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TITLEステートメント

SAS出力に使用するタイトルを指定します。

該当要素: 任意の場所
カテゴリ: 出力制御
参照項目: XisError: No pubcode in link data found for hostwinXisError: No pubcode in link data found for hostunx、またはXisError: No pubcode in link data found for hosto390のTITLEステートメント

構文

TITLE <n> <ods-format-options> <'text' | "text">;

引数なし

引数を指定せずにTITLEステートメントを使用すると、現在設定されているタイトルをすべて取り消します。

引数

n

タイトルを表示する相対行番号を指定します。

範囲 1-10
ヒント 番号が最大のタイトル行は、一番下の行に表示されます。nの指定を省略すると、この値は1と見なされます。そのため、最初のタイトル行にはTITLEまたはTITLE1を指定できます。
テキスト行の行間にブランク行を追加したタイトルを作成できます。たとえば、TITLEステートメントおよびTITLE3ステートメントを使用してテキストを指定すると、この2行のテキストの間にブランク行が1行表示されます。

ods-format-options

ODS HTML、RTF、およびPRINTERの各出力先に対して出力形式オプションを指定します。

BOLD

タイトルテキストを太字で表示するように指定します。

ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER

COLOR=color

タイトルテキストの色を指定します。

別名 C
ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER
ODS (Output Delivery System)を使用したタイトルとフットノートのカスタマイズ

BCOLOR=color

タイトル表示部分の背景色を指定します。

ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER

FONT=font-face

使用するフォントを指定します。複数のフォントを指定した場合、出力先デバイスはシステムにインストールされている最初のフォントを使用します。

別名 F
ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER

HEIGHT=dimension | size

タイトルのフォントのサイズを指定します。

dimension

は正の数になります。

ディメンジョンの測定単位
cm センチメートル
em タイプセッティングにおいての幅の標準測定単位
ex タイプセッティングにおいての高さの標準測定単位
in インチ
mm ミリメートル
pt (プリンタの)ポイント
制限事項 dimensionを指定する場合は、測定単位も指定してください。測定単位なしでは、数字は相対的なサイズになります。

size

sizeの値は、HTML文書のその他すべてののフォントサイズに対して相対的です。

範囲 1から7
別名 H
ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER
ODS (Output Delivery System)を使用したタイトルとフットノートのカスタマイズ

ITALIC

タイトルテキストをイタリック体で表示するように指定します。

ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER

JUSTIFY= CENTER | LEFT | RIGHT

配置する位置を指定します。

CENTER

中央揃えで表示するように指定します。

別名 C

LEFT

左寄せで表示するように指定します。

別名 L

RIGHT

右寄せで表示するように指定します。

別名 R
別名 J
ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER
ODS (Output Delivery System)を使用したタイトルとフットノートのカスタマイズ

LINK='url'

ハイパーリンクを指定します。

ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER
ヒント LINK=の表示プロパティは、常に現在のスタイルから取得します。

UNDERLIN= 0 | 1 | 2 | 3

後ろに指定するテキストに下線を表示するかどうかを指定します。0を指定すると下線は表示されません。1、2、3を指定すると下線が表示されます。

別名 U
ODS出力先 HTML、RTF、PRINTER
ヒント ODSでは値1、2、3に対して同じ種類の下線が生成されます。SAS/GRAPHでは、値1、2、3に従って生成される下線の幅が徐々に太くなります。
デフォルトでは、ODSでのTITLEステートメントの表示設定は、現在のスタイルのシステムタイトルに関連するスタイル要素から取得します。TITLEステートメントの構文でods-format-optionsを指定すると、現在のスタイルから提供される設定より優先されます。現在のスタイルは、ODS出力先によって異なります。現在のスタイルを特定する方法の詳細については、XisError: No pubcode in link data found for odsprocを参照してください。また、XisError: No pubcode in link data found for odsprocを参照してください。
ヒント これらのオプションを文字、1単語、複数単語ごとに指定することができます。オプションに続けて、textにそれぞれの文字や単語を指定します。
たとえば、次のコードでは、タイトルテキスト“Red, White, and Blue”が異なる色で表示されます。
title color=red "Red," color=white "White, and" color=blue "Blue";

'text' | “text

一重引用符または二重引用符で囲んだテキストを指定します。

PROCステップに指定したタイトルにBY変数の値(#BYVALn)、BY変数名(#BYVARn)、BY行(#BYLINE)を挿入すると、タイトルをカスタマイズできます。指定したタイトルテキスト文字列内で、代替テキストを表示する位置にこれらの項目を埋め込みます。

#BYVALn | #BYVAL(variable-name)

