ANYALPHA関数

文字列から英字を検索し、最初に検索された文字の位置を返します。

カテゴリ:

文字

制限事項:

この関数は、I18Nレベル1に準拠しています。英語以外の言語を使用する場合、可能な限りI18Nレベル1の関数の使用は避けてください。特定の環境下では、I18Nレベル1の関数は、2バイト文字セット(DBCS)または複数バイト文字セット(MBCS)エンコーディングを使用すると正常に動作しない場合があります。

例2: ANYALPHA関数を使用した制御文字の識別

構文

ANYALPHA(string <,start>)

必須引数

string

検索する文字の定数、変数または式です。

オプション引数

start

検索を開始する位置を指定し、検索の方向を指定する整数です(省略可能)。

詳細

ANYALPHA関数の結果は、有効になっている変換テーブル(TRANTAB=システムオプション (SAS各国語サポート(NLS):リファレンスガイド) を参照)に直接依存し、ENCODING およびLOCALEシステムオプションに間接的に依存します。

ANYALPHA関数は、文字列で最初に出現する大文字または小文字を検索します。このような文字が検出されると、ANYALPHAはその文字の文字列の位置を返します。このような文字が検出されないと、ANYALPHAは0の値を返します。

1つの引数のみを使用する場合、ANYALPHAは文字列の先頭から検索を開始します。2つの引数を使用する場合、第2引数startの絶対値で検索の開始位置を指定します。検索方向は次のように決まります。

startの値が正の場合、検索は右方向に進みます。
startの値が負の場合、検索は左方向に進みます。
startの値が文字列の負の長さよりも小さい場合、文字列の末尾から検索が開始されます。

ANYALPHAは、次のいずれかに該当する場合にゼロ値を返します。

検索文字が見つからない。
startの値が文字列の長さよりも大きい。
startの値が0になっている。

比較

ANYALPHA関数は、文字列から英字を検索します。NOTALPHA関数は、文字列から英字でない文字を検索します。

例

例1: 文字列からの英字の検索

次の例では、ANYALPHA関数を使用して文字列から左から右の順に英字を検索します。

data _null_;    
   string='Next = _n_ + 12E3;';  
   j=0;  
   do until(j=0);  
      j=anyalpha(string, j+1);  
      if j=0 then put +3 "That's all";  
      else do;          
         c=substr(string, j, 1);  
         put +3 j= c=;  
      end; 
   end;
run;

次の出力がログに書き込まれます。

j=1 c=N j=2 c=e j=3 c=x j=4 c=t j=9 c=n j=16 c=E That's all

例2: ANYALPHA関数を使用した制御文字の識別

次のプログラムを実行すると、ANYALPHA関数によって識別される制御文字が表示されます。

data test; 
do dec=0 to 255;
   byte=byte(dec);
   hex=put(dec, hex2.);
   anyalpha=anyalpha(byte);
   output;
 end;

 proc print data=test;
 run;

ANYALPHA関数

構文

必須引数

string

オプション引数

start

詳細

比較

例

例1: 文字列からの英字の検索

例2: ANYALPHA関数を使用した制御文字の識別

関連項目: