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SPDEINDEXSORTSIZE=システムオプション

インデックスの作成で値を並べ替えるとき、並べ替えユーティリティが使用できるメモリ領域のサイズを指定します。

該当要素: 構成ファイル、SAS起動時、OPTIONSステートメント、システムオプションウィンドウ
カテゴリ: システム管理:Performance
デフォルト: 32M
エンジン: SPD Engineのみ

構文

SPDEINDEXSORTSIZE=n | nK | nM | nG

必須引数

n

バイト、KB、MB、GBのいずれかでのメモリ領域のサイズです。n=0のとき、並べ替えユーティリティではデフォルトが使用されます。有効な値の範囲は、1,048,576から10,736,369,664バイトまでです。

詳細

SPD Engineでは、1回のデータセットスキャンで複数のインデックスを作成できます。SPD Engineでは、作成されたインデックスごとに1つずつスレッドが起動され、そのスレッドが同時に処理されます。各インデックスのデータセットをスキャンするよりも、インデックスを並列作成する方がずっと迅速に処理できますが、このオプションのデフォルトはNOです。これは、並列インデックス作成では、並べ替えファイルを格納するための追加ユーティリティ領域、および追加メモリが必要になるためです。リソース不十分のためインデックス作成が失敗した場合は、次のどちらかまたは両方を実行します。
  • SPDEUTILLOC=システムオプションを使用して、ユーティリティファイル領域のサイズを増やします。
  • SASシステムオプションをMEMSIZE=0に設定し、 (脚注 1) SPDEINDEXSORTSIZE=システムオプションを使用して、インデックスの並べ替えに使用されるユーティリティ領域を増やします。
最大のSPDEINDEXSORTSIZE=値は10 GBですが、2GBまでに制限されているホストシステムではこの値は尊重されません。64ビットのLONGデータタイプを持つホストシステムでは、SPD Engineは2GBより大きな値を有効とします。32ビットのLONGデータタイプを持つホストシステムでは、SPD Engineはメモリのみ2GBまで使用できます。SPDEINDEXSORTSIZEオプションの値をより大きな値に設定できますが、より大きな値は有効ではありません。
注: より大きな値が有効ではないのに使用されている場合には、SASログに警告を受け取ります。
脚注 1:z/OSの場合、REGIONサイズを増やします。[戻る]
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