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SAS 9.4マクロ機能の新機能

概要

マクロ言語機能には、次のような拡張機能が追加されています。
  • 新しい自動マクロ変数。これらの変数を使うことで、一般的なタスクの実行に必要となるテキストの量を削減できます。
  • マクロステートメントの新規および拡張オプション。これにより、セキュアマクロの作成と、SASプログラムの他の部分とマクロとの統合ができるようになります。
  • 「SASマクロ機能エラーと警告メッセージ」という付録が追加されました。

SASマクロ機能エラーと警告メッセージ

「SASマクロ機能エラーと警告メッセージ」という新しい付録が本書に追加されています。この付録には、SASマクロ機能のエラーメッセージと警告メッセージ、それらの原因と解決方法が示されています。

新規自動マクロ変数

新しく追加された自動マクロ変数は次のとおりです。
  • SYSDATASTEPPHASEは、マクロがDATAステップの正しいフェーズで実行を確保します。
  • SYSHOSTINFOLONGには、HOSTINFOLONGオプションが指定された場合に表示される動作環境の情報が格納されます。
  • SYSPROCESSMODEには、現在のSASセッションの実行モードまたはサーバーの種類が格納されます。
  • SYSTIMEZONEには、TIMEZONEオプションの現在の値に基づいたタイムゾーン名が格納されます。
  • SYSTIMEZONEIDENTには、TIMEZONEオプションの現在の値に基づいたタイムゾーンIDが格納されます。
  • SYSTIMEZONEOFFSETには、TIMEZONEオプションの現在の値に基づいたタイムゾーンのオフセットが格納されます。

マクロステートメントの新しいオプション

新しく追加されたマクロステートメントのオプションは次のとおりです。
  • %GLOBALステートメントの新しいオプションREADONLYは、新しい読み込み専用のグローバルマクロ変数を作成します。
  • %LOCALステートメントの新しいオプションREADONLYは、新しい読み込み専用のローカルマクロ変数を作成します。
  • SAS 9.4のメンテナンスリリース2では、2つの新しいオプションが%PUTステートメントに追加されました。_READONLY_オプションは、スコープに関係なく、ユーザー定義の読み込み専用マクロ変数をすべてリストします。_WRITABLE_オプションは、スコープに関係なく、ユーザー定義の読み込み/書き込みマクロ変数をすべてリストします。

マクロシステムオプションの拡張

SAS 9.4のメンテナンスリリース3では、MVARSIZEシステムオプションのデフォルト値が65534に変更されています。
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