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各国語サポートの概要

各国語サポート(NLS)は、ソフトウェアを各国の市場向けに正しく動作させるために必要な機能の集まりです。SAS Systemには、地域の言語規則に準拠したSASアプリケーションを確実に作成できるようにする、各国語サポート機能が組み込まれています。通常、英語で作成されるソフトウェアは、英語を使用し、米国内で使用される規則に従ってフォーマットされたデータを使用するユーザーにとって使いやすくできています。ただし、これらのソフトウェアは、各国語サポートがなければ、世界の他の地域のユーザーにとっては使いにくい製品となります。SASの各国語サポートでは、アジアやヨーロッパなどの地域のユーザーが、自国の言語および環境の下でデータを正常に処理できます。
SASでは、データの各国語サポートに加えて、汎用機からパーソナルコンピュータに至るまで、あらゆる動作環境とハードウェアで使用されるコードの各国語サポートも提供します。このサポートは、クライアント/サーバー環境でアプリケーションを実行する、複数の言語を使用するユーザーにとって特に重要です。SASでは、以前のバージョンで開発されたアプリケーションとの整合性を維持しつつ、汎用機の各国語サポートを提供しています。
各国語サポートは、マシン間を移動するデータに適用されます。たとえば、各国語サポートにより、ターゲットマシンで使用される正しい形式にデータを確実に変換できます。
テキスト文字列の操作は、言語および地域のSAS設定の影響を受けます。このアクションにより、文字の大文字化と小文字化、文字の分類、データのスキャンなどの操作による結果を修正できます。SASには、特定の国または国のグループに固有の文字である各国語文字を適正に表示および出力するための機能が組み込まれています。
各国語サポートを組み込んだソフトウェアアプリケーションにより、ソフトウェアの機能に関して、次のような言語固有または文化固有の規則に依存することを回避できます。
  • 文字の分類
  • 文字の比較ルール
  • コードセット
  • 日時出力形式
  • ユーザーインターフェイス
  • メッセージテキスト言語
  • 数値および通貨の出力形式
  • 並べ替え順序
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