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デフォルトBase SAS EngineデータセットからSPD Engineデータセットへの変換

COPYプロシジャとAPPENDプロシジャの使用

既存のデフォルトBase SAS EngineデータセットをSPD Engineデータセットに変換するには、次のメソッドを使用します。
  • PROC COPY
  • PROC APPEND
いくつかの制限が適用されます。デフォルトBase SAS Engineデータセットに一貫性制約がある場合は、データセットがSPD Engine形式で作成されるときに、その一貫性制約は解除されます。次のファイル特性表は、特性の保持や解除が行われる可能性があるかどうか、または変換によって結果的にエラーが発生するかどうかを示しています。
Base SAS Engineデータセット特性の変換結果
Base SAS Engineデータセット特性
変換結果
インデックス
SPD Engineで再作成(ASYNCINDEX=YESの場合は並列処理)
デフォルトBase SAS Engine COMPRESS=YES |CHAR |BINARY *
データセットが暗号化されていない場合、圧縮ありの変換
デフォルトBase SAS Engine ENCRYPT=YES *
暗号化ありの変換
一貫性制約
エラーなしで解除
監査ファイル
警告付き解除
世代ファイル
警告付き解除
拡張属性
警告付き解除
* デフォルトBase SAS Engineデータセットで圧縮と暗号化の両方が行われている場合、圧縮は解除されますが、暗号化は保持されます。SASでは、圧縮のかわりにデータセットのセキュリティが保持されます。

PROC COPYを使用したデフォルトBase SAS Engineデータセットの変換

既存のデフォルトBase SAS EngineデータセットからSPD Engineデータセットを作成するには、単にCOPYプロシジャを使用します。PROC COPYステートメントでは、デフォルトBase SAS Engine形式のデータセットLocal.Racquetsが、新しいSPD Engine形式のデータセットSport.Racquetsにコピーされます。
libname sport spde 'conversion_area';

proc copy in=local out=sport;
   select racquets;
run;
デフォルトBase SAS EngineデータセットのインデックスがSPD Engineインデックスとして自動的に再生成される場合でも(.hdxファイルと.idxファイルの両方)、データセットオプションASYNCINDEX=NOがデフォルトなので、並列作成されることはありません。
SPD Engineデータセットが暗号化される場合は、データコンポーネントファイルのみ暗号化されます。メタデータコンポーネントファイルおよび両方のインデックスコンポーネントファイルは暗号化されません。

PROC APPENDを使用したデフォルトBase SAS Engineデータセットの変換

新しいSPD Engineデータセットに対してデータセットオプションを指定する必要がある場合は、APPENDプロシジャを使用します。
次の例では、PROC APPENDを使用して、デフォルトBase SAS EnginデータセットからSPD Engineデータセットを作成します。ASYNCINDEX=YESデータセットオプションでは、インデックスの並列作成が指定されます。PARTSIZE=オプションでは、100MBのパーティションの作成が指定されます。
libname spdelib spde 'new_data';
libname somelib 'old_data';
proc append base=spdelib.cars (asyncindex=yes partsize=100) 
  data=somelib.cars; 
run;
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