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マクロステートメント

マクロステートメントの使用

マクロ言語ステートメントは、マクロプロセッサに特定の操作を実行するよう命令します。マクロ言語ステートメントは、キーワードの文字列、SAS名、および特殊文字と演算子から成り、セミコロンで終わります。一部のマクロ言語ステートメントは、マクロ定義の内部でのみ使用できます。それ以外のマクロステートメントは、SASセッションやSASジョブの任意の場所で、マクロ定義の内外にかかわらず使用できます。SASセッションやSASジョブにおけるマクロ定義の外側のことをオープンコードと呼びます。マクロ定義とオープンコードの両方で使用可能なマクロ言語ステートメントを、次の表に示します。
マクロ定義とオープンコードで使用されるマクロ言語ステートメント
ステートメント
説明
%* コメント
コメントテキストを指定します。
%COPY
SASライブラリから、指定された項目をコピーします。
%DISPLAY
マクロウィンドウを表示します。
%GLOBAL
実行中のSASセッション全体で使用可能なマクロ変数を作成します。
%INPUT
マクロの実行中に、マクロ変数へ値を入力します。
%LET
マクロ変数を作成し、その変数に値を割り当てます。
%MACRO
マクロ定義を開始します。
%PUT
テキストまたはマクロ変数の値を、SASログに書き込みます。
%SYMDEL
引数で指定されたマクロ変数を削除します。
%SYSCALL
SAS CALLルーチンを呼び出します。
%SYSEXEC
オペレーティングステムのコマンドを実行します。
%SYSLPUT
リモートホスト上またはリモートサーバー上で新しいマクロ変数を定義したり、既存のマクロ変数の値を変更したりします。
%SYSMACDELETE
WORK.SASMACRカタログからマクロ定義を削除します。
%SYSMSTORECLEAR
コンパイル済みマクロを終了し、SASMSTORE=ライブラリをクリアします。
%SYSRPUT
リモートホスト上にあるマクロ変数の値を、ローカルホスト上にあるマクロ変数に割り当てます。
%WINDOW
カスタマイズされたウィンドウを定義します。
マクロ定義内でのみ使用可能なマクロ言語ステートメントを、次の表に示します。
マクロ定義内でのみ使用されるマクロ言語ステートメント
ステートメント
説明
%ABORT
現在のDATAステップ、SASジョブ、またはSASセッションで実行されているマクロを停止します。
%DO
%DOグループを開始します。
%DO (反復)
インデックス変数の値に基いて、ステートメントを反復して実行します。
%DO %UNTIL
条件がtrueになるまで、ステートメントを反復して実行します。
%DO %WHILE
条件がtrueである間、ステートメントを反復して実行します。
%END
%DOグループを終了します。
%GOTO
指定したラベルにマクロ処理を分岐させます。
%IF-%THEN/%ELSE
マクロの一部を条件付きで処理します。
%ラベル
%GOTOステートメントの分岐先を指定します。
%LOCAL
マクロ変数を作成します。このマクロ変数は、その変数自身が定義されているマクロの実行中にのみ使用可能です。
%MEND
マクロ定義を終了します。
%RETURN
実行中のマクロを正常終了します。

自動評価を実行するマクロステートメント

一部のマクロステートメントは、算術演算式または論理式の評価に基いて、演算を実行します。評価は、%EVAL関数を自動的に呼び出すことによって実行されます。マクロで%EVAL以外のステートメントを使用しているときに、%EVALの問題を示すエラーメッセージが表示された場合、次のいずれかのステートメントを確認します。これらのマクロステートメントは、自動評価を実行します。
  • %DO macro-variable=expression %TO expression <%BY expression>;
  • %DO %UNTIL(expression);
  • %DO %WHILE(expression);
  • %IF expression %THEN action;
式のオペランドと演算子の詳細については、マクロ式を参照してください。
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