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TRIM関数

文字列から末尾の空白を取り除きます。文字列が欠損値の場合は、1つの空白を返します。

カテゴリ: 文字
制限事項: この関数は、I18Nレベル2に準拠しており、SBCS、DBCSおよびMBCS(UTF8)での使用目的で設計されています。
ヒント: この関数に相当するDBCS関数は、KTRIM関数 (SAS各国語サポート(NLS):リファレンスガイド)です。

構文

TRIM(argument)

必須引数

argument

文字定数、変数または式を指定します。

詳細

返される変数の長さ

DATAステップで、まだ長さが割り当てられていない変数にTRIM関数から値が返される場合、その変数には引数の長さが割り当てられます。

基本

TRIMでは、文字の引数をコピーし、末尾の空白を削除して、その結果調整された引数を返します。引数が空白の場合、TRIMは1つの空白を返します。連結では末尾の空白は削除されないため、TRIMは連結する場合に便利です。
TRIMの結果を変数に割り当てる場合、受け取る変数の長さには影響しません。調整された値が受け取る変数の長さより短い場合、その変数への割り当て時に空白で値が埋め込まれます。

比較

TRIM関数とTRIMN関数は似ています。TRIMは、空白の文字列の場合は1つの空白を返します。TRIMNは、空白の文字列の場合は長さがゼロの文字列を返します。

例1: 末尾の空白の削除

ステートメントとデータ行による結果を次に示します。
data test;
   input part1 $ 1-10 part2 $ 11-20;
   hasblank=part1||part2;
   noblank=trim(part1)||part2;
   put hasblank;
   put noblank;
   datalines;
データ行
結果
----+----1----+----2
apple     sauce
apple     sauce
applesauce

例2: 空白の文字式の連結

SASステートメントとその結果を次に示します。
SASステートメント
結果
x="A"||trim(" ")||"B"; put x;
  A B
x="    "; y=">"||trim(x)||"<"; put y;
   > <

関連項目:

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