データ駆動型の格子の作成

データ駆動型の格子について

データ駆動型の格子は、複数のセルからなるグラフであり、同グラフでは各セルデータは1つ以上のクラス変数により決定されます。レポート設計者が格子を含むレポートを作成する場合、クラス変数がデザイナで指定されます。セルの数は、クラス変数の一意の値により決定されます。格子の各セルは、同じグラフ要素を持ちます。ただし、これらのグラフ要素は、クラス変数に関して異なる値を持ちます。

次の例では、データが割り当てられているグラフを表示しています。カスタムグラフオブジェクトには、列役割を持つデータ駆動型の格子が含まれています。このグラフオブジェクトでは、メジャー役割に関して複数のデータ割り当てが許可されます。

データ駆動型の格子の複数セルグラフ

レポート内のグラフオブジェクトには3つのセル格子が含まれており、各種の自動車のエンジンサイズとガロンあたりの走行マイル数を示す棒グラフが表示されています。生産国はクラス変数として指定されています。この結果、生産国ごとに1つのセルが作成されます。

次の例は、グラフビルダで作成されたグラフオブジェクトを示します。列には格子役割が指定されています。

データ駆動型の格子の特徴は次のとおりです。

最大で2つの格子役割を定義できます。1つは行向けの役割、もう1つは列向けの役割です。レポート設計者がレポート内で格子を使用する場合、クラス変数が格子役割に割り当てられます。すべてのクラス変数は、単一のデータソースから提供される必要があります。グラフ内の行と列の数は、クラス変数の一意の値により決定されます。
役割が必須であることを指定すると、レポート設計者はその役割にデータを割り当てる必要があります。

このオプションを選択しない場合、レポート設計者は、この役割にデータを割り当てるかどうかを選択できます。その場合、グラフオブジェクトが格子を含んでいなくてもよくなります。
グラフ要素は、それらを単一セルグラフやユーザー定義の複数セルグラフでオーバーレイするのと同じ方法でオーバーレイできます。レポート設計者が格子をレポートに追加すると、オーバーレイされたグラフ要素がすべてのセルに表示されます。
グラフ要素に関して指定したプロパティは、グラフオブジェクトのすべてのセルに適用されます。

データ駆動型の格子の作成

データ駆動型の格子を作成するには、次の操作を行います。

格子の基盤にするグラフオブジェクトを作成します。詳細については、カスタムグラフオブジェクトの作成を参照してください。
(オプション)役割の定義タブで、デフォルトの役割名を変更し、より意味のある名前を付けることができます。
クラス変数の役割を指定します。役割の定義タブのデータ駆動型の格子セクションで、格子役割の追加をクリックします。

役割の追加ウィンドウが表示されます。
次のいずれかの場合、データ駆動型の格子セクションは利用できません。
- グラフオブジェクトがすでに複数のセルを含んでいる場合
- データの種類がメジャーである色役割が棒グラフ、ウォーターフォールチャート、散布図に追加されている場合
また、データ駆動型の格子では、集計に互換性がない場合、グラフ要素をオーバーレイできません。互換性のあるグラフ要素は、集計をまったく実施しないか、または共有カテゴリ役割の同一セットを使用するかのいずれかになります。
役割の種類で、行または列を選択して、セルのレイアウトを指定します。
列名を指定するか、またはデフォルト名を使用します。
役割のデータタイプ(すなわち分類)を選択します。データの種類の詳細については、レポート内のデータアイテムの操作を参照してください。
(オプション)特定の役割にデータを割り当てることをレポート設計者に要請する場合、必須を選択します。このオプションを選択しない場合、レポート設計者は、この役割にデータを割り当てるかどうかを選択できます。その場合、グラフが格子を含んでいなくてもよくなります。
複数のデータ割り当てを許可チェックボックスが利用できる場合、このチェックボックスをオンまたはオフにできます。このチェックボックスをオンにすると、役割に複数のメジャーを割り当てることができます。たとえば、折れ線グラフで、Y軸に複数の列を割り当てた場合、グラフではメジャーごとに1つの線が表示されます。
OKをクリックします。

上記の手順を繰り返して、2番目の役割を指定します。たとえば、複数行のレイアウト向けの役割を指定する場合、列のために追加の役割を指定できます。