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マクロプロセッサが定義するマクロ変数

SASを起動すると、マクロプロセッサによって自動マクロ変数が作成されます。これらの変数は、SASセッションに関連する情報を提供します。自動マクロ変数は、ローカルであるSYSPBUFFを除き、グローバルです。
自動マクロ変数を使用するには、マクロ変数名の前にアンパサンドを付けて参照します(たとえば、&SYSJOBID)。次のFOOTNOTEステートメントには、自動マクロ変数SYSDAYおよびSYSDATE9への参照が含まれています。
footnote "Report for &sysday, &sysdate9";
現在のSASセッションが2011年12月16日に起動されている場合、マクロ変数を置換することによって、SASは次のステートメントを受け取ります。
FOOTNOTE "Report for Friday, 16DEC2011";
自動マクロ変数は、多くの場合、条件付き論理(返される値によってアクションが決まる%IFステートメントなど)で役立ちます。詳細については、%IF-%THEN/%ELSEステートメントを参照してください。
読み込みおよび書き込みステータスを持つ自動マクロ変数には、値を割り当てることができます。しかし、読み込み専用ステータスを持つ自動マクロ変数に値を割り当てることはできません。次のテーブルに、SASマクロプロセッサによって作成された自動マクロ変数と、それらの読み込みおよび書き込みステータスを示します。
使用可能なすべての自動マクロ変数を表示するには、%PUT _AUTOMATIC_を使用します。
特定のプラットフォームでのみ作成される、システム固有のマクロ変数もあります。それらは、ホスト関連のドキュメントに記載されています。共通のマクロ変数については、効率的なマクロとポータブルマクロの作成に示されています。 他のSASソフトウェア製品でも、マクロ変数が提供されています。それらについては、マクロ変数を使用する製品のドキュメントで説明されています。これらのタイプのマクロ変数は、いずれも自動マクロ変数とは見なされません。
カテゴリ別自動マクロ変数
ステータス
変数
内容
読み込みおよび書き込み
SYSBUFFR
%INPUTからの不一致テキスト
SYSCC
SASによって動作環境に返される現在の条件コード(動作環境の条件コード)
SYSCMD
マクロウィンドウのコマンドラインに入力された認識できない最後のコマンド
SYSDEVIC
現在のグラフィックデバイスの名前
SYSDMG
損傷したデータセットに対して実行されたアクションを反映するリターンコード
SYSDSN
2つのフィールド内の最新のSASデータセットの名前
SYSFILRC
FILENAMEステートメントによって設定されたリターンコード
SYSLAST
1つのフィールド内の最新のSASデータセットの名前
SYSLCKRC
LOCKステートメントによって設定されたリターンコード
SYSLIBRC
LIBNAMEステートメントによって設定されたリターンコード
SYSLOGAPPLNAME
LOGAPPLNAMEオプションの値
SYSMSG
マクロウィンドウに表示されるメッセージ
SYSPARM
SYSPARM=システムオプションで指定された値
SYSPBUFF
マクロパラメータ値のテキスト
SYSRC
システム関連のさまざまなリターンコード
読み込み専用
SYSADDRBITS
アドレスのビット数
SYSCHARWIDTH
文字の幅の値
SYSDATASTEPPHASE
DATAステップの現在の実行フェーズの値
SYSDATE
SASジョブまたはSASセッションの実行が開始された日付を表す文字値(年が2桁)
SYSDATE9
SASジョブまたはSASセッションの実行が開始された日付を表す文字値(年が4桁)
SYSDAY
SASジョブまたはSASセッションの実行が開始された曜日
SYSENCODING
SASセッションのエンコーディングの名前
SYSENDIAN
現在のセッションのバイトオーダー
SYSENV
フォアグラウンドまたはバックグラウンドのインジケータ
SYSERR
SASプロシジャとDATAステップによって設定されるリターンコード
SYSERRORTEXT
SASログ表示用にフォーマットした最終エラーメッセージの本文
SYSHOSTINFOLONG
HOSTINFOLONGオプションが指定されている場合、動作環境情報
SYSHOSTNAME
動作環境のホスト名
SYSINDEX
このセッション中に実行が開始されたマクロの数
SYSINFO
リターンコード情報
SYSJOBID
現在のバッチジョブ名またはユーザーID (ホスト環境によって変わる)
SYSMACRONAME
現在実行されているマクロの名前
SYSMENV
現在のマクロ実行環境
SYSNCPU
SASが計算に使用できる現在のプロセッサの数
SYSNOBS
プロシジャまたはDATAステップによって最後に作成されたデータセットのオブザベーション数
SYSODSESCAPECHAR
プログラム内のODS ESCAPECHAR=の値
SYSODSPATH
Output Delivery System(ODS)のPATH変数の値
SYSPRINTTOLIST
PRINTTOプロシジャにより設定されるLISTファイルのリダイレクト先のパスが格納されます。
SYSPRINTTOLOG
PRINTTOプロシジャにより設定されるLOGファイルのリダイレクト先のパスが格納されます。
SYSPROCESSID
現在のSASプロセスのプロセスID
SYSPROCESSMODE
在のSASセッションの実行モードまたはサーバーの種類
SYSPROCESSNAME
現在のSASプロセスのプロセス名
SYSPROCNAME
処理中の現在のプロシジャの名前
SYSSCP
オペレーティングシステムの略称
SYSSCPL
オペレーティングシステムの名前
SYSSITE
サイトに割り当てられた番号
SYSSIZEOFLONG
現在のセッションでのロング整数のバイト長
SYSSIZEOFPTR
ポインタのバイトサイズ
SYSSIZEOFUNICODE
現在のセッションでのユニコード文字のバイト長
SYSSTARTID
最後のSTARTSASステートメントから生成されたID
SYSSTARTNAME
最後のSTARTSASステートメントから生成されたプロセス名
SYSTCPIPHOSTNAME
複数のTCP/IPスタックがサポートされている場合の、ローカル動作環境とリモート動作環境のホスト名
SYSTIME
SASジョブまたはSASセッションの実行が開始された時刻を表す文字値
SYSTIMEZONE
TIMEZONEオプションに基づいたタイムゾーン名
SYSTIMEZONEIDENT
TIMEZONEオプションに基づいたタイムゾーンID
SYSTIMEZONEOFFSET
TIMEZONEオプションに基づいた現在のタイムゾーンのオフセット
SYSUSERID
現在のSASプロセスのユーザーIDまたはログイン
SYSVER
実行中のSASソフトウェアのリリース番号またはバージョン番号
SYSVLONG
SASソフトウェアのリリース番号とメンテナンスレベルに2桁の年を加えた値
SYSVLONG4
SASソフトウェアのリリース番号とメンテナンスレベルに4桁の年を加えた値
SYSWARNINGTEXT
SASログ表示用にフォーマットした最終警告メッセージの本文
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