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INENCODING=/OUTENCODING=オプション

SASライブラリのSASデータセットの読み込みまたは書き出し時のエンコーディングを無効にして変更します。

該当要素: LIBNAMEステートメント
カテゴリ: データアクセス

構文

INENCODING= ANY | ASCIIANY | EBCDICANY | encoding-value
OUTENCODING= ANY | ASCIIANY | EBCDICANY | encoding-value

説明

ANY

ASCIIエンコーディングとEBCDICエンコーディング間でトランスコーディングを行わないように指定します。

注意:ANYはBINARYの指定と同等です。データはバイナリであるため、実際のエンコーディングには意味がありません。

ASCIIANY

混在したエンコーディングがASCIIエンコーディングと想定して、トランスコーディングを行わないように指定します。

EBCDICANY

混在したエンコーディングがEBCDICエンコーディングと想定して、トランスコーディングを行わないように指定します。

encoding-value

エンコーディング値を指定します。エンコーディング値の一覧については、SASセッションのエンコーディング値を参照してください。

詳細

INENCODING=オプションは、SASライブラリのSASデータセットの読み込みに使用されます。OUTENCODING=オプションは、SASライブラリのSASデータセットの書き出しに使用されます。
INENCODING=値またはOUTENCODING=値は、LIST引数を使用する場合、SASログに書き出されます。
INENCODING=およびOUTENCODING=は、混在したエンコーディングが含まれる既存のライブラリを使用する場合に、最も適しています。混在したエンコーディングが含まれるライブラリを読み取るには、INENCODING=をASCIIANYまたはEBCDICANYに設定できます。別個のデータセットを書き出すには、OUTENCODING=を使用して特定のエンコーディングを指定できます。このエンコーディングがデータセットの作成時に適用されます。

比較

  • セッションエンコーディングは、ENCODING=システムオプションまたはLOCALE=システムオプションを使用して指定します。各動作環境にはデフォルトのエンコーディングがあります。
  • SASライブラリのデータセットを読み取るためのエンコーディングを指定するには、LIBNAMEステートメントのINENCODING=オプションを入力ファイルに使用します。LIBNAMEステートメントオプションとENCODING=データセットオプションを両方とも指定すると、データセットオプションが使用されます。
  • SASライブラリにデータセットを書き出すためのエンコーディングを指定するには、LIBNAMEステートメントのOUTENCODING=オプションを出力ファイルに使用します。LIBNAMEステートメントオプションとENCODING=データセットオプションを両方とも指定すると、データセットオプションが使用されます。
  • COPYプロシジャの場合、デフォルトのCLONEオプションでは、OUTENCODING=オプションで指定したエンコーディング値ではなく、入力データセットのエンコーディング属性を使用します。CLONEとNOCLONEの詳細については、COPYステートメントを参照してください。
    注: この操作は、SAS/CONNECTまたはSAS/SHARE使用時には適用されません。

関連項目:

ステートメント:
LIBNAME Statement (SAS ステートメント: リファレンス)
データセットオプション:
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