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エンコーディングとトランスコーディングの違い

エンコーディングは、SASセッションのデフォルトの作業環境を確立します。たとえば、Windows Latin1エンコーディングは、ドイツでのドイツ語のde_DEロケールなど、西ヨーロッパロケールのWindows環境での、SASセッションのデフォルトエンコーディングです。例に示すように、大文字ÄのWindows Latin1コードポイントは16進数のC4です。
注: デフォルトのエンコーディングは、動作環境とロケールにより異なります。
ただし、国際的な環境で作業している場合(ドイツ語EBCDICでエンコードされたSASデータにアクセスする場合など)、大文字Äのドイツ語EBCDICコードポイントは16進数の4Aになります。通常はWindows Latin1を使用するバージョンのSASがドイツ語EBCDICでエンコードされたデータセットを適切に解釈するために、データをトランスコードする必要があります。 トランスコーディングとは、1つのエンコーディングから別のエンコーディングにデータを変換する処理のことです。SASによりWindows Latin1の大文字のÄがドイツ語EBCDICの大文字のÄにトランスコードされると、文字の16進表現はC4から4Aに変換されます。概念的な情報については、各国語サポート関連のトランスコーディングを参照してください。
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