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FINANCE関数

減価償却、満期、未払い利息、正味現在価値、定期的預金、内部利益率などの財務計算を行います。

カテゴリ: 財務

構文

必須引数

string-identifier

文字定数、変数または式を指定します。次の表に、string-identifierの有効な値を示します。

string-identifier
説明
定期的に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
満期に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
減価償却係数を使用して各会計期間の減価償却を計算します。
各会計期間の減価償却を計算します。
クーポン期間の開始日から決済日までの日数を計算します。
決済日を含むクーポン期間の日数を計算します。
決済日から次のクーポン日までの日数を計算します。
決済日後の次のクーポン日を計算します。
決済日から満期日までの支払いクーポン数を計算します。
決済日前の前のクーポン日を計算します。
2つの期間の間に支払われる累積利息を計算します。
2つの期間の間にローンで支払われる累積元本を計算します。
DB
定率法を使用して、指定期間の資産の減価償却を計算します。
DDB
倍額定率法またはその他の方法を指定して、指定期間の資産の減価償却を計算します。
証券の割引率を計算します。
分数で表すドル価格を小数で表すドル価格に変換します。
小数で表すドル価格を分数で表すドル価格に変換します。
定期的に利息を支払う証券の年度期間を計算します。
有効な年利を計算します。
FV
投資の将来価値を計算します。
一連の複利率を適用した後の当初元本の将来価値を計算します。
完全投資済み証券の利率を計算します。
一定期間の投資の利払いを計算します。
IRR
一連のキャッシュフローの内部利益率を計算します。
投資の指定期間中に支払われる利息を計算します。
推定額面$100の証券の修正マコーレーデュレーションを計算します。
プラスおよびマイナスのキャッシュフローが異なる利率で資金調達される場合の内部利益率を計算します。
年間の名目金利を計算します。
投資の期間数を計算します。
NPV
一連の定期的なキャッシュフローと割引率に基づいて投資の正味現在価値を計算します。
端数の開始期間で証券の額面$100当たりの価格を計算します。
端数の開始期間で証券の利回りを計算します。
端数の最終期間で証券の額面$100当たりの価格を計算します。
端数の最終期間で証券の利回りを計算します。
PMT
年金の定期的支払いを計算します。
一定期間の投資の元本に対する支払いを計算します。
定期的に利息を支払う証券の額面$100当たりの価格を計算します。
割引証券の額面$100当たりの価格を計算します。
満期に利息を支払う証券の額面$100当たりの価格を計算します。
PV
投資の現在価値を計算します。
年金期間当たりの利率を計算します。
完全投資済み証券の満期受け取り額を計算します。
SLN
ある期間の資産の定額法による減価償却を計算します。
SYD
指定期間の資産の年次級数和法による減価償却を計算します。
米国財務省短期証券の債券換算利回りを計算します。
米国財務省短期証券の額面$100当たりの価格を計算します。
米国財務省短期証券の利回りを計算します。
VDB
定率法を使用して、指定期間または一部期間の資産の減価償却を計算します。
必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの内部利益率を計算します。
必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの正味現在価値を計算します。
定期的に利息を支払う証券の利回りを計算します。
割引証券(米国財務省短期証券など)の年間利回りを計算します。
満期に利息を支払う証券の年間利回りを計算します。

parameter

string-identifierに関連付けられたパラメータを指定します。次のパラメータを使用できます。

basis

使用する日数計算基準の種類を示す文字または数値の値を示すパラメータです(省略可能)。

数値
文字列値
日数計算方法
0
"30/360"
US (NASD) 30/360
1
"ACTUAL"
実日数/実日数
2
"ACT/360"
実日数/360
3
"ACT/365"
実日数/365
4
"EU30/360"
ヨーロッパ30/360

interest-rates

パーセントではなく数値で示す利率を指定します。

dates

財務関数のすべての日付がSAS日付であることを指定します。

sign-of-cash-values

すべての引数に対し、貯蓄預金口座への入金やその他の出金など、支払う金額を負の数値で指定します。また、配当小切手やその他の入金など、受け取る金額を正の数値で指定します。

詳細

ACCRINT

定期的に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
引数
issue
証券の発行日を指定します。
first-interest
証券の最初の利息日を指定します。
settlement
決済日を指定します。
rate
利率を指定します。
par-value
証券の額面価格を指定します。par-valueを省略すると、$1000という値が使用されます。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

ACCRINTM

満期に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
FINANCE('ACCRINTM', issue, settlement, rate, par-value, <basis> );
引数
issue
証券の発行日を指定します。
settlement
決済日を指定します。
rate
利率を指定します。
par-value
証券の額面価格を指定します。par-valueを省略すると、$1000という値が使用されます。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

