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入門ガイド: マクロ機能

このドキュメントは、SASのマクロ機能の言語リファレンスです。このドキュメントは、SASマクロ言語プロセッサのリファレンスであり、SASマクロ言語要素を定義します。このセクションでは、簡単な例を使用してSASマクロ機能を説明します。
マクロ機能は、SASを拡張し、カスタマイズするためのツールです。この機能によって、共通のタスクを実行するために入力する必要のあるテキスト量が減ります。マクロ機能を使用して、文字列またはSASプログラムステートメントのグループに名前を割り当てることができます。テキスト自体を操作する代わりに、作成した名前で操作することができます。
SASマクロ言語は、ストリングベースの言語です。SASマクロ言語では、16進文字定数の使用はサポートされません。
注: SASマクロ言語では、印刷できない文字を16進値を使用して指定することはサポートされません。
SASプログラムまたはコマンドプロンプトでマクロ機能名を使用すると、マクロ機能は必要に応じてSASステートメントやコマンドを生成します。その後、SASはそれらのステートメントを受け取り、通常の方法で入力したステートメントと同様に使用します。
マクロ機能には、次の2つのコンポーネントがあります。
マクロプロセッサ
SASの一部として動作します。
マクロ言語
マクロプロセッサとの通信に使用される構文です。
SASがプログラムテキストをコンパイルすると、次の2つの区切り文字によってマクロプロセッサの処理が起動されます。
&名前
マクロ変数を参照します。マクロ変数を使用した文字列の置換で、マクロ変数の作成方法が説明されています。&名前の形式は、マクロ変数参照と呼ばれています。
%名前
マクロを参照します。マクロを使用したSASコードの生成 で、マクロの作成方法が説明されています。%名前の形式は、マクロ呼び出しと呼ばれています。
プログラムテキストがコンパイルされて実行される前に、マクロプロセッサによって生成されるテキスト置換が実行されます。マクロ機能は、DATAステップで使用されるのに似たステートメントと関数を使用します。ただし、重要な違いは、マクロ言語要素がテキスト置換のみを可能にし、プログラムやコマンドの実行中には存在しないということです。
注: %で始まる3つのSASステートメントは、マクロ機能の一部ではありません。それらの要素は、次のドキュメントに含まれる%INCLUDE、%LIST、および%RUNステートメントです:SAS ステートメント: リファレンス
次の図に、このドキュメントで使用される構文を示します。
構文規則
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