SPD Engineは、自動並べ替えを並列処理で実行できます。SPDESORTSIZE=に指定する並べ替えサイズは、並列プロセス数の倍数にする必要があります。この並べ替えサイズの合計は、プロセスで使用できる物理メモリより小さくする必要があります。SPDESORTSIZE=の適切な指定により、動作環境で制御されるメモリのスワップが抑えられ、パフォーマンスが改善される場合があります。
並べ替え処理が指定したよりも多くのメモリを必要とする場合は、次のうちの一つを実施してください。
-
SASシステムオプションMEMSIZE=0でSASを再起動します(z/OSの場合、REGIONサイズを増やします)。
-
SPDEUTILLOC=システムオプションを使用して、ユーティリティファイル領域のサイズを増やします。
SPDEINDEXSORTSIZE=オプションを使用して、インデックスの作成で値を並べ替えるときに使用されるメモリを増やします。インデックスの並列作成を指定する場合は、SPDEUTILLOC=システムオプションを使用して十分な容量の領域を指定します。
注: デフォルトBase SAS Engine用ドキュメントに説明されているSORTSIZE=オプションは、PROC SORT操作に影響します。SPDESORTSIZE=の指定はSPD
Engineに特有の並べ替え操作に影響を与えます。
最大のSPDESORTSIZE=値は10 GBですが、2GBまでに制限されているホストシステムではこの値は尊重されません。64ビットのLONGデータタイプを持つホストシステムでは、SPD
Engineは2GBより大きな値を有効とします。32ビットのLONGデータタイプを持つホストシステムでは、SPD Engineはメモリのみ2GBまで使用できます。SPDESORTSIZEオプションの値をより大きな値に設定できますが、より大きな値は有効ではありません。
注: より大きな値が有効ではないのに使用されている場合には、SASログに警告を受け取ります。