AMORDEGRC

減価償却係数を使用して各会計期間の減価償却を計算します。
FINANCE('AMORDEGRC', cost, date-purchased, first-period, salvage, period, rate, <basis> );
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
date-purchased
資産の購入日を指定します。
first-period
第1期間の最終日を指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
period
減価償却期間を指定します。
rate
減価償却率を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。
ヒント
FINANCE関数の第1引数がAMORDEGRで、basisの値が2の場合、欠損値が返されます。

AMORLINC

各会計期間の減価償却を計算します。
FINANCE('AMORLINC', cost, date-purchased, first-period, salvage, period, rate, <basis> );
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
date-purchased
資産の購入日を指定します。
first-period
第1期間の最終日を指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
period
減価償却期間を指定します。
rate
減価償却率を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。
ヒント
FINANCE関数の第1引数がAMORLINCで、basisの値が2の場合、欠損値が返されます。

COUPDAYBS

クーポン期間の開始日から決済日までの日数を計算します。
FINANCE('COUPDAYBS', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
証券の決済日を指定します。証券決済日は、証券が買い手に対して売買される発行日の翌日になります。
maturity
証券の満期日を指定します。満期日は証券の有効期限が切れる日です。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
使用する日数計算基準の種類を指定します。
注: 日付はDATE関数を使用するか、他の計算式や関数の結果として入力する必要があります。たとえば、2011年5月23日の場合はDATE(2011,5,23)を使用します。日付をテキストとして入力すると問題が発生する場合があります。

COUPDAYS

決済日を含むクーポン期間の日数を計算します。
FINANCE('COUPDAYS', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

COUPDAYSNC

決済日から次のクーポン日までの日数を計算します。
FINANCE('COUPDAYSNC', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

COUPNCD

決済日後の次のクーポン日を計算します。
FINANCE('COUPNCD', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

COUPNUM

決済日から満期日までの支払いクーポン数を計算します。
FINANCE('COUPNUM', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

COUPPCD

決済日前の前のクーポン日を計算します。
FINANCE('COUPPCD', settlement, maturity, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

CUMIPMT

2つの期間の間に支払われる累積利息を計算します。
FINANCE('CUMIPMT', rate, nper, pv, start-period, end-period, <type> );
引数
rate
利率を指定します。
nper
支払い期間の総数を指定します。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。
start-period
計算の開始期間を指定します。支払い期間は1から番号が付けられます。
end-period
計算の最終期間を指定します。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

CUMPRINC

2つの期間の間にローンで支払われる累積元本を計算します。
FINANCE('CUMPRINC', rate, nper, pv, start-period, end-period, <type> );
引数
rate
利率を指定します。
nper
支払い期間の総数を指定します。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。
start-period
計算の開始期間を指定します。支払い期間は1から番号が付けられます。
end-period
計算の最終期間を指定します。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

DB

定率法を使用して、指定した期間の資産の減価償却を計算します。
FINANCE('DB', cost, salvage, life, period, <month> );
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
life
資産が減価償却される期間数(資産の耐用年数とも呼ばれる)を指定します。
period
減価償却を計算する期間を指定します。Periodには、lifeと同じ時間単位を使用する必要があります。
月数を指定します(monthは数値引数で、省略可能です)。monthを省略すると、デフォルト値12が使用されます。

DDB

倍額定率法またはその他の方法を指定して、指定した期間の資産の減価償却を計算します。
FINANCE('DDB', cost, salvage, life, period, <factor> );
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
life
資産が減価償却される期間数(資産の耐用年数とも呼ばれる)を指定します。
period
減価償却を計算する期間を指定します。Periodには、lifeと同じ時間単位を使用する必要があります。
factor
減価償却率を指定します。factorを省略すると、2とみなされます(倍額定率法)。

DISC

証券の割引率を計算します。
FINANCE('DISC', settlement, maturity, price, redemption, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

DOLLARDE

分数で表すドル価格を小数で表すドル価格に変換します。
FINANCE('DOLLARDE', fractional-dollar, fraction);
引数
fractional-dollar
小数で表す数値を指定します。
fraction
分母に使用する整数を指定します。

DOLLARFR

小数で表すドル価格を分数で表すドル価格に変換します。
FINANCE('DOLLARFR', decimal-dollar, fraction);
引数
decimal-dollar
小数を指定します。
fraction
分母に使用する整数を指定します。

DURATION

定期的に利息を支払う証券の年度期間を計算します。
FINANCE('DURATION', settlement, maturity, coupon, yield, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
coupon
証券の年間のクーポン率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

EFFECT

有効な年利を計算します。
FINANCE('EFFECT', nominal-rate, npery);
引数
nominal-rate
名目金利を指定します。
npery
年間の複利計算期間数を指定します。

