2つの変数、AおよびBは、モデルの一方の変数の効果が変化すると他方の変数の効果も変化する場合、交互作用の関係があります。つまり、モデルにおいて、変数Aと変数Bの効果は相加的ではありません。
SAS Visual Statisticsを使用すると、2つ以上の入力変数間に、2乗項の交互作用を含む、交互作用を作成できます。2乗項の交互作用とは、任意の変数とその変数自身との交互作用です。カテゴリ変数に対しては、2乗項の交互作用は作成できません。
交互作用項が役立つ例として、複数の車の燃費(MPG: 1ガロンあたりの自動車の走行距離)をモデル化する場合を考えてみましょう。2つの入力変数は、エンジンの排気量(リットル単位)およびエンジンのサイズ(気筒数)です。いずれかの値が増加すれば、燃費は悪くなると予想されます。ただし、エンジンの排気量による燃費に対する効果が、エンジンサイズ全体で一定ではないと疑われる場合、これらの2つのの変数の間に交互作用項を作成することを検討する必要があります。
SAS Visual Statisticsでは、2因子のみの交互作用項の作成に限定されません。任意の数(ただし、利用可能な入力変数を超えない数)の変数を含むn因子の交互作用項を作成できます。
交互作用項の個別階層の数は、その項の各変数の階層の数の積になります。尺度変数は、1階層を含むかのように扱われます。交互作用項の階層の数は、回帰分析モデルで許容される個別階層の最大数に照らしてカウントされます。