テキスト文字列に指定した#BYVALをBY変数の現在の値に置き換えて、タイトルに表示します。

PROCステップのTITLEステートメントで#BYVALを使用する場合は、次のルールに従います。
  • BYステートメントの#BYVALで使用した変数を指定します。
  • 指定したタイトルテキスト文字列内で、置き換えたテキストを表示する位置に#BYVALを挿入します。
  • #BYVALの後ろに、テキスト文字列の区切りを示す、ブランクか他の英数字以外の文字(例:引用符)のいずれかの区切り文字を指定します。
  • #BYVALの置き換えのすぐ後ろに他のテキストを追加する場合は、区切り文字ではなく、マクロ変数と同じように末尾にドットを使用します。
次のいずれかの変数を指定します。

n

#BYVALにBYステートメントのどの変数を使用するかを指定します。nの値は、BYステートメントの変数の位置を示します。

#BYVAL2では、BYステートメントの2番目の変数を指定します。

variable-name

BY変数の名前を指定します。

ヒント variable-nameでは、大文字と小文字は区別されません。
#BYVAL(YEAR)では、BY変数YEARを指定します。

#BYVARn | #BYVAR(variable-name)

テキスト文字列に指定した#BYVARをBY変数の名前または変数に関連付けられているラベルで置き換え、タイトルに名前またはラベルを表示します。

PROCステップのTITLEステートメントで#BYVARを使用する場合は、次のルールに従います。
  • BYステートメントの#BYVARで使用した変数を指定します。
  • 指定したタイトルテキスト文字列内で、代替テキストを表示する位置に#BYVARを挿入します。
  • #BYVALの後ろに、テキスト文字列の区切りを示す、ブランクか他の英数字以外の文字(例:引用符)のいずれかの区切り文字を指定します。
  • #BYVARの置き換えに続けて他のテキストを追加する場合、区切り文字ではなく、マクロ変数と同じようにドットを末尾に使用します。
次のいずれかの変数を指定します。

n

#BYVARにBYステートメントのどの変数を使用するかを指定します。nの値は、BYステートメントの変数の位置を示します。

#BYVAR2では、BYステートメントの2番目の変数を指定します。

variable-name

BY変数の名前を指定します。

ヒント variable-nameでは、大文字と小文字は区別されません。
#BYVAR(SITES)では、BY変数SITESを指定します。

#BYLINE

テキスト文字列に指定した#BYLINEを先頭と末尾にブランクを含まないBY行全体で置き換えて、タイトルに表示します。

ヒント #BYLINEを指定すると、OPTIONSステートメントにNOBYLINEを指定して出力を抑制しない限り、ページ上部にBY行を含む出力が生成されます。
参照項目 NOBYLINEの詳細については、XisError: No pubcode in link data found for lesysoptsrefを参照してください。
ヒント 以前のリリースとの互換性を保つため、引用符で囲まれていない一部のテキストが受け入れられます。新しいプログラムを作成したり、既存のプログラムを更新する場合は、指定するテキストを常に引用符で囲むようにしてください。
マクロやマクロ変数を使用すると、TITLEステートメント内の情報を変更できます。タイトルが二重引用符("")で囲まれている場合、そのテキストはタイトルに置き換えられます。タイトルが一重引用符('')で囲まれている場合、テキストは置き換えられません。
マクロやマクロ変数を使用すると、TITLEステートメント内の情報を変更できます。SASマクロ機能が、このマクロ変数を解決します。
参照項目 タイトルの一部に引用符を使用する方法の詳細については、XisError: No pubcode in link data found for lrconを参照してください。

詳細

TITLEステートメントはステップまたはステップに関連付けられたRUNグループの実行時に有効になります。ある行に対して指定したタイトルは、指定したタイトルを取り消すか、その行に別のタイトルを定義するまで、後続のすべての出力でそのタイトルが使用されます。特定の行に対してTITLEステートメントを実行すると、その行に設定されていた以前のTITLEステートメントや、行番号がn番目以降のすべての行が取り消されます。
動作環境の情報: 指定可能なタイトルの最大長は、ご使用の動作環境やLINESIZE=システムオプションの値によって異なります。詳細については、使用している動作環境に対応するSASドキュメントを参照してください。

比較

タイトルは、TITLESウィンドウでも作成できます。

例1: TITLEステートメントの使用

次の例ではTITLEステートメントを使用する方法を示します。
  • 次のステートメントは、行番号nとそれ以降のすべての行でタイトルの出力を抑制します。
    titlen;
  • 次のコード行では、TITLEステートメントの例を示します。
    • title 'First Draft';
    • title2 "Year's End Report";
    • title2 'Year''s End Report';

例2: BY変数値を使用したタイトルのカスタマイズ

PROCステップに指定したタイトルにBY変数の値を挿入して、タイトルをカスタマイズすることができます。次の例では、#BYVALn、#BYVARn、および#BYLINEの使用方法を示します。
  • title 'Quarterly Sales for #byval(site)';
  • title 'Annual Costs for #byvar2';
  • title 'Data Group #byline';

