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DISPLAYステートメント

WINDOWステートメントで作成したウィンドウを表示します。

該当要素: DATAステップ
カテゴリ: ウィンドウ表示
種類: 実行

構文

引数

window< .group>

表示するウィンドウ名とフィールドグループ名を指定します。このフィールド名の前には、ピリオド(.)を指定する必要があります。

ヒント ウィンドウに複数のフィールドグループが含まれている場合、window.groupにすべて指定する必要があります。ウィンドウに単一の無名グループしか含まれていない場合は、windowのみを使用します。

NOINPUT

ウィンドウに表示されるフィールドに値を入力できないようにします。

デフォルト NOINPUTの指定を省略すると、ウィンドウに表示される非保護フィールドに値を入力できます。
制限事項 DATAステップにあるすべてのDISPLAYステートメントでNOINPUTを使用する場合、DATAステップの処理を中止するためにSTOPステートメントを挿入する必要があります。
ヒント NOINPUTオプションは、ウィンドウへの値の入力を状況に応じて許可する場合に便利です。たとえば、値の入力ウィンドウを一度表示し、次は入力値の検証ウィンドウを表示することができます。

BLANK

ウィンドウの入力内容を消去します。

ヒント 1つのウィンドウに複数のフィールドグループを表示し、現在の画面に前のグループのテキストを表示しない場合には、BLANKオプションを使用します。

BELL

ご使用のコンピュータに音声を利用できる音声デバイスが接続されている場合、ウィンドウを表示するときにアラーム音、ビープ音、ベル音を鳴らします。

DELETE

このオプションが指定されたDISPLAYステートメントからの処理の終了後、ウィンドウの表示を終了します。

詳細

ウィンドウを表示するには、使用するDATAステップ内でウィンドウを作成する必要があります。一度表示されたウィンドウは、他のウィンドウを表示するか、DATAステップが終了するまで表示されます。値の入力フィールドを含むウィンドウが表示された場合、次の画面に移動するには、非保護フィールドで値を入力するか、またはEnterキーを押す必要があります。フィールドをスキップすることはできません。
ウィンドウ表示中にコマンドやファンクションキーを使用すると、他のウィンドウの表示や現在のウィンドウのサイズ変更などを実行できます。
DISPLAYステートメントを含むDATAステップは、SET、MERGE、UPDATE、MODIFYまたはINPUTの各ステートメントで読み込まれる最後のオブザベーションが処理されるまで、またはSTOPかABORTステートメントが実行されるまで継続して実行されます。ウィンドウのコマンド行からENDコマンドを発行して、DATAステップを中止することもできます。
ウィンドウを表示するには、ウィンドウを作成する必要があります。ウィンドウの作成方法については、WINDOWステートメントを参照してください。 DISPLAYステートメントで表示されたウィンドウは、SASログや出力ファイルに含まれません。

次のDATAステップでは、STARTというウィンドウを作成して表示します。STARTウィンドウは全画面で表示されます。2行のテキストは中央に表示されます。
data _null_;
   window start
      #5 @28 'WELCOME TO THE SAS SYSTEM'
      #12 @30 'PRESS ENTER TO CONTINUE';
   display start;
   stop;
run;
このSTARTウィンドウでは値を入力する必要はありませんが、Enterキーを押して、STOPステートメントへと実行を進める必要があります。STOPステートメントを省略すると、ウィンドウのコマンド行からENDコマンドを入力しない限り、DATAステップは継続して実行されます。
注: このDATAステップではオブザベーションを読み込まないので、DATAステップの実行を終了させるファイル終端指示子を検出できません。DISPLAYステートメントにNOINPUTオプションを追加すると、この表示されているウィンドウはすぐに消去されます。

関連項目:

ステートメント:
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