FV

投資の将来価値を計算します。
FINANCE('FV', rate, nper, <payment>, <present-value>, <type> );
引数
rate
利率を指定します。
nper
支払い期間の総数を指定します。
payment
各期間に行われる支払いを指定します。年金の有効期間中に支払いが変更されることはありません。通常、paymentには元本と利息が含まれますが、手数料や税金は含まれません。paymentを省略する場合、present-value引数を含める必要があります。
present-value
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。present-valueを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、payment引数を含める必要があります。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

FVSCHEDULE

一連の複利率を適用した後の当初元本の将来価値を計算します。
FINANCE('FVSCHEDULE', principal, schedule-1, schedule-2 ...);
引数
元本
現在価値を指定します。
schedule
適用する一連の利率を指定します。

INTRATE

完全投資済み証券の利率を計算します。
FINANCE('INTRATE', settlement, maturity, investment, redemption, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
investment
証券に投資される金額を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

IPMT

指定期間の投資の利払いを計算します。
FINANCE('IPMT', rate, period, nper, pv, <fv> , <type> );
引数
rate
利率を指定します。
period
減価償却を計算する期間を指定します。Periodには、lifeと同じ単位を使用する必要があります。
nper
支払い期間の総数を指定します。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。pvを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、fv引数を含める必要があります。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

IRR

一連のキャッシュフローの内部利益率を計算します。
FINANCE('IRR', value-1, value-2, …, value-n);
引数
value
内部利益率を計算する対象の数値を含む数値引数のリストを指定します。

ISPMT

投資の指定期間中に支払われる利息を計算します。
FINANCE (‘ISPMT’, interest-rate, period, number-payments, PV);
引数
interest-rate
投資の利率です。
period
利率を計算する期間です。Periodは1からnumber-paymentsまでの間の値にする必要があります。
number-payments
年金の支払い回数です。
pv
ローン金額または支払いの現在価値です。

MDURATION

推定額面$100の証券の修正マコーレーデュレーションを計算します。
FINANCE('MDURATION', settlement, maturity, coupon, yield, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
coupon
証券の年間のクーポン率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

MIRR

プラスおよびマイナスのキャッシュフローが異なる利率で資金調達される場合の内部利益率を計算します。
FINANCE('MIRR', value-1, …, value-n, finance-rate, reinvest-rate);
引数
value
数値を含む数値引数のリストを指定します。これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い(負の値)と収入(正の値)を表します。valueは、修正内部利益率を計算するためには、正の値と負の値が少なくとも1つずつ含まれている必要があります。
finance-rate
キャッシュフローで使用する資金に対して支払う利率を指定します。
reinvest-rate
投資するときにキャッシュフローに対して受け取る利率を指定します。

NOMINAL

年間の名目金利を計算します。
FINANCE('NOMINAL', effective-rate, npery);
引数
effective-rate
有効な利率を指定します。
npery
年間の複利計算期間数を指定します。

NPER

投資の期間数を計算します。
FINANCE('NPER', rate, payment, pv, <fv> , <type> );
引数
rate
利率を指定します。
payment
各期間に行われる支払いを指定します。年金の有効期間中に支払いが変更されることはありません。通常、paymentには元本と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。paymentを省略する場合、pv引数を含める必要があります。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。pvを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、payment引数を含める必要があります。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

NPV

一連の定期的なキャッシュフローと割引率に基づいて投資の正味現在価値を計算します。
FINANCE('NPV', rate, value-1 <, …, value-n>);
引数
rate
利率を指定します。
value
一連のキャッシュフローを表します。

ODDFPRICE

端数の開始期間で額面$100当たりの証券の価格を計算します。
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
issue
証券の発行日を指定します。
first-coupon
証券の開始クーポン日を指定します。
rate
利率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

ODDFYIELD

端数の開始期間で証券の利回りを計算します。
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
issue
証券の発行日を指定します。
first-coupon
証券の開始クーポン日を指定します。
rate
利率を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

ODDLPRICE

端数の最終期間で額面$100当たりの証券の価格を計算します。
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
last-interest
証券の最終クーポン日を指定します。
rate
利率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

ODDLYIELD

端数の最終期間で証券の利回りを計算します。
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
last-interest
証券の最終クーポン日を指定します。
rate
利率を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

PMT

年金の定期的支払いを計算します。
FINANCE('PMT', rate, nper, pv, <fv> , <type> );
引数
rate
利率を指定します。
nper
支払期間の数を指定します。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。pvを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、fv引数を含める必要があります。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

PPMT

指定期間の投資の元本に対する支払いを計算します。
FINANCE('PPMT', rate, period, nper, pv, <fv> , <type> );
引数
rate
利率を指定します。
period
期間を指定します。
範囲:1–nper
nper
支払期間の数を指定します。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。pvを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、fv引数を含める必要があります。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

PRICE

定期的に利息を支払う額面$100当たりの証券の価格を計算します。
FINANCE('PRICE', settlement, maturity, rate, yield, redemption, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
rate
利率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

