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テーブルの使用に関する注意点

入力テーブル

ファクトテーブルとディメンションテーブルは、ユーザーがそれらをワークスペースにドラッグアンドドロップした後、スタースキーマ内で使用されます。デフォルトでは、データビルダは、ユーザーがワークスペース内にドロップした最初のテーブルをファクトテーブルとして見なします。ツールバー内にあるスタースキーマテーブルの編集をクリックして、別のファクトテーブルを選択します。
スタースキーマはサーバーによりメモリ内で形成されるため、最初のステップとして、これらのテーブルがメモリにロードされていることを確認します。スタースキーマを実行するたびにこれらのテーブルが転送されるため、性能が低下する場合があることに注意してください。逆に、両テーブルがサーバー上のメモリにすでにロードされている場合、スタースキーマの実行および出力の生成が高速になります。
同じSASHDATライブラリにあるテーブルを使用してスタースキーマを作成するとき、スタースキーマ内の1つ以上のテーブルは暗号化されているがSASHDATライブラリは暗号化されていない場合、スタースキーマの実行に失敗します。この場合、暗号化されたテーブルにはパスワードが必要であることを示すエラーメッセージが表示されます。これは、管理者が前に暗号化されたライブラリの暗号化をオフにすると発生します。あらかじめライブラリ内にあるテーブルは暗号化されたままになります。管理者がライブラリの暗号化をオンに戻すことにより問題を解決できます。詳細については管理者にお問い合わせください。

列プレフィックス

ディメンションテーブル名の最初の15文字とアンダースコアが、そのディメンションテーブルの列名のプレフィックスとして初期設定されます。出力テーブルの列名は、このプレフィックスと元の列名を組み合わせたものになります。
ただし、入力タブの最上部にあるメニューからテーブル名を選択すると、このプレフィックスに異なる値を指定できます。
ファクトテーブル内の列名は、プレフィックスにより変更されません。
ヒント
列名は最大で32文字です。列名が長い場合、プレフィックスを短くすると、オリジナルの列名をより多く保つことができます。

出力テーブルとメモリの節約

メモリを効率的に使用するために、スキーマのデフォルトの出力はビューになります。デフォルトでは、ビューを作成するために、出力タブの出力をビューとして作成チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすると、出力はテーブルになります。
出力がビューである場合、ビューへのアクセス時に、オリジナルのテーブルから行が作成されます。これがビューを使用する場合のメリットです。ビューを使用すると、出力テーブル全体が作成されることはなく、出力テーブルがすべてメモリ内に保持されることもありません。
注: ビューとして出力することを選択した場合、メモリ使用量には、スタースキーマがテーブルとして出力された場合と同様に、値が表示されます。
出力をビューとして作成チェックボックスをオフにしてスタースキーマからテーブルを作成する場合、お使いのシステムでそのテーブルを格納するために十分な量のメモリを確保する必要があります。スタースキーマの実行時にシステムでメモリが不足すると、出力テーブル用に使用されていたメモリが解放されるため、エラーメッセージが発行されます。
スキーマへの入力としてSAS LASR Analytic Serverテーブルを使用する場合、スタースキーマの出力テーブルは同一のライブラリを使用する必要があります。
SASHDATライブラリのテーブルを使用してスタースキーマを作成するとき、SASHDATライブラリパスとLASR出力ライブラリのタグが一致しない場合、スタースキーマの保存に失敗します。この場合、ライブラリパスがSAS LASR Analytic Serverタグと一致しないことを示すエラーメッセージが表示されます。タグがSASHDATライブラリパスに一致するLASRライブラリに出力テーブルを変更してください。SAS管理コンソールでLASRライブラリのタグを表示できます。詳細については、管理者にお問い合わせください。

パフォーマンスに関する注意点

LASRスタースキーマをビューとして作成することはテーブルを作成するよりも快適ですが、ビューを通じてデータにアクセスするとパフォーマンスが低下する場合があります。パフォーマンスへの影響度は、ディメンションテーブルのサイズによって異なります。ただし、データの受け渡しの数の方がより重要です。たとえば、百分位、箱ひげ図、適合統計モデルなどを要求する場合、データの受け渡しが複数回必要となります。これらの要求は、要約統計量を要求する場合よりも、パフォーマンスに大きな影響を与えます。
次の点に注意してください。
  • ビューの初回作成は、テーブルの作成よりも高速になります。ただし、ビューを通じでデータにアクセスする場合、テーブル内のデータに直接アクセスするよりも低速になります。
  • テーブルの作成はビューの作成よりも多くの物理メモリを必要とします。お使いのシステムに十分なメモリ容量がある場合、テーブルを作成すると、データアクセスに関して最適なパフォーマンスを実現できます。
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最終更新: 2019/12/12