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TRANTABステートメント

SASファイルをエクスポートまたは転送するための文字データのトランスコーディング時に使用する、変換テーブルを指定します。

該当要素: CPORTプロシジャ、UPLOADプロシジャ、DOWNLOADプロシジャ
制限事項: 1つのTRANTABステートメントに対して指定できる変換テーブルは1つのみです。追加の変換テーブルを指定するには、追加のTRANTABステートメントを使用します。
操作: TRANTABステートメントでは、エクスポートまたは転送されるSASファイルの文字セットに適用する、カスタマイズした変換テーブル(たとえば、EBCDIC文字のASCII文字へのマッピング)を指定します。TRANTAB=システムオプションでは、ファイル転送を含む、SASセッションで使用される変換テーブルを指定します。

構文

TRANTAB NAME=translation-table-name <TYPE=(etype-list) <OPT=DISP | SRC | (DISP SRC)> > ;

必須引数

NAME=translation-table-name

エクスポート(PROC CPORT)または転送(PROC UPLOADまたはPROC DOWNLOAD)するSASカタログに適用する変換テーブルの名前を指定します。SASUSER.PROFILEカタログまたはSASHELP.HOSTカタログのカタログエントリの名前として指定するtranslation-table-name。SASUSER.PROFILEカタログが先に検索され、SASHELP.HOSTカタログはその次に検索されます。

大半はデフォルトの変換テーブルが使用されますが、アプリケーションに異なる各国語文字が必要な場合など、追加の変換テーブルの適用が必要になることもあります。
デフォルト以外の変換テーブルを指定するには、次の2つの方法があります。
  • プロシジャの起動時に変換テーブルを指定するには、必要に応じて、プロシジャでTRANTABステートメントを使用します。
  • SASセッションまたはジョブ全体(すべてのファイルエクスポートまたは転送を含む)に変換テーブルを指定するには、TRANTAB=システムオプションを使用します。

オプション引数

TYPE=(etype-list)

指定したタイプのエントリにのみ変換テーブルを適用します。etype-listには、1つ以上のエントリのタイプを指定できます。たとえば、カタログエントリのタイプには、DATAやFORMATなどがあります。etype-listに指定するエントリタイプが1つのみの場合、かっこを省略します。

デフォルトで、UPLOAD、DOWNLOADおよびCPORTプロシジャは、指定したすべてのカタログエントリに変換テーブルを適用します。

OPT=DISP | SRC | (DISP SRC)

OPT=DISP 指定したカタログエントリのうち、ウィンドウ表示を作成するエントリにのみ変換テーブルを適用します。
OPT=SRC 指定したカタログエントリのうち、タイプがSOURCEのエントリにのみ変換テーブルを適用します。
OPT=(DISP SRC) 指定したカタログエントリのうち、ウィンドウ表示を作成するか、タイプがSOURCEのエントリにのみ変換テーブルを適用します。
OPT=オプションを指定しない場合、UPLOADまたはDOWNLOADプロシジャは、変換テーブルを指定したカタログ内のすべてのエントリに適用します。
デフォルト PROC CPORT、PROC UPLOADおよびPROC DOWNLOADは、変換テーブルを指定したカタログ内のすべてのエントリとデータセットに適用します。

詳細

変換テーブルは、各国語の要件をサポートするためにSAS 6で導入されました。SAS 8.2では、変換テーブルの直接使用より優れた、LOCALE=システムオプションが導入されました。SAS 9.3では、TRANTABステートメントが下位互換性を維持するためにサポートされています。ただし、SAS 8.2以降のリリースでは、LOCALE=システムオプションを使用することをお勧めします。詳細については、TS-639:Data Conversion Issues in V6-V8を参照してください。このテクニカルサポートの注記では、英語以外の言語を使用している場合について説明しています。http://support.sas.com/techsup/technote/ts639.pdf
PROC CPORTはネットワークを介してSASファイルをエクスポートする場合に使用します。PROC UPLOADとPROC DOWNLOADはネットワークを介してSASファイルを転送する場合に使用します。
TRANTABステートメントの使用時、PROC UPLOADまたはPROC DOWNLOADステートメントにINCAT=およびOUTCAT=オプションを指定する必要があります。

例1

次の情報をプロシジャ機能に適用します。
  • PROC CPORTステートメントオプション:FILE=
  • TRANTABステートメントオプション:TYPE=
この例では、カスタマイズした変換テーブルを、PROC CPORTがエクスポートする前にトランスポートファイルに適用する方法を示します。この例では、カスタマイズした変換テーブルTTABLE1はすでに作成されたと想定します。

例2: プログラム

ライブラリ参照を割り当てます。</userSuppliedValue>LIBNAMEステートメントとFILENAMEステートメントは、ソースライブラリのライブラリ参照名とトランスポートファイルのファイル参照名をそれぞれ割り当てます。
libname source
'\\sashq\root\pub\pubdoc\doc\901\authoring\proc\miscsrc\sasfiles\cport';
filename tranfile 'trans3';
proc trantab table=ascii;
save table=ttable1;

libname source 'SAS data-library';
filename tranfile 'transport-file'
                   host-option(s)-for-file-characteristics;
変換の詳細を適用します。</userSuppliedValue>TRANTABステートメントは、カスタマイズされた変換テーブルTTABLE1で指定した変換を適用します。TYPE=によって、変換の適用対象がFORMATエントリのみに制限されます。

proc cport catalog=source.formats file=tranfile;
   trantab name=ttable1 type=(format);
run;

例3: SASログ

注意:Proc CPORTはカタログSOURCE.FORMATSの移送を開始します。NOTE:カタログのエントリ数は2です。最大レコード長は104です。注意:エントリREVENUE.FORMATを移送します。注意:エントリDEPT.FORMATCを移送します。

関連項目:

システムオプション:
プロシジャ:
CPORT Procedure (Base SASプロシジャガイド)
UPLOAD Procedure (SAS/CONNECT User's Guide)
DOWNLOAD Procedure (SAS/CONNECT User's Guide)
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