PRICEDISC

額面$100当たりの割引証券の価格を計算します。
FINANCE('PRICEDISC', settlement, maturity, discount, redemption, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
discount
証券の割引率を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

PRICEMAT

満期に利息を支払う額面$100当たりの証券の価格を計算します。
FINANCE('PRICEMAT', settlement, maturity, issue, rate, yield, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
issue
証券の発行日を指定します。
rate
利率を指定します。
利回り
証券の年間利回りを指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

PV

投資の現在価値を計算します。
FINANCE('PV', rate, nper, payment, <fv> , <type> );
引数
rate
利率を指定します。
nper
支払い期間の総数を指定します。
payment
各期間に行われる支払いを指定します。年金の有効期間中に支払いが変更されることはありません。通常、paymentには元本と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

RATE

年金期間当たりの利率を計算します。
FINANCE('RATE', nper, payment, pv, <fv> , <type> );
引数
nper
支払い期間の総数を指定します。
payment
各期間に行われる支払いを指定します。年金の有効期間中に支払いが変更されることはありません。通常、paymentには元本と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。paymentを省略する場合、pv引数を含める必要があります。
pv
現在価値、または一連の将来の支払いに相当する現時点での一括払い金額を指定します。pvを省略すると、0(ゼロ)とみなされ、fv引数を含める必要があります。
fv
将来価値、または最終支払い後に達する現金残高を指定します。fvを省略すると、0(ゼロ)とみなされます(たとえば、ローンの将来価値が0)。
type
0か1を指定し、支払い期日がいつであるかを示します。typeを省略すると、0とみなされます。
支払い期日が期末の場合は、type引数を省略するか、0に設定します。支払い期日が期首の場合は、typeを1に設定します。

RECEIVED

完全投資済み証券の満期受け取り額を計算します。
FINANCE('RECEIVED', settlement, maturity, investment, discount, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
investment
証券に投資される金額を指定します。
discount
証券の割引率を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

SLN

ある期間の資産の定額法による減価償却を計算します。
FINANCE('SLN', cost, salvage, life);
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
life
資産が減価償却される期間数(資産の耐用年数とも呼ばれる)を指定します。

SYD

指定期間の資産の年次級数和法による減価償却を計算します。
FINANCE('SYD', cost, salvage, life, period);
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
life
資産が減価償却される期間数(資産の耐用年数とも呼ばれる)を指定します。
period
引数lifeに使用するものと同じ時間単位で期間を指定します。

TBILLEQ

米国財務省短期証券の債券換算利回りを計算します。
FINANCE('TBILLEQ', settlement, maturity, discount);
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
discount
証券の割引率を指定します。

TBILLPRICE

額面$100当たりの米国財務省短期証券の価格を計算します。
FINANCE('TBILLPRICE', settlement, maturity, discount);
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
discount
証券の割引率を指定します。

TBILLYIELD

米国財務省短期証券の利回りを計算します。
FINANCE('TBILLYIELD', settlement, maturity, price);
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。

VDB

定率法を使用して、指定期間または一部期間の資産の減価償却を計算します。
FINANCE('VDB', cost, salvage, life, start-period, end-period, <factor> , <noswitch> );
引数
コスト
資産の初期コストを指定します。
salvage
減価償却を終了した時点の価値(資産の救済価額とも呼ばれる)を指定します。
life
資産が減価償却される期間数(資産の耐用年数とも呼ばれる)を指定します。
start-period
計算の開始期間を指定します。支払い期間は1から番号が付けられます。
end-period
計算の最終期間を指定します。
factor
減価償却率を指定します。factorを省略すると、2とみなされます(倍額定率法)。
noswitch
減価償却費が定率法による計算よりも大きい場合、定額法による減価償却に切り替えるかどうかを決定する論理値を指定します。noswitchを省略すると、1とみなされます。

XIRR

必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの内部利益率を計算します。
FINANCE('XIRR', values, dates, <guess> );
引数
支払いのスケジュール(日付)に対応する一連のキャッシュフローを指定します。1回目の支払いは任意で、投資開始時に発生するコストまたは支払いに対応します。開始値がコストまたは支払いの場合、負の値にする必要があります。それ以降のすべての支払いは、1年365日に基づいて割引されます。一連の値には、正の値と負の値が少なくとも1つずつ含まれている必要があります。
dates
キャッシュフローの支払いに対応する支払い日のスケジュールを指定します。1回目の支払い日は、支払いスケジュールの開始時を示します。その他のすべての日付は、この日付より後にする必要がありますが、どの順序で発生してもかまいません。
guess
XIRRの結果に近い推測する数値を指定します(省略可能)。

