AESアルゴリズムは、256ビットキーを使用して128ビットのブロックとしてデータを暗号化するブロック暗号化手法です。このアルゴリズムは、Base SASに含まれているSAS/SECUREソフトウェアを使用します。SAS/SECUREの詳細については、SASの暗号化を参照してください。
注: AES暗号化は、OpenVMS on 64–bit Itaniumではサポートされません。
SPD Engineデータセットの拡張された暗号化機能を提供するAES暗号化は、SAS9.4以降で使用可能です。AESアルゴリズムはSAS/SECUREを使用して、より強力な暗号を作り出します。暗号化されたSPD Engineデータセットが必要な場合には、SPD Engineデータセットの作成時に、ENCRYPT=AESを指定したENCRYPTKEY=データセットオプションを使用する必要があります。
注: AESで暗号化されたSPD EngineデータセットではENCRYPTKEY=の値は変更できません。変更するにはデータセットの再作成が必要です。
次の規則がSPD EngineデータセットのAES暗号化に適用されます。
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AES暗号化でデータセットを作成する場合は、ENCRYPTKEY=データセットオプションを使用する必要があります。
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AESで暗号化されたSPD Engineデータセットをコピーするには、出力エンジンでAES暗号化がサポートされている必要があります。サポートされていない場合、データセットはコピーされません。
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SAS 9.4より前のリリースでは、AESで暗号化されたSPD Engineデータセットは使用できません。
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SPD EngineデータセットがAES暗号化される場合、関連するインデックスファイルもすべてAESで暗号化されます。メタデータファイルはAES暗号化されません。