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時系列探索タスク

時系列探索タスクについて

時系列探索タスクは、時系列データを表示し、分析することができるグラフや統計量を作成します。

例:SASHELP.PRICEDATAデータセットの探索

この例を作成するには、次の操作を実行します。
  1. タスクセクションで、予測フォルダを展開し、時系列探索をダブルクリックします。時系列探索タスクのユーザーインターフェイスが開きます。
  2. データタブで、SASHELP.PRICEDATAデータセットを選択します。
  3. 次の役割に列を割り当て、オプションを指定します。
    1. 従属変数役割にsale変数を割り当てます。
    2. 追加役割見出しを展開します。時間ID役割にdate変数を割り当てます。間隔ドロップダウンリストから四半期を選択します。
    3. 役割見出しの下で変換テーブルを探します。sale変数の累積ドロップダウンリストを探し、累積手法としてSUMを選択します。
  4. 分析タブをクリックし、次の時系列プロットを選択します。
    • 時系列
    • 時系列ヒストグラム
    • 季節サイクル
  5. タスクを実行するには、実行をクリックします。
結果の最初の部分は、入力データセットを説明しています。この情報は、時間ID変数の名前と間隔と従属変数に関する情報を示しています。
入力データセットの概要
時系列プロットは、この製品の売上に周期的な性質があることを示唆しています。
売上の時系列プロット
ヒストグラムは、時系列の売上の分布を示しています。正規分布とカーネル分布の両方がヒストグラムに重ね合わさっています。
売上の時系列値の分布
季節サイクルプロットは、売上が第2四半期でピークになり、第4四半期で最も低いことを示しています。
売上の季節サイクル

役割へのデータの割り当て

時系列探索タスクを実行するには、従属変数役割に列を割り当てる必要があります。
役割
説明
役割
従属変数
従属変数を指定します。
独立変数
任意の説明、入力、予測、または原因因子変数を指定します。この役割に割り当てることができるのは数値変数のみです。
変換
従属変数と独立変数の変換と階差を指定します。時間ID役割に変数を割り当てる場合、累積手法も指定できます。季節長が1より大きい場合、季節階差を指定することができます。
追加役割
時間ID
時間ID値を含む列を指定します。
プロパティ
間隔
時間ID変数の間隔を指定します。SAS時間間隔の詳細については、SAS時間間隔についてを参照してください。
乗数
時間間隔の乗数を指定します。デフォルトでは、乗数は1です。この値は負にすることはできません。
シフト
時間間隔のシフトを指定します。デフォルトでは、この値は1です。この値は負にすることはできません。
季節長
時間間隔の季節性を指定します。デフォルト値は、時間間隔に依存します。
追加役割
季節長
時間ID変数を割り当てない場合に、データの季節性を指定することができます。
グループ分析
分類(BY)変数として使用する1つまたは複数の変数を示します。

分析オプションの設定

オプション名
説明
時系列プロット
結果に次の時系列プロットを含めることができます。
  • 時系列プロット
  • 時系列ヒストグラム
  • 季節サイクル
統計量
結果に次の統計量を含めることができます。
  • 累積された時系列の記述統計量
  • 季節統計情報のテーブル
  • 季節分解と調整テーブル
  • トレンド統計量テーブル
自己相関分析
自己相関分析の実行
結果に自己相関分析を含めることを指定します。
表示するプロットを選択する
結果に表示するプロットを指定します。デフォルトでは、結果は、自己相関分析パネルを示します。ただし、結果にプロットを含めるかどうかを選択することもできます。
  • 自己相関関数
  • 正規化された自己相関関数
  • 偏自己相関関数
  • 正規化された偏自己相関関数
  • 逆自己相関関数
  • 正規化された逆自己相関関数
  • ホワイトノイズの確率検定
  • ホワイトノイズの確率検定 (対数尺度)
ラグの数
ラグ値を指定します。デフォルトでは、ラグ値は0です。
相互相関分析
注: 相互相関分析を実行するには、独立変数役割に変数を割り当てる必要があります。
相互相関分析の実行
結果に相互相関分析を含めることを指定します。
ブロット
結果に含めるプロットを指定します。クロス時系列プロットがデフォルトで含まれます。また、相互相関関数プロットと正規化された相互相関関数プロットを含めることもできます。
分解分析
注: 分解分析を実行するには、季節サイクルの長さが1よりも大きくなければなりません。
分解分析の実行
結果に分解分析を含めることを指定します。
表示するプロットを選択する
結果に含めるプロットを指定します。デフォルトでは、分解パネルが含まれます。次のプロットを含めるように選択することもできます。
  • 成分のプロット
  • 季節調整成分のプロット
  • 季節調整成分のプロット(変化の割合)
分解方法
選択した分解分析プロットを作成するときに使用する分解方法を指定します。
スペクトル密度分析
スペクトル密度推定プロット
結果にスペクトル密度プロットを含めるかどうかを指定します。
最小期間
スペクトル密度プロットに含める最小期間を指定します。この値には、0以上32,767以下の整数を使用する必要があります。
詳細
分析前に時系列をその平均で調整する
フーリエ分解を実行する前に、時系列をその平均で調整するべきかどうかを指定します。
分析ドメイン
平滑化関数をどのように解釈するかを指定します。次のオプションのいずれかを選択できます。
  • 度数は、ピリオドグラム順序を平滑化します。これがデフォルトです。
  • 時間は、時系列自己共分散関数のフィルタとして核を適用します。
核設定
核関数
分析で使用する核関数を指定します。デフォルトでは、核関数は指定されません。次のオプションのいずれかを選択できます。
  • Parzen核
  • Bartlett核
  • Tukey-Hanning核
  • 切り捨てられた核
  • 2次スペクトル核
尺度係数
核関数の尺度係数を指定します。
指数
核関数の指数を指定します。
単位根検定分析
Augmented Dickey-Fuller検定の実行
Augmented Dickey-Fuller検定を実行するかどうかを指定します。
拡大次数
Dickey-Fuller検定の拡大次数を指定します。この値には、0以上1,000以下の整数を使用する必要があります。
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