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トランスコーディングの概要

トランスコーディングとは、1つのエンコーディングから別のエンコーディングにデータを変換する処理のことです。トランスコーディングは、SASセッションエンコーディングとデータのエンコーディングが異なる場合に必要になります。多くの場合、異なるロケールとエンコーディングを使用する動作環境間でデータを移動するときにトランスコーディングが必要になります。
たとえば、Latin1エンコーディングを使用するUNIX動作環境で作成されたファイルを、ドイツ語EBCDICエンコーディングを使用するIBMメインフレームに移動する場合などが考えられます。IBMメインフレームでファイルが処理されるとき、データは、Latin1エンコーディングからドイツ語EBCDICエンコーディングに再マッピングされます。データに大文字のÄが含まれる場合、16進数はC4から4Aに変換されます。
トランスコーディングでは、言語間の翻訳は行いません。トランスコーディングで行われるのは文字の再マッピングです。
異なるエンコーディングを使用する動作環境間でデータを動的にトランスコードするには、明確なエンコーディング値を指定する必要があります。詳細については、 SAS言語要素中のエンコーディング値を参照してください。
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