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IMPLMACシステムオプション

ステートメントスタイルマクロの呼び出しを制御します。

該当要素: 構成ファイル、OPTIONSウィンドウ、 OPTIONSステートメント、SAS起動時
カテゴリ: マクロ
PROC OPTIONS GROUP= MACRO
種類: システムオプション
デフォルト: NOIMPLMAC

構文

IMPLMAC | NOIMPLMAC

必須引数

IMPLMAC

マクロプロセッサが、サブミットされた各ステートメントの先頭ワードを調べて、それがステートメントスタイルのマクロ呼び出しであるかどうかを判定するようにします。

注: IMPLMACオプションを有効にすると、SASシステムはまずマクロライブラリを検索し、サブミットされたSASステートメントの先頭ワードと同じ名前のマクロが見つかった場合、そのマクロを実行します。この場合、予期せぬ結果が発生することがあります。

NOIMPLMAC

ステートメントスタイルのマクロ呼び出しに関して、いかなるチェックも行いません。これがデフォルトの設定です。NOIMPLMACオプションが有効である場合にマクロプロセッサがステートメントスタイルのマクロ呼び出しを検出すると、マクロプロセッサはその呼び出しをSASステートメントとして扱います。そのコマンドが無効な場合や使用法が誤っている場合にはエラーメッセージが出力されます。

詳細

IMPLMACシステムオプションは、ステートメントスタイルマクロとして定義されたマクロがステートメントスタイルで呼び出されるかどうかを制御します。または、そのようなマクロをネームスタイルのマクロ呼び出しとして呼び出す必要があるかどうかを制御します。次の2つの例は、ステートメントスタイルのマクロ呼び出しとネームスタイルのマクロ呼び出しの例をそれぞれ表しています。
  • macro-name parameter-value-1  parameter-value-2;
  • %macro-name(parameter-value-1, parameter-value-2)
IMPLMACオプションを指定すると、マクロ機能は、各SASステートメントの先頭ワードに対応する名前を見つけようとして、現在のセッション中にコンパイルされたマクロを検索するため、処理時間が増大します。MSTOREDオプションが有効である場合、コンパイル済みマクロを含んでいるライブラリからそのワードに対応する名前が検索されます。MAUTOSOURCEオプションが有効である場合、自動呼び出しライブラリからそのワードに対応する名前が検索されます。さらにMRECALLシステムオプションも有効である場合、前回の検索でワードが見つからなかった場合でも検索が続行されるため、より多くの処理時間がかかる可能性があります。
どのオプションが有効であるかにかかわらず、ネームスタイルの呼び出しを使用すれば、ステートメントスタイルマクロを含むすべてのマクロを呼び出すことができます。
注: 自動呼び出しライブラリやコンパイル済みマクロカタログ内のメンバが既存のウィンドウ環境コマンドと同じ名前を持つ場合、CMDMACオプションが有効であるならば、SASシステムはまずマクロを検索します。この場合、予期せぬ結果が発生することがあります。

比較

マクロを呼び出す場合には、ネームスタイルのマクロ呼び出しを使用する方が効率的です。ネームスタイルのマクロ呼び出しでは、マクロプロセッサは、パーセント記号に続くワードに対応するマクロ名のみを検索するためです。
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