レポートリンクを使用すると、現在表示しているレポートに関連するレポートやWebページに単一のステップでアクセスできます。たとえば、自社の地域ごとのセールス情報を含んでいる棒グラフを表示しているとします。ここで北東地域の棒をクリックすると、このグラフに関連付けられているレポートリンクを通じて、たとえば各地域の従業員数に関する情報を提供する別のレポートへと移動できます。前のレポートに戻るには、移動先のレポートの左隅にある
をクリックします。
SAS Visual Analytics Designer (デザイナ)を使用すると、あるレポートオブジェクトから別のレポートへ、現在のレポート内の特定セクションや情報ウィンドウへ、または外部URLへと移動するようなリンクを追加できます。移動先のレポートに複数のセクションが存在する場合、最初に開きたい同レポート内のセクションをリンクの定義時に選択できます。
レポートが情報ウィンドウを含んでいると、レポートを表示しているユーザーに追加情報を提供できます。たとえば、リスト表で棒グラフの追加情報を提供したり、特定のレポートオブジェクトのデータに表示される内容に関する追加テキストを提供したりできます。SAS
Visual Analytics Viewer (ビューア)で、情報ウィンドウを含むレポートオブジェクト内のデータ(バー、バブル、円グラフのスライス、テーブル行など)をダブルクリックすると、ビューアの新しいウィンドウ内に追加情報が表示されます。
詳細については、レポートセクションと情報ウィンドウの概要を参照してください。
リンキングには、フィルタとインタラクションという2つの要素があります。リンクのターゲットとなるレポートセクションは、リンクされているレポートオブジェクト内で選択された値によってフィルタリングされます。また、インタラクションのように、詳細データを表示するオブジェクトをリンクのソースにすることはできません。
リレーショナルカテゴリメジャー付きのインポートされた箱ひげ図や、インポートされた予測プロットは、セクション、レポート、外部リンクのソースにすることができます。
7.4リリースからは、リンクされたレポート間でプロンプト値とパラメータを同期させることができます。たとえば、Report 1とReport 2の2つのレポートがあるとします。Report 1からReport 2へのリンクをたどると、すべてのプロンプトとその値がReport 2に表示され、その状態が同期されます。Report 2からReport 1に移動する場合も同様です。