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FDELETE関数

外部ファイルまたは空のディレクトリを削除します。

カテゴリ: 外部ファイル

構文

FDELETE(fileref | directory)

必須引数

fileref

外部ファイルまたはディレクトリに割り当てるファイル参照名を指定する文字定数、変数または式です。ファイル参照名は、FILENAMEステートメント、FILENAME外部ファイルアクセス関数、またはFILENAMEステートメント、FTP、カタログ、Hadoop、WebDAV、ZIPアクセス方式を使用して割り当てることができます。

制限事項 FDELETEで使用するファイル参照名は連結できません。
Windows固有 指定するファイル参照名または環境変数は、引用符で囲む必要があります。
UNIX固有 指定するファイル参照名または環境変数は、引用符で囲む必要があります。
z/OS固有 filerefが、リテラルなファイル参照名である場合は、引用符で囲む必要があります。filerefが、値がファイル参照名となる文字変数の名前である場合は、引用符で囲まないでください。ファイル参照は、FILENAMEステートメントまたはFILENAME関数を使用して、順次ファイル、PDS、PDSE、UNIXシステムサービスファイルのいずれかと関連づける必要があります。ファイル参照で、複数のファイルの連結を表すことはできません。

directory

削除する空のディレクトリを指定する文字定数、変数または式です。

制限事項 ディレクトリを削除する権限が必要です。

詳細

FDELETEは、その操作が成功した場合は0を返し、失敗したときは0以外の数を返します。
注: FILENAMEステートメント、WebDAVアクセス方式を使用する場合、DEL_ALL WebDAVオプションを使用すると、空でないディレクトリを削除できます。詳細については、FILENAME Statement, WebDAV Access Method (SAS ステートメント: リファレンス)を参照してください。
z/OS固有: FDELETEで指定されるファイル参照が、UNIXシステムサービスディレクトリ、PDSまたはPDSEと関連付けられている場合、そのディレクトリ、PDSまたはPDSEは空である必要があります。ディレクトリまたはファイルを削除するには、FDELETEを呼び出すユーザーが適切な権限を有している必要があります。

例1: 外部ファイルの削除

この例では、変数FNAME内の外部ファイルのファイル参照名を生成します。次に、FDELETEを呼び出してファイルを削除してから、再度FILENAME関数を呼び出して参照ファイル名の割り当てを取り消します。
data _null_;
    fname="tempfile";
    rc=filename(fname, "physical-filename");
    if rc = 0 and fexist(fname) then
       rc=fdelete(fname);
    rc=filename(fname);
run;

例2: ディレクトリの削除

この例では、FDELETEを使用して、書き込みアクセス権がある空のディレクトリを削除します。ディレクトリが空でない場合、任意のSYSMSG関数はファイルを削除できないというエラーメッセージを返します。
filename testdir 'physical-filename';
data _null_;
   rc=fdelete('testdir');
   put rc=;
   msg=sysmsg();
   put msg=;
run;

例3: z/OSの例

この例では、リテラルなファイル参照名を使用します。
filename delfile 'myfile.test';
   data _null_;
   rc=fdelete('delfile');
run;
この例では、ファイル参照名である変数値を使用します。
data _null_;
   delref = 'delfile';
   rc = fdelete(delref);
run;

関連項目:

ステートメント:
FILENAME Statement (SAS ステートメント: リファレンス)
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