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HTMLENCODE関数

HTML文字実体参照を使用して文字をエンコードし、エンコードされた文字列を返します。

カテゴリ: Webツール
制限事項: この関数は、I18Nレベル1に準拠しています。英語以外の言語を使用する場合、可能な限りI18Nレベル1の関数の使用は避けてください。特定の環境下では、I18Nレベル1の関数は、2バイト文字セット(DBCS)または複数バイト文字セット(MBCS)エンコーディングを使用すると正常に動作しない場合があります。

構文

必須引数

expression

文字定数、変数または式を指定します。デフォルトでは、より大きい(>)、より小さい(<)およびアンパサンド(&)文字は、それぞれ&gt;&lt;および&amp;としてエンコードされます。SAS 9でのみ、option引数を使用してこの動作を変更できます。

注: エンコードされた文字列が出力文字列よりも長くなる場合があります。出力変数を定義するときに長さを追加することを考慮する必要があります。エンコードされた文字列の長さが、定義されている最大長を超えると、出力文字列が切り捨てられる可能性があります。

オプション引数

option

エンコードする文字の種類を指定する文字定数、変数または式です。複数のオプションを使用する場合、空白で各オプションを区切ります。次のオプションを使用できます。

オプション
文字
文字エンティティ参照
説明
amp
&
&amp;
HTMLENCODE関数は、デフォルトでこれらの文字をエンコードします。これらの文字のみをエンコードする場合、options引数を指定する必要はありません。ただし、options引数の値を指定するとデフォルトが上書きされるため、エンコードするすべての文字のオプションを明示的に指定する必要があります。
gt
>
&gt;
lt
<
&lt;
apos
'
&apos;
このオプションは、HTMLまたはXMLタグ属性で使用するテキストのアポストロフィ( ' )文字をエンコードする場合に使用します。
quot
"
&quot;
このオプションは、HTMLまたはXMLタグ属性で使用するテキストの二重引用符(")文字をエンコードする場合に使用します。
7bit
7ビットASCIIエンコーディングで表されない文字
&#xnnn; (Unicode)
nnnは、1桁以上の16進数です。これらの文字をエンコードして、7ビットASCIIエンコーディングのみをサポートする通信パス(ftpや電子メールなど)で簡単に転送できるHTMLまたはXMLを作成します。
copy
©
&copy
この文字のエンコードを有効にするには、htmlencode関数でこのオプションを使用します。
次のコードが処理されると、valの値が&copyになります。
val = htmlencode('©', 'copy');
reg
®
&reg
この文字のエンコードを有効にするには、htmlencode関数でこのオプションを使用します。
次のコードが処理されると、valの値が&regになります。
val = htmlencode('®', 'reg');
trade
&trade
この文字のエンコードを有効にするには、htmlencode関数でこのオプションを使用します。
次のコードが処理されると、valの値が&tradeになります。
val = htmlencode('™', 'trade');

SASステートメントとその結果を次に示します。
SASステートメント
結果
htmlencode("John's test <tag>")
John's test &lt;tag&gt;
htmlencode("John's test <tag>", 'apos')
John&apos;s test <tag>
htmlencode('John "Jon" Smith <tag>', 'quot')
John &quot;Jon&quot; Smith <tag>
htmlencode("'A&B&C'", 'amp lt gt apos')
&apos;A&amp;B&amp;C&apos;
htmlencode('80'x, '7bit')
('80'xは西ヨーロッパロケールのユーロ記号)
&#x20AC; 
(20ACはユーロ記号のUnicodeコードポイント)
copy = htmlencode('©', 'copy');
&copy;
reg = htmlencode('®', 'reg');
&reg;
trade = htmlencode('™', 'trade');
&trade;

関連項目:

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