前のページ|次のページ

SAS Grid Manager 9.4

SAS Grid Managerは、グリッドオプションセットとグリッド起動ワークスペースサーバーを提供します。グリッドオプションセットは、特定のユーザーやグループが特定のSASアプリケーションを使用するときに割り当てられる、グリッドオプション、SASオプション、必要なグリッドリソースのコレクションです。グリッドオプションセットを使用して、グリッドジョブのオプションをアプリケーションユーザーにマップできます。このとき、各オプションの新しいSAS Application Serverコンテキスト作成や、アプリケーションユーザーからの入力は必要ありません。
グリッド起動ワークスペースサーバーを使用すると、SAS Grid Managerは新しいWorkspace Serverを起動してロードバランシングに使用できます。この機能では、グリッドの管理とポリシーをWorkspace Serverに適用できます。また、SAS Enterprise GuideなどのSAS ApplicationsがSASグリッドにジョブを送る方法が簡易化されます。
SAS 9.4M2から、グリッドマネージャプラグインがSAS Environment Managerから使用可能です。このプラグインにより、次のタスクを実行できます。
  • LSFクラスタについての情報の表示
  • グリッドジョブ、グリッド上のホスト、およびキューの情報表示と管理
  • 高可用性アプリケーションの情報表示と管理
  • 監査レコードの表示
SAS 9.4M3から、SAS Grid Manager 9.4に次の変更が含まれます。
  • SAS Grid Manager for Hadoopが追加されました。SAS Grid Manager for Hadoopを使用すると、ワークロード管理、高速処理、スケジューリングなど、SASグリッドの利点をすべてHadoop環境に適用できます。SAS Server定義およびグリッドオプションセットによって、SASとHadoop間の接続が提供されます。SASのユーザーが操作時に違いに気付くことはありません。引き続き通常どおりにジョブをサブミットできますが、そのジョブはHadoopグリッド上で処理されます。
  • エージェントプラグインおよび管理モジュールがSAS Environment Managerに追加されました。グリッドでPlatform Suite for SASを使用する場合、そのコンポーネントによって、SASグリッドクラスタのモニタと管理を行えます。エージェントプラグインとモジュールを一緒に使用すると、Platform RTMと同じ機能が一部提供されます。そのため、SAS環境のモニタに使用するものと同じアプリケーションをを使用して、グリッドのモニタと管理を行えます。ただし、プラグインとモジュールでは目的が異なります。
    グリッドマネージャエージェントプラグイン
    継続的に収集されるメトリックデータを使用して、グリッドとグリッドサーバーのパフォーマンスのモニタ、変化するメトリックデータのグラフ化、およびアラートの生成を行います。
    グリッドマネージャモジュール
    グリッドリソースの構成と制御、現在のパフォーマンスデータの表示、およびグリッドリソースと高可用性アプリケーションの構成を行います。
    注: グリッドマネージャモジュールは、SAS 9.4M2でSAS Environment Managerに追加されたグリッドマネージャサーバープラグインと置き換えられました。
  • グリッドジョブの実行に使用可能なホストのリストと、有効なオプションセットのリストを返すための新しい関数が追加されました。
  • Oozieスケジューリングサーバーを使用するためのサポートが追加されました。このサーバーは、SAS Grid Manager for Hadoop環境で使用されます。
詳細については、SAS Grid Managerのソフトウェア製品ページを参照してください。
前のページ|次のページ|ページの先頭へ
最終更新: 2017/07/28