CALL SLEEPルーチン

範囲	n ≥ 0
ヒント	n引数に小数を使用する場合、1秒の何分の1かの間実行を中断するときは、unit引数が必要です。たとえば、`CALL SLEEP(.25);`では実行は中断されません。`CALL SLEEP(1.25);`では実行が1秒間中断されます。`CALL SLEEP(1.25, 1);`では実行が1.25秒間中断されます。

nに適用される時間の単位(秒)を指定します。たとえば、1は1秒、.001は1ミリ秒、5は5秒に相当します。

デフォルト

.001

DATAステップの実行およびそのDATAステップを実行するSASタスクを中断する時間をミリ秒(1000分の1秒)で指定します。

詳細

CALL SLEEPルーチンは指定した期間このCALLルーチンを呼び出すプログラムの実行を中断します。プログラムには、DATAステップ、マクロ、IML、SCLなど、CALLルーチンを呼び出せるものを指定できます。

次に、DATAステップPAYROLLの実行を1分10秒間中断するようにSASに指示する例を示します。

data payroll;
   call sleep(7000, .01);
   ...more SAS statements...
run;

次に、DATAステップBUDGETの実行を2013年3月1日午前3時まで中断するようにSASに指示する例を示します。SASでは、対象日とDATAステップの実行開始日時に基づいて中断の長さが計算されます。

data budget;
   sleeptime='01mar2013:03:00'dt-datetime();
   call sleep(sleeptime, 1);
   ...more SAS statements...;
run;

次の例では、CALL SLEEPルーチンで式を使用する方法を示します。

data _null_;
   call sleep(.5+.8,1);
run;

結果ログを次に示します。

CALL SLEEPルーチンで式を使用

NOTE:DATA statement used (Total process time): real time 1.30 seconds cpu time 0.00 seconds