XNPV

必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの正味現在価値を計算します。
FINANCE('XNPV', rate, values, dates);
引数
rate
利率を指定します。
支払いのスケジュール(日付)に対応する一連のキャッシュフローを指定します。1回目の支払いは任意で、投資開始時に発生するコストまたは支払いに対応します。開始値がコストまたは支払いの場合、負の値にする必要があります。それ以降のすべての支払いは、1年365日に基づいて割引されます。一連の値には、正の値と負の値が少なくとも1つずつ含まれている必要があります。
dates
キャッシュフローの支払いに対応する支払い日のスケジュールを指定します。1回目の支払い日は、支払いスケジュールの開始時を示します。その他のすべての日付は、この日付より後にする必要がありますが、どの順序で発生してもかまいません。

YIELD

定期的に利息を支払う証券の利回りを計算します。
FINANCE('YIELD', settlement, maturity, rate, price, redemption, frequency, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
rate
利率を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
frequency
年間のクーポン支払い回数を指定します。年1回支払いの場合はfrequency=1、年2回支払いの場合はfrequency=2、年4回支払いの場合はfrequency=4となります。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

YIELDDISC

割引証券(米国財務省短期証券など)の年間利回りを計算します。
FINANCE('YIELDDISC', settlement, maturity, rate, price, redemption, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
rate
利率を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
redemption
満期受け取り額を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

YIELDMAT

満期に利息を支払う証券の年間利回りを計算します。
FINANCE('YIELDMAT', settlement, maturity, issue, rate, price, <basis> );
引数
settlement
決済日を指定します。
maturity
満期日を指定します。
issue
証券の発行日を指定します。
rate
利率を指定します。
価格
額面$100当たりの証券の価格を指定します。
basis
日数計算基準値を指定します(省略可能)。

例1: 未払い利息を計算する:ACCRINT

次の例では、定期的に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
data _null_;
   issue=mdy(2, 27, 1996);
   firstinterest=mdy(8, 31, 1998);
   settlement=mdy(5, 1, 1998);
   rate=0.1;
   par=1000;
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('accrint', issue, firstinterest,
               settlement, rate, par, frequency, basis);
   put r=;
run;
  
返されるrの値は217.39728です。

例2: 未払い利息を計算する:ACCRINTM

次の例では、満期に利息を支払う証券の未払い利息を計算します。
data _null_;
   issue=mdy(2, 28, 1998);
   maturity=mdy(8, 31, 1998);
   rate=0.1;
   par=1000;
   basis=0;
   r=finance('accrintm', issue, maturity, rate, par, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は50.555555556です。

例3: 減価償却を計算する:AMORDEGRC

次の例では、減価償却係数を使用して各会計期間の減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2400;
   datepurchased=mdy(8, 19, 2008);
   firstperiod=mdy(12, 31, 2008);
   salvage=300;
   period=1;
   rate=0.15;
   basis=1;
   r=finance('amordegrc', cost, datepurchased,
               firstperiod, salvage, period, rate, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は776です。

例4: 計算の説明:AMORLINC

次の例では、各会計期間の減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2400;
   dp=mdy(9, 30, 1998);
   fp=mdy(12, 31, 1998);
   salvage=245;
   period=0;
   rate=0.115;
   basis=0;
   r=finance('amorlinc', cost, dp, fp, salvage, period, rate, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は69です。

例5: 計算の説明:COUPDAYBS

次の例では、クーポン期間の開始日から決済日までの日数を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(12,30,1994);
   maturity=mdy(11,29,1997);
   frequency=4;
   basis=2;
   r=finance('coupdaybs', settlement, maturity, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は31です。

例6: 計算の説明:COUPDAYS

次の例では、決済日を含むクーポン期間の日数を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1,25,2007);
   maturity=mdy(11,15,2008);
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('coupdays', settlement, maturity, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は181です。

例7: 計算の説明:COUPDAYSNC

次の例では、決済日から次のクーポン日までの日数を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1,25,2007);
   maturity=mdy(11,15,2008);
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('coupdaysnc', settlement, maturity, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は110です。

例8: 計算の説明:COUPNCD

次の例では、決済日後の次のクーポン日を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 25, 2007);
   maturity=mdy(11, 15, 2008);
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('coupncd', settlement, maturity, frequency, basis);
   put r=date7.;
run;
返されるrの値は15MAY07です。
注: rは数値のSAS値で、DATE7形式を使用して出力できます。

例9: 計算の説明:COUPNUM

次の例では、決済日から満期日までの支払いクーポン数を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1,25,2007);
   maturity=mdy(11,15,2008);
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('coupnum', settlement, maturity, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は4です。

例10: 計算の説明:COUPPCD

次の例では、決済日前の前のクーポン日を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 25, 2007);
   maturity=mdy(11, 15, 2008);
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('couppcd', settlement, maturity, frequency, basis);
   put  settlement;
   put  maturity;
   put r date7.;
run;
返されるrの値は11/15/2006です。

例11: 計算の説明:CUMIPMT

次の例では、2つの期間の間に支払われる累積利息を計算します。
data _null_;
   rate=0.09;
   nper=30;
   pv=125000;
   startperiod=13;
   endperiod=24;
   type=0;
   r=finance('cumipmt', rate, nper, pv, startperiod, endperiod, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-94054.82033です。

例12: 計算の説明:CUMPRINC

次の例では、2つの期間の間にローンに支払われる累積元本を計算します。
data _null_;
   rate=0.09;
   nper=30;
   pv=125000;
   startperiod=13;
   endperiod=24;
   type=0;
   r=finance('cumprinc', rate, nper, pv, startperiod, endperiod, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-51949.70676です。

例13: 計算の説明:DB

次の例では、定率法を使用して、指定した期間の資産の減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=1000000;
   salvage=100000;
   life=6;
   period=2;
   month=7;
   r=finance('db', cost, salvage, life, period, month);
   put r=;
 run;
返されるrの値は259639.41667です。

例14: 計算の説明:DDB

次の例では、倍額定率法またはその他の方法を指定して、指定した期間の資産の減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2400;
   salvage=300;
   life=10*365;
   period=1;
   factor=.;
   r=finance('ddb', cost, salvage, life, period, factor);
   put r=;
run;
返されるrの値は1.3150684932です。

例15: 計算の説明:DISC

次の例では、証券の割引率を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 25, 2007);
   maturity=mdy(6, 15, 2007);
   price=97.975;
   redemption=100;
   basis=1;
   r=finance('disc', settlement, maturity, price, redemption, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.052420213です。

例16: 計算の説明:DOLLARDE

次の例では、分数で表すドル価格を小数で表すドル価格に変換します。
data _null_;
   fractionaldollar=1.125;
   fraction=16;
   r=finance('dollarde', fractionaldollar, fraction);
   put r=;
run;
返されるrの値は1.78125です。

例17: 計算の説明:DOLLARFR

次の例では、小数で表すドル価格を分数で表すドル価格に変換します。
data _null_;
   decimaldollar=1.125;
   fraction=16;
   r=finance('dollarfr', decimaldollar, fraction);
   put r=;
run;
返されるrの値は1.02です。分数形式では、rの値は 1 , fraction 2 , over 1 6 end fraction. 別の形式を利用するにはイメージをクリックします。 .

例18: 計算の説明:DURATION

次の例では、定期的に利息を支払う証券の年度期間を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 1, 2008);
   maturity=mdy(1, 1, 2016);
   couponrate=0.08;
   yield=0.09;
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('duration', settlement,
          maturity, couponrate, yield, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は5.993775です。

例19: 計算の説明:EFFECT

次の例では、有効な年利を計算します。
data _null_;
   nominalrate=0.0525;
   npery=4;
   r=finance('effect', nominalrate, npery);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.053543です。

例20: 計算の説明:FV

次の例では、投資の将来価値を計算します。
data _null_;
   rate=0.06/12;
   nper=10;
   payment=−200;
   present-value=−500;
   type=1;
   r=finance('fv', rate, nper, payment, present-value, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は2581.4033741です。

例21: 計算の説明:FVSCHEDULE

次の例では、一連の複利率を適用した後の当初元本の将来価値を計算します。
data _null_;
   principal=1;
   r1=0.09;
   r2=0.11;
   r3=0.1;
   r=finance('fvschedule', principal, r1, r2, r3);
   put r=;
run;
返されるrの値は1.33089です。

例22: 計算の説明:INTRATE

次の例では、完全投資済み証券の利率を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(5, 15, 2008);
   investment=1000000;
   redemption=1014420;
   basis=2;
   r=finance('intrate', settlement, maturity, investment, redemption, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.05768です。

例23: 計算の説明:IPMT

次の例では、指定期間の投資の利払いを計算します。
data _null_;
   rate=0.1/12;
   per=2;
   nper=3;
   pv=100;
   fv=.;
   type=.;
   r=finance('ipmt', rate, per, nper, pv, fv, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-0.557857564です。

例24: 計算の説明:IRR

次の例では、一連のキャッシュフローの内部利益率を計算します。
data _null_;
   v1=-70000;
   v2=12000;
   v3=15000;
   v4=18000;
   v5=21000;
   v6=26000;
   r=finance('irr', v1, v2, v3, v4, v5, v6);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.086630948です。

例25: 計算の説明:ISPMT

次の例では、年間7.5%を得る$5000の投資の2年間の利払いを計算します。利息の支払いは8月目に計算されます。
data ispmt;
   interest=finance('ispmt', 0.075/12, 8, 2*12, 5000);
   put interest=;
run;
返される値は-20.83333333です。

