する必要があります。キーを受け取る変数の長さが十分でない場合、データが切り捨てられて警告が表示されます。
locale
ロケール値にはPOSIX名(ll_RR)を使用します。LLは2文字の言語コードを表し、RRは2文字の地域コードを表します。たとえば、en_USは英語で、米国のPOSIX名です。enは英語を表し、USは米国を表します。ロケール値が指定されていない場合、セッションロケールが使用されます。
strength
strength引数は、アクセント記号または大文字、小文字が照合または一致テキストに影響するかどうかを決定します。strengthに値が指定されていない場合、ロケールにより値が決まります。次の値をstrengthに指定できます。
PRIMARY
この値には基本文字が含まれます。たとえば、文字A、a、Åのすべてが同様に処理されます。
SECONDARY
データをPRIMARYと同様に処理し、さらにアクセント記号を処理します。文字Aとaは同等に処理され、Åはアクセント記号付き文字として処理されます。
TERTIARY
データをSECONDARYと同様に処理し、さらに大文字、小文字を処理します。たとえば、A、a、Åはすべて異なる文字として処理されます。
QUATERNARY
データをTERTIARYと同様に処理し、さらに句読点を処理します。
IDENTICAL
データをQUATERNARYと同様に処理し、さらにコードポイントを処理します。
case order
大文字または小文字でデータを並べ替えるように指定します。次の表に、UPPER値またはLOWER値を指定した例を示します。
UPPER
LOWER
Aztec
aztec
aztec
Aztec
Mars
mars
mars
Mars
collation order
照合順序値PHONEBOOKは、ロケールがドイツ語でない場合は無視されます。
照合順序値TRADITIONALは、ロケールがスペイン語でない場合は無視されます。
他のロケールでは警告メッセージが表示されます。
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