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ジオグラフィーデータセット

SAS Visual Analyticsでは、個別のデータセット内に含まれる一連のルールとデータに基づいてポリゴンが生成されます。変更の必要な重要なデータセットが2つあります。

ATTRLOOKUPデータセット

ATTRLOOKUPデータセットには、個別の地域とそのポリゴンに関する情報が含まれています。13の変数があり、これが結合されて、地域の識別子についての情報が提供されます。カスタムポリゴン登録の一環として、新しいカスタム地域を識別するこのデータセットに追加行を追加します。
デフォルトでは、ATTRLOOKUPデータセットはSAS-config-dir/Lev1/SASApp/Data/valibにあります。
IDLABEL
地域に一意の名前を指定します。カスタム地域の登録時には、この値がカスタム地域全体で確実に一意になるようにする必要があります。これは、より高いレベルの連結が必要になる可能性があることを意味しています。たとえば、米国の郡のリストを登録する場合、複数の州に存在する郡名があるため、その名前に関連する米国の州を含める必要があることもあります。
注: IDLABELの値に特殊文字は含められません。
ID
地域に識別コードを指定します。SAS Visual Analyticsで使用可能なオリジナルポリゴンの場合、これは2文字の国識別子(例: オーストラリアがAU、米国がUS、英国がUK)、およびどの地域かを示す数値カウント(例: ニューサウスウェールズ = AU-1、ビクトリア = AU-2)の値の連結です。これは、レベル1の値に基づいています。レベル値については後述します。
注: IDの値は、ATTRLOOKUPデータセット全体で一意にする必要があります。
注: IDの値には、一重引用符や二重引用符を使用できません。
IDNAME
地域に一意の名前を指定します。カスタムポリゴンの場合、IDNAMEとIDLABELの値は同じです。
注: IDNAMEの値に特殊文字は含められません。
ID1NAME
サブ地域が属する地域のIDNAME値を識別します。たとえば、ノースカロライナのID1NAMEは米国で、ロンドンのID1NAMEは英国です。
注: ID1NAMEの値は、カスタム地域全体で一意にする必要があり、特殊文字を含めることはできません。
ID2NAME
レベル2の地区が属する地域を識別します。この変数は、SAS Visual Analytics 7.4では使用されません。
ID3NAME
レベル3の地区が属する地域を識別します。この変数は、SAS Visual Analytics 7.4では使用されません。
ISO
ISO国際国コード標準をデフォルト値として指定します。この数字は、ISOによって各国ごとに決定されまています。SAS Visual Analyticsで使用されている現在の国のISO値のリストは、http://support.sas.com/va73geoで参照できます。カスタムポリゴンの場合、この値はマップファイル内の未使用値にする必要があります。
ISONAME
ISO標準名をデフォルト値として指定します。カスタムポリゴンの場合、55文字未満の大文字の値にする必要があります。
キー
ルックアップキーを指定します。この値はIDNAMEおよびID1NAME変数の連結で、パイプ(|)文字で区切られています。
ID1
サブ地域が属する地域のID値を指定します。たとえば、ノースカロライナのID1はUSで、ロンドンのID1はUKです。ID1値は、ATTRLOOKUPデータセット全体で一意にする必要があります。
ID2
レベル2のサブ地域が属する地域のID値を指定します。この変数は、SAS Visual Analytics 7.4では使用されません。
ID3
レベル3のサブ地域が属する地域のID値を指定します。この変数は、SAS Visual Analytics 7.4では使用されません。
レベル
地域のレベルを指定します。レベル0の地域は国です。レベル1の地域は、州や省などの地区です。レベル2とレベル3の地域は、SAS Visual Analyticsでは現在サポートされていません。
カスタムポリゴン配置プログラムでは、カスタムポリゴンエリア全体を表す新しい地域(レベル=0)、および個々のカスタム地域やポリゴンを表す地区(レベル=1)が作成されます。