例26: 計算の説明:MDURATION

次の例では、推定額面$100の証券の修正マコーレーデュレーションを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 1, 2008);
   maturity=mdy(1, 1, 2016);
   couponrate=0.08;
   yield=0.09;
   frequency=2;
   basis=1;
   r=finance('mduration', settlement, maturity, couponrate, yield, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は5.7356698139です。

例27: 計算の説明:MIRR

次の例では、プラスおよびマイナスのキャッシュフローが異なる利率で資金調達される場合の内部利益率を計算します。
data _null_;
   v1=-1000;
   v2=3000;
   v3=4000;
   v4=5000;
   financerate=0.08;
   reinvestrate=0.10;
   r=finance('mirr', v1, v2, v3, v4, financerate, reinvestrate);
   put r=;
run;
返されるrの値は1.3531420172です。

例28: 計算の説明:NOMINAL

次の例では、年間の名目金利を計算します。
data _null_;
   effectrate=0.08;
   npery=4;
   r= finance('nominal', effectrate, npery);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0777061876です。

例29: 計算の説明:NPER

次の例では、投資の期間数を計算します。
data _null_;
   rate=0.08;
   payment=200;
   pv=1000;
   fv=0;
   type=0;
   r=finance('nper', rate, payment, pv, fv, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-4.371981351です。

例30: 計算の説明:NPV

次の例では、一連の定期的なキャッシュフローと割引率に基づいて投資の正味現在価値を計算します。
data _null_;
   rate=0.08;
   v1=200;
   v2=1000;
   v3=0.;
   r=finance('npv', rate, v1, v2, v3);
   put r=;
run;
返されるrの値は1042.5240055です。

例31: 計算の説明:ODDFPRICE

次の例では、端数の開始期間で額面$100当たりの証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 15, 93);
   maturity=mdy(1, 1, 98);
   issue=mdy(1, 1, 93);
   firstcoupon=mdy(7, 1, 94);
   rate=0.07;
   yield=0.06;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('oddfprice', settlement, maturity, issue, firstcoupon,
              rate, yield, redemption, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は103.94103984です。

例32: 計算の説明:ODDFYIELD

次の例では、端数の開始期間で利回りの利息を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(1, 15, 93);
   maturity=mdy(1, 1, 98);
   issue=mdy(1, 1, 93);
   firstcoupon=mdy(7, 1, 94);
   rate=0.07;
   price=103.94103984;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('oddfyield', settlement, maturity, issue, firstcoupon,
             rate, price, redemption, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.06です。

例33: 計算の説明:ODDLPRICE

次の例では、端数の最終期間で額面$100当たりの証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 7, 2008);
   maturity=mdy(6, 15, 2008);
   lastinterest=mdy(10, 15, 2007);
   rate=0.0375;
   yield=0.0405;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('oddlprice', settlement, maturity, lastinterest, 
             rate, yield, redemption, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は99.878286015です。

例34: 計算の説明:ODDLYIELD

次の例では、端数の最終期間で証券の利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 7, 2008);
   maturity=mdy(6, 15, 2008);
   lastinterest=mdy(10, 15, 2007);
   rate=0.0375;
   price=99.878286015;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('oddlyield', settlement, maturity, lastinterest, 
             rate, price, redemption, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0405です。

例35: 計算の説明:PMT

次の例では、年金の定期的支払いを計算します。
data _null_;
   rate=0.08;
   nper=5;
   pv=91;
   fv=3;
   type=0;
   r=finance('pmt', rate, nper, pv, fv, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-23.30290673です。

例36: 計算の説明:PPMT

次の例では、指定期間の投資の元本に対する支払いを計算します。
data _null_;
   rate=0.08;
   period=10;
   nper=10;
   pv=200000;
   fv=0;
   type=0;
   r=finance('ppmt', rate, period, nper, pv, fv, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-27598.05346です。

例37: 計算の説明:PRICE

次の例では、定期的に利息を支払う額面$100当たりの証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2,15,2008);
   maturity=mdy(11,15,2017);
   rate=0.0575;
   yield=0.065;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('price', settlement, maturity, rate, yield, redemption,
             frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は94.634361621です。

例38: 計算の説明:PRICEDISC

次の例では、額面$100当たりの割引証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(11, 15, 2017);
   discount=0.0525;
   redemption=100;
   basis=0;
   r=finance('pricedisc', settlement, maturity, discount, redemption, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は48.8125です。

例39: 計算の説明:PRICEMAT

次の例では、満期に利息を支払う額面$100当たりの証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(4, 13, 2008);
   issue=mdy(11, 11, 2007);
   rate=0.061;
   yield=0.061;
   basis=0;
   r=finance('pricemat', settlement, maturity, issue, rate, yield, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は99.98449888です。

例40: 計算の説明:PV

次の例では、投資の現在価値を計算します。
data _null_;
   rate=0.05;
   nper=10;
   payment=1000;
   fv=200;
   type=0;
   r=finance('pv', rate, nper, payment, fv, type);
   put r=;
run;
返されるrの値は-7844.51758です。

例41: 計算の説明:RATE

次の例では、年金期間当たりの利率を計算します。
data _null_;
   nper=4;
   payment=-2481;
   pv=8000;
   r=finance('rate', nper, payment, pv);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0921476841です。

例42: 計算の説明:RECEIVED

次の例では、完全投資済み証券の満期受け取り額を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(5, 15, 2008);
   investment=1000000;
   discount=0.0575;
   basis=2;
   r=finance('received', settlement, maturity, investment, discount, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は1014584.6544です。

例43: 計算の説明:SLN

次の例では、ある期間の資産の定額法による減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2000;
   salvage=200;
   life=11;
   r=finance('sln', cost, salvage, life);
   put r=;
run;
返されるrの値は163.63636364です。

例44: 計算の説明:SYD

次の例では、指定期間の資産の年次級数和法による減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2000;
   salvage=200;
   life=11;
   period=1;
   r=finance('syd', cost, salvage, life, period);
   put r=;
run;
返されるrの値は300です。

例45: 計算の説明:TBILLEQ

次の例では、米国財務省短期証券の債券換算利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(3, 31, 2008);
   maturity=mdy(6, 1, 2008);
   discount=0.0914;
   r=finance('tbilleq', settlement, maturity, discount);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0941514936です。

例46: 計算の説明:TBILLPRICE

次の例では、額面$100当たりの米国財務省短期証券の価格を計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(3, 31, 2008);
   maturity=mdy(6, 1, 2008);
   discount=0.09;
   r=finance('tbillprice', settlement, maturity, discount);
   put r=;
run;
返されるrの値は98.45です。

例47: 計算の説明:TBILLYIELD

次の例では、米国財務省短期証券の利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(3, 31, 2008);
   maturity=mdy(6, 1, 2008);
   price=98;
   r=finance('tbillyield', settlement, maturity, price);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.1184990125です。

例48: 計算の説明:VDB

次の例では、定率法を使用して、指定期間または一部期間の資産の減価償却を計算します。
data _null_;
   cost=2400;
   salvage=300;
   life=10;
   startperiod=0;
   endperiod=1;
   factor=1.5;
   r=finance('vdb', cost, salvage, life, startperiod, endperiod, factor);
   put r=;
run;
返されるrの値は360です。

例49: 計算の説明:XIRR

次の例では、必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの内部利益率を計算します。
data _null_;
   v1=−10000; d1=mdy(1, 1, 2008);
   v2=2750; d2=mdy(3, 1, 2008);
   v3=4250; d3=mdy(10, 30, 2008);
   v4=3250; d4=mdy(2, 15, 2009);
   v5=2750; d5=mdy(4, 1, 2009);
   r=finance('xirr', v1, v2, v3, v4, v5, d1, d2, d3, d4, d5, 0.1);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.3733625335です。

例50: 計算の説明:XNPV

次の例では、必ずしも定期的ではないキャッシュフロースケジュールの正味現在価値を計算します。
data _null_;
   r=.09;
   v1=−10000; d1=mdy(1, 1, 2008);
   v2=2750; d2=mdy(3, 1, 2008);
   v3=4250; d3=mdy(10, 30, 2008);
   v4=3250; d4=mdy(2, 15, 2009);
   v5=2750; d5=mdy(4, 1, 2009);
   r=finance('xnpv', r, v1, v2, v3, v4, v5, d1, d2, d3, d4, d5);
   put r=;
run;
返されるrの値は2086.647602です。

例51: 計算の説明:YIELD

次の例では、定期的に利息を支払う証券の利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(11, 15, 2016);
   rate=0.0575;
   pr=95.04287;
   redemption=100;
   frequency=2;
   basis=0;
   r=finance('yield', settlement, maturity, rate, pr, redemption, frequency, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0650000069です。

例52: 計算の説明:YIELDDISC

次の例では、割引証券(米国財務省短期証券など)の年間利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(2, 15, 2008);
   maturity=mdy(11, 15, 2016);
   pr=95.04287;
   redemption=100;
   basis=0;
   r=finance('yielddisc', settlement, maturity, pr, redemption, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0059607748です。

例53: 計算の説明:YIELDMAT

次の例では、満期に利息を支払う証券の年間利回りを計算します。
data _null_;
   settlement=mdy(3, 15, 2008);
   maturity=mdy(11, 3, 2008);
   issue=mdy(11, 8, 2007);
   rate=0.0625;
   pr=100.0123;
   basis=0;
   r=finance('yieldmat', settlement, maturity, issue, rate, pr, basis);
   put r=;
run;
返されるrの値は0.0609543337です。
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