例3: ODS (Output Delivery System)を使用したタイトルとフットノートのカスタマイズ

ODSを用いてタイトルとフットノートをカスタマイズできます。次の例では、PROC TEMPLATEを使用してタイトルとフットノートの色、位置調整、テキストサイズを変更する方法を示します。
/*********************************************
 *The following program creates the data set *
 *grain_production and the $cntry format.    *
 *********************************************/
data grain_production;
   length Country $ 3 Type $ 5;    
   input Year country $ type $ Kilotons;    
   datalines;
1995 BRZ  Wheat    1516 
1995 BRZ  Rice     11236 
1995 BRZ  Corn     36276
1995 CHN  Wheat    102207 
1995 CHN  Rice     185226 
1995 CHN  Corn     112331
1995 IND  Wheat    63007 
1995 IND  Rice     122372 
1995 IND  Corn     9800
1995 INS  Wheat    . 
1995 INS  Rice     49860 
1995 INS  Corn     8223 
1995 USA  Wheat    59494 
1995 USA  Rice     7888 
1995 USA  Corn     187300 
2010 BRZ  Wheat    3302 
2010 BRZ  Rice     10035 
2010 BRZ  Corn     31975 
2010 CHN  Wheat    109000 
2010 CHN  Rice     190100 
2010 CHN  Corn     119350 
2010 IND  Wheat    62620 
2010 IND  Rice     120012 
2010 IND  Corn     8660 
2010 INS  Wheat    . 
2010 INS  Rice     51165 
2010 INS  Corn     8925 
2010 USA Wheat    62099 
2010 USA  Rice     7771 
2010 USA  Corn     236064
;
run;
  proc format;
   value $cntry 'BRZ'='Brazil'
                'CHN'='China'
                'IND'='India'
                'INS'='Indonesia'
                'USA'='United States';
run;
/*****************************************
 *This PROC TEMPLATE step creates the    * 
 *table definition TABLE1 that is used   *
 *in the DATA step.                      *
 *****************************************/ 
proc template;
   define table table1;
      mvar sysdate9;
      dynamic colhd;
      classlevels=on;
   define column char_var;
      generic=on;
      blank_dups=on;
      header=colhd;
      style=cellcontents;
   end;
 
   define column num_var;
      generic=on;
      header=colhd;
      style=cellcontents;
   end;
 
   define footer table_footer;
   end;
 end;
run;
/***********************************************************************
  *The ODS HTML statement creates HTML output created with              *
 *the style defintion D3D.                                             *
 *                                                                     *
 *The TITLE statement specifies the text for the first title           *
 *and the attributes that ODS uses to modify it.                       *
 *The J= style attribute left-justifies the title.                     *
 *The COLOR= style attributes change the color of the title text       *
 *"Leading Grain" to blue and "Producers in" to green.                 *
 *                                                                     *
 *The TITLE2 statement specifies the text for the second title         *
 *and the attributes that ODS uses to modify it.                       *
 *The J= style attribute center justifies the title.                   *
 *The COLOR= attribute changes the color of the title text  "2010"     * 
 *to red.                                                              *     
 * The HEIGHT= attributes change the size of each                      *
 *individual number in "2010".                                         *
 *                                                                     *
 *The FOOTNOTE statement specifies the text for the first footnote     *
 *and the attributes that ODS uses to modify it.                       *
 *The J=left style attribute left-justifies the footnote.              *
 *The HEIGHT=20 style attribute changes the font size to 20pt.         *
 *The COLOR= style attributes change the color of the footnote text    *
 *"Prepared" to red and "on" to green.                                 *
 *                                                                     *
 *The FOOTNOTE2 statement specifies the text for the second footnote   *
 *and the attributes that ODS uses to modify it.                       *
 *The J= style attribute centers the footnote.                         *
 *The COLOR= attribute changes the color of the date                   *
 *to blue,                                                             *
 *The HEIGHT= attribute changes the font size                          *
 *of the date specified by the sysdate9 macro.                         *      
 ***********************************************************************/ 
ods html body='newstyle-body.htm'
		 style=d3d;
         
title j=left 
      font= 'Times New Roman' color=blue bcolor=red "Leading Grain " 
      c=green bold italic "Producers in";
title2 j=center color=red underlin=1
       height=28pt "2"
       height=24pt "0"
       height=20pt "1"
       height=16pt "0";
 
footnote j=left height=20pt
       color=red "Prepared " 
       c='#FF9900' "on";
footnote2 j=center color=blue 
          height=24pt "&sysdate9";
footnote3 link='http://support.sas.com' "SAS";
/***********************************************************
 *This step uses the DATA step and ODS to produce          * 
 *an HTML report. It uses the default table definition     *
 *(template) for the DATA step and writes an output object * 
 *to the HTML destination.                                 *
 ***********************************************************/
 data _null_;
   set grain_production;
   where type  in ('Rice', 'Corn') and year=1996;
   file print ods=(
                  template='table1' 
                  columns=(
                     char_var=country(generic=on format=$cntry.
                     dynamic=(colhd='Country'))
                 char_var=type(generic dynamic=(colhd='Year'))
              num_var=kilotons(generic=on format=comma12.
              dynamic=(colhd='Kilotons'))
           )
        );
 
put _ods_;
run;
カスタマイズしたタイトルとフットノートを使用した出力
カスタマイズしたタイトルとフットノートを使用した出力

関連項目:

XisError: No pubcode in link data found for odsproc
ステートメント:
システムオプション:
XisError: No pubcode in link data found for lesysoptsref
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