CENTLOOKUPデータセット

CENTLOOKUPデータセットには、個別地域の重心(中心ポイント)とそのポリゴンデータを含むマップファイルに関する情報が含まれています。重心に関する情報は、SAS Visual Analyticsでバブルプロットや散布図のジオグラフィービジュアルのために使用されています。
デフォルトでは、CENTLOOKUPテーブルはSAS-config-dir/Lev1/SASApp/Data/valibにあります。
MAPNAME
ライブラリを含むSASデータセット参照名を指定します。これはLIBNAME.DATASETNAMEの標準方法のもとで、すべての標準SAS命名規則によって制限されます。
注: ポリゴンファイルを含むデータセット名は“1”で終わる必要があります。これは、SAS Visual Analyticsでそのポリゴンをレベル1変数に対応させるためです。たとえば、MAPSGFK.VAOCEANIA1などです。
ID
地域の短いコード識別子を指定します。このID値は、地域のATTRLOOKUPテーブルの値と同じにする必要があります。このID値はマップにも含められます。
X
地域の中心ポイントの経度座標を指定します。
Y
地域の中心ポイントの緯度座標を指定します。

カスタムポリゴンデータセット

カスタムポリゴンデータセットには、SAS Visual Analyticsが関連ID変数に基づいてポリゴンをプロットするのに必要な情報が含まれている必要があります。データセット内の各変数は、ポリゴン内の単一ポイントに対応します。SAS Visual Analyticsは、ID変数に対応する各ポイントを接続し、このファイルに基づいてポリゴンを作成します。
ID
地域の短いコード識別子の値を指定します。このID値は、地域のATTRLOOKUPおよびCENTLOOKUPデータセットの値と同じにする必要があります。
SEGMENT
ポリゴンのセグメントを識別するための数値を指定します。これは、属している残りの地域から分離されたエリアを分類するために使用されます。たとえば、複数の島を含む州ポリゴンでは、SAS Visual Analyticsで本土と島の間の接続が描画されないように、異なるセグメントを指定する必要があります。
IDNAME
各地域に一意の名前を指定します。これはマップファイル内で一意で、かつATTRLOOKUPデータセットの対応するIDNAMEおよびIDLABEL値と同じにする必要があります。
LONG
この地域の指定ポイントに対する投影されていない経度値が含まれます。SAS Visual Analyticsでは、この値がポリゴンに使用されます。したがって、この値は、最終ファイルに存在し正確であることが必要です。
LAT
この地域の指定ポイントに対する投影されていない緯度値が含まれます。SAS Visual Analyticsでは、この値がポリゴンに使用されます。したがって、この値は、最終ファイルに存在し正確であることが必要です。
X
この地域の指定ポイントに対する投影された経度のアルベルス値が含まれます。SAS Visual Analyticsでは、投影されていない経度値がポリゴンに使用されます。したがって、この値は、カスタムポリゴンの目的では正確である必要はありません。
Y
この地域の指定ポイントに対する投影された緯度のアルベルス値が含まれます。SAS Visual Analyticsでは、投影されていない緯度値がポリゴンに使用されます。したがって、この値は、カスタムポリゴンの目的では正確である必要はありません。
ISO
ISO国際国コード標準をデフォルト値として指定します。この数字は、ISOによって各国ごとに決定されまています。SAS Visual Analyticsで使用されている現在の国のISO値のリストは、http://support.sas.com/va73geoで参照できます。カスタムポリゴンの場合、この値はマップファイル内の未使用値にする必要があります。
DENSITY
GREDUCEプロシジャによりマップファイルを実行して出力された値を参照します。PROC GREDUCEでは、ポリゴンのアウトライン上のポイントの密度が計算されます。密度が高いほど数が大きくなり、ポリゴンがより詳細になります。SAS Visual Analyticsでのビジュアル化の目的では、高密度ポリゴンは不要です。したがって、マップファイルの密度を2未満の密度に制限する必要があります。詳細については、GREDUCE(SAS/GRAPH: Mapping Reference)を参照してください。
RESOLUTION
マップファイルのマップ詳細レベルを指定します。この変数は現在、ポリゴン生成プロセスでは使用されていません。
LAKE
ポリゴンのこのセクションが水域かどうかを指定します。この変数は現在、ポリゴン生成プロセスでは使用されていません。
ISOALPHA2
このポリゴンに関連付けられた高レベルの識別子を指定します。たとえば、ニューサウスウェールズポリゴンのISO alpha-2はAUで、ロンドンのISO alpha-2はUKです。この変数は、ATTRLOOKUPデータセット内の対応するID1と一致する必要があります。
Admintype
SAS Visual Analyticsのポリゴンの種類を指定して、州または省あるいは国に対応するかどうかを示します。カスタムポリゴンの場合、Admintype地域で十分です。
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最終更新: 2018/10/24