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一元度数表タスク

一元度数表タスクについて

一元度数表タスクでは、データから度数表を生成します。このタスクを使用して二項検定およびカイ2乗検定を実行することもできます。
このタスクの用途の1つとして、新薬の効能分析が挙げられます。たとえば、医学研究者グループが皮膚状態の新しい治療法の有効性を評価したいと考えているとします。この取り組みに参加するクリニックの皮膚科医は、研究の実施方法と状態の評価方法について研修を受けます。研修後、2人の皮膚科医は、予備的研究を基に患者の皮膚状態を調べ、同じ症状の患者を評価します。2人の診断内容の一致を評価するために、一元度数表タスクを使用できます。
注: このタスクを使用するには、SAS/STATが必要です。

例:販売台数の一元度数表

この例では、各販売地域の販売台数を分析します。
この例を作成するには、次の操作を実行します。
  1. タスクセクションで、統計量フォルダを展開し、一元度数表をダブルクリックします。一元度数表タスクのユーザーインターフェイスが開きます。
  2. データタブで、SASHELP.PRICEDATAデータセットを選択します。
  3. 次の役割に列を割り当てます。
    役割
    列名
    役割
    分析変数
    売上
    追加役割
    グループ分析
    地域名
  4. タスクを実行するには、実行をクリックします。
結果の一部を次に示します。
販売台数の度数表

役割へのデータの割り当て

一元度数表タスクを実行するには、分析変数役割に列を割り当てる必要があります。
役割
説明
役割
分析変数
分析する変数を指定します。この役割に割り当てる変数ごとに一元度数表が作成されます。この役割には、少なくとも1つの変数を割り当てる必要があります。
追加役割
度数カウント
度数カウントとして使用する変数を指定します。この役割に変数を割り当てると、度数表内の各オブザベーションがn件のオブザベーションを表すものとされます。この例では、nは該当する行の度数カウントの値です。この役割に割り当てることができる変数は1つのみです。
グループ分析
表の並べ替え基準とする変数を1つ以上指定します。グループごとに分析が行われます。

オプションの設定

オプション名
説明
ブロット
デフォルトでは、プロットは結果に含まれています。度数プロットおよび累積度数プロットを作成するには、度数表を表示するチェックボックスを選択します。カイ2乗の適合度の偏差プロットを作成するには、漸近検定チェックボックスを選択します。
結果でプロットを非表示にするには、プロットの表示を抑制するチェックボックスを選択します。
度数とパーセント
度数表を表示する
度数表を作成するかどうかを指定します。
パーセントを含める
分析変数の各値の度数および合計度数のパーセントを含む度数表を作成します。
累積度数とパーセントを含める
分析変数の各値の度数および累積度数を含む度数表を作成します。
統計量
二項比率に関する検定
漸近検定を実行するかどうかを指定します。二項比率の場合、帰無仮説の比率と信頼水準を指定します。
カイ 2 乗適合度検定
漸近検定を実行するかどうかを指定します。
正確なp値を直接計算する代わりに正確なp値のモンテカルロ推定を計算するには、モンテカルロ推定を使用するチェックボックスを選択します。モンテカルロ推定は、正確な値を計算するには大量の時間とメモリが必要となり、漸近近似では十分でない大規模な問題に適しています。
Exact Computations Methods
注: このセクションは、二項比率に関する検定またはカイ2乗適合度検定の統計量で正確検定チェックボックスを選択している場合に表示されます。
計算時間を制限する
各クロス集計表の各p値の計算時間制限(秒数)を指定します。デフォルト値は300秒(つまり5分)です。
欠損値
度数表に含める
度数表に欠損値を含めます。
パーセントと統計量に含める
二項検定やカイ2乗検定およびパーセント計算に欠損値の度数を含めます。
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