前のページ|次のページ

SAS/STAT

SAS/STAT 14.2

SAS/STAT 14.2は、SAS 9.4M4以降のリリースで稼働するメジャーリリースです。
このリリースには、2つの新しいプロシジャが含まれています。
  • CAUSALTRTプロシジャでは、連続または離散結果Y上の二値処理変数Tの平均因果効果が推定されます。
  • PSMATCHプロシジャでは、傾向スコア分析のためにさまざまなツールが提供されます。傾向スコア分析とは、観察研究における交絡の影響を低減するための一般的な戦略であり、被験者を無作為に治療群と対照群に割り当てることはしません。
ここでは、このリリースの拡張の一部を説明します。
  • FREQおよびSURVEYFREQプロシジャでは、追加の一致性統計量が提供されています。
  • NLINプロシジャでは、ESTIMATEおよびCONTRASTステートメントが提供されるようになりました。
  • NLMIXEDプロシジャでは、複数のRANDOMステートメントがあるモデルでマルチスレッドがサポートされています。
  • PHREGプロシジャでは、時間依存ROC分析が提供されるようになりました。
  • POWERプロシジャでは、さまざまな一般化線形モデルに適用可能な既存の検出力分析の拡張が提供されるようになりました。
  • SURVEYIMPUTEプロシジャでは、2段階のfully efficient fractional補完とfractional hot-deck補完が提供されています。
  • SURVEYSELECTプロシジャでは、釣り合い型ブートストラップ選択と逐次Poisson選択が提供されます。
詳細については、What’s New in SAS/STAT 14.2 (SAS/STAT 14.2: User’s Guide)を参照してください。

SAS/STAT 14.1

SAS/STAT 14.1は、SAS 9.4M3以降のリリースで稼働するメジャーリリースです。
ここでは、新機能と拡張の一部を説明します。
  • 新しいGAMPLプロシジャは、罰則付き尤度の推定を使用して、一般化加法モデルを当てはめるハイパフォーマンスプロシジャです。
  • 新しいSURVEYIMPUTEプロシジャは、予備的なアンケートの項目の欠損値を、同じ項目の観測値で置換して補完します。補完法には、単一値hot-deck補完および多重hot-deck補完や、fully efficient fractional補完が含まれます。
  • BCHOICEプロシジャでは、ロジットモデルの選択セットに多数の選択肢を提供できます。
  • 正確なmid-p、尤度比、Wald修正信頼区間をFREQプロシジャによって生成されるオッズ比に使用できます。
  • GLIMMIXプロシジャは、マルチレベルモデルにPinheiro and Chao (2006)のマルチレベル適合ガウス求積アルゴリズムを提供します。このアルゴリズムにより、変量効果を多数含むモデルに対する計算とメモリの要件が大幅に軽減されます。
  • GLMSELECTプロシジャは、グループLASSO法をサポートします。
  • IRTプロシジャは、一般化部分採点モデルを当てはめます。
  • LIFETESTプロシジャは、競合リスクデータのノンパラメトリックな分析を実行します。
  • LOGISTICプロシジャは、隣接カテゴリロジットモデルを順序応答データに当てはめます。
  • MCMCプロシジャは、常微分方程式(ODE)ソルバと一般積分関数を追加し、微分方程式を含むモデル(PKモデルなど)または積分が必要なモデル(周辺尤度モデルなど)の当てはめを可能にします。
  • NPAR1WAYプロシジャは、2標本データの層別ランクベース分析を実行します。
  • POWERプロシジャは、Coxの比例ハザード回帰モデルをサポートします。
  • 分類と回帰ツリーのHPSPLITプロシジャは更新され、MODELとCLASSのステートメントとオプション、クロスバリデーションプロット、ROCS曲線が含まれました。
  • 一般化線形モデルのモデル選択のHPGENSELECTプロシジャは、LASSO法をサポートするようになりました。
詳細については、What’s New in SAS/STAT 14.1 (SAS/STAT 14.1 User’s Guide)を参照してください。

SAS/STAT 13.2

SAS/STAT 13.2は、SAS 9.4M2以降のリリースで稼働します。
ここでは、新機能と拡張の一部を説明します。
  • 新しいICPHREGプロシジャは、比例ハザード回帰モデルを区間打ち切りデータに当てはめます。
  • 新しいSPPプロシジャは、空間点パターンを分析します。
  • 評価版GEEプロシジャは、Liang and Zeger (1986)の一般化推定方程式(GEE)推定法を使用して、縦断的データに一般化線形モデルを当てはめます。加重GEE分析も提供します。
  • FACTORプロシジャは、パスダイアグラムを生成します。
  • FMMプロシジャは、多項モデルを当てはめます。
  • IRTプロシジャは、ポリコリック相関行列、項目特性曲線、検定情報曲線プロットを生成します。
  • MCMCプロシジャは、MODEL、RANDOM、PRIORステートメントのカテゴリカル分布をサポートします。
  • NLMIXEDプロシジャでは、2つ以上のRANDOMステートメントを指定して、階層的非線形混合モデルを当てはめられます。
  • SEQDESIGNプロシジでは、非生存データのステージにおいて、整数値サンプルサイズに相当する上限調整済み計画を作成できます。
  • LOGISTICプロシジャでは、名義応答および部分比例オッズモデルのパラメータに対する制約を追加または緩和できます。
  • FREQプロシジャは、オッズ比と相対リスクに対するスコア信頼限界を提供するようになりました。
  • GLMSELECTプロシジャでは、セーフスクリーニングを適用し、独立性スクリーニング法で多数の回帰子を削減してより小さいサブセットを作成し、このサブセットからモデル選択が実行されるようにします。
詳細については、What’s New in SAS/STAT 13.2 (SAS/STAT 13.2 User’s Guide)を参照してください。

SAS/STAT 13.1

SAS/STAT 13.1は、SAS 9.4M1以降のリリースで稼働するメジャーリリースです。
ここでは、新機能と拡張の一部を説明します。
  • 評価版のBCHOICEプロシジャは、離散選択モデルのBayesian分析を実行します。
  • 新しいICLIFETESTプロシジャは、区間打ち切りデータのノンパラメトリックな生存時間分析を実行します。
  • 評価版IRTプロシジャは、項目応答モデルを当てはめます。
  • MIプロシジャは感度分析を容易にするためMNARステートメントを提供するようになりました。
  • GENMODプロシジャでTweedie分布をサポートするようになりました。
  • Fine and Gray (1999)の競合リスクモデルをPHREGプロシジャで使用できます。
  • NLINプロシジャを使用すると、パラメータの信頼区間のブートストラップ推定値、パラメータ推定値の共分散行列と相関行列のブートストラップ推定値の両方が作成できます。
  • MCMCプロシジャはマルチスレッド対応になりました。
  • パスダイアグラムがCALISプロシジャで使用できます。
  • PROC GLM型のMANOVAと反復測定の検出力をGLMPOWERプロシジャで計算できるようになりました。
  • SURVEYMEANSプロシジャは、ドメイン分位点推定を求めます。
ここでは、SAS/STATの新しいハイパフォーマンス機能とプロシジャの一部を説明します。
  • 新しいHPCANDISCプロシジャは、ハイパフォーマンス正準判別分析を実行します。
  • 新しいHPFMMプロシジャは、ハイパフォーマンス有限混合モデル分析を実行します。
  • 新しいHPPRINCOMPプロシジャは、ハイパフォーマンス主成分分析を実行します。
  • HPREGプロシジャのSELECTIONステートメントのSCREENオプションは、多数の回帰変数を最終モデルが選択される程度の小さいサブセットに減らすステージのスクリーニングを要求します。
詳細については、What’s New in SAS/STAT 13.1 (SAS/STAT 13.1 User’s Guide)を参照してください。

SAS/STAT 12.3

SAS/STAT 12.3はSAS/STATソフトウェアのメンテナンスリリースであり、SAS 9.4で稼働します。
さらに、SAS High-Performance Statistics製品の構成要素であるプロシジャをSAS/STATで単一マシンモードで使用できます。データの特性やモデルの複雑さによって異なりますが、類似したマルチスレッド対応でないSAS/STAT機能よりもパフォーマンスが向上する可能性があります。また、これらのプロシジャには、HPGENSELECTプロシジャでは一般化線形モデルのモデル選択ができるなどの、新機能が用意されています
詳細については、Overview of SAS/STAT High-Performance Procedures (SAS/STAT User’s Guide: High-Performance Procedures)を参照してください。
前のページ|次のページ|ページの先頭へ
最終更新: 2017/07/28