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N元配置分散分析タスク

N元配置分散分析タスクについて

N元配置分散分析タスクでは、単一の連続従属変数の平均に対する1つ以上の因子の効果を検定し、グラフを作成します。
注: このタスクを使用するには、SAS/STATが必要です。

例: Sashelp.RevHub2データセットの分析

この例を作成するには、次の操作を実行します。
  1. タスクセクションで、統計量フォルダを展開し、N 元配置分散分析をダブルクリックします。N元配置分散分析タスクのユーザーインターフェイスが開きます。
  2. データタブで、SASHELP.REVHUB2データセットを選択します。
  3. 次の役割に変数を割り当てます。
    役割
    列名
    従属変数
    収益
    要因
    ソース
    種類
  4. モデルタブで、ソースおよび種類を選択します。すべての組み合わせをクリックします。
  5. タスクを実行するには、実行をクリックします。
結果の一部を次に示します。
N元配置分散分析の例のクラスレベル情報

役割へのデータの割り当て

N元配置分散分析タスクを実行するには、従属変数およびFactors役割に列を割り当てる必要があります。
役割
説明
従属変数
従属変数を指定します。
要因
分類変数を指定します。

モデルの構築

モデル構築の要件

デフォルトでは、効果が指定されていないため、切片のみのモデルの当てはめが行われます。タスクを実行するには、少なくとも2つの変数をFactors役割に割り当てる必要があります。変数の組み合わせを選択し、クロス、ネスト、組み合わせまたは多項式の各効果を作成できます。
モデルを作成するには、Modelタブでモデルビルダを使用します。モデルを作成したら、モデルに切片を含めるかどうかを指定できます。

主効果の作成

  1. 変数ボックスで変数名を選択します。
  2. 列の追加をクリックして、モデル効果ボックスに変数を追加します。

クロス効果(相互作用)の作成

  1. 変数ボックスで2つ以上の変数を選択します。複数の変数を選択するには、Ctrlキーを押します。
  2. クロスをクリックします。

ネストされた効果の作成

ネストされた効果は、主効果またはクロス効果に続けて、分類変数または分類変数のリストをかっこで囲んで指定します。主効果またはクロス効果は、かっこ内にリストされた効果内にネストされます。ネストされた効果の例としては、B(A)、C(B*A)、D*E(C*B*A)などがあります。この例でB(A)は、"AはB内にネストされる"と読みます。
  1. モデル効果ボックスで、効果名を選択します。
  2. Nestをクリックします。Nestedウィンドウが開きます。
  3. ネストされた効果で使用する変数を選択します。外側または外側内でネスト化をクリックし、ネストされた効果の作成方法を指定します。
    注: 外側内でネスト化ボタンは、分類変数が選択されている場合にのみ使用できます。
  4. 追加をクリックします。

すべての組み合わせモデルの作成

  1. 変数ボックスで2つ以上の変数を選択します。
  2. すべての組み合わせをクリックします。
たとえば、Height、WeightおよびAge変数を選択し、すべての組み合わせをクリックすると、モデル効果としてAge、Height、Weight、Age*Height、Age*Weight、Height*Weight、Age*Height*Weightが作成されます。

N元の組み合わせの作成

  1. 変数ボックスで2つ以上の変数を選択します。
  2. N 元の組み合わせをクリックして、モデル効果ボックスにこれらの効果を追加します。
たとえば、Height、WeightおよびAge変数を選択し、Nの値として2を指定し、N 元の組み合わせをクリックすると、モデル効果としてAge、Height、Weight、Age*Height、Age*Weight、Height*Weightが作成されます。Nがモデル内の変数の数より大きな値に設定されている場合、事実上Nは変数の数に設定されます。

オプションの設定

オプション
説明
統計量
出力にデフォルトの統計量のみを表示するか、デフォルト統計量と追加統計量を表示するか、あるいは統計量を一切含めないかを選択できます。
追加統計量のオプションを次に示します。
  • 多重比較の実行では、指定された効果の最小二乗平均を計算します。p値の調整方法と最小二乗平均の差異の信頼限界を指定できます。
  • 平方和オプションを使用すると、各効果のType Iで推定可能な関数に関連した平方和と、各効果のType IIIで推定可能な関数に関連した平方和を表示できます。
ブロット
出力にデフォルトのプロットのみを表示するか、選択したプロットのみを表示するか、あるいはプロットを一切表示しないかを選択できます。プロットに表示する最大点数を指定することもできます。
結果に追加できるいくつかのプロットを次に示します。
  • 最小二乗平均プロット
  • 平均差プロット
  • 相互作用プロット(Factors役割に2つの変数が割り当てられている場合のみ利用可能)
  • 平均プロットの分析(調整にNelson法を選択している場合のみ利用可能)
  • 個別にまたはパネルに表示可能な診断プロット

出力オプションの設定

出力データセットを作成するかどうかを指定できます。出力データセットに含める値を指定することもできます。予測値、残差、標準誤差、影響統計量を含